江端さんの忘備録
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- ■2010年
07月 18日
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- ・地デジ ミュート機能
- フィギュアスケートでも、テニスでも、サッカーでも、なんでも良い。
地上デジタル放送の完全施行を踏まえ、私は、テレビの解説者の音声を100%カットする『解説ミュート』機能の実施を提案したい。
私は、スポーツを見たいのであって、レポータの戯けた(たわけた)コメントを聞きたい訳ではないのです。
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そういえば、昔、「スゲー、スゲー」を連発して、日本中の失笑と軽蔑を獲得した、スキーモーグルの解説者がいましたね。
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そんなに難しくなくできるかも。
(Step.1)
レポータの音声を最初の一分だけ、ワッチする。
(Step.2) 音声周波数と音色の波形パターンをサーチする。
(Step.3)
音声と映像の表示を3秒程遅延させて、レポータの音声と逆位相の音声を生成して、合成する。
これを発展させて、各局レポータの逆位相音声生成発生プログラムを、インターネットからダウンロードできるようにする。
うん。
これで、たわけた解説をするレポータや解説者を、公共電波から一掃することができる。
- ■2010年
07月 16日
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- ・いきなり解約
- いきなり会社支給の携帯電話が不通となって、騒動になっております。
SIMカードを疑ったりしていたのですが、どうやら誤って解約されているようです。
会社は4連休、休日中に業務フォローの予定あり、連休後に年休予定の、トリプルパンチの最悪の状況です。
携帯電話のない、この心許ない状況は、本当に困ります。
- ■2010年
07月 15日
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- ・やはぶさ帰還の生放送
どうして民放は、「やはぶさ帰還ライブ」を行わなかったのか、と非難の声があります。
特にNHKへの攻撃は半端ではなかったようです。
私は、これはこれで、よかったと思います。
民放の阿呆なレポータに、訳の分からん技術解説されたら、私は怒ったと思うからです。
- ■2010年
07月 14日
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- ・外観
今朝の通勤電車の中でのことです。
地味な服を着た、やぼったい感じの、知的な感じとは程遠い、ちょっと小太りのおばさん。
ふと目に入ったスケジュール表と思われるメモには、ウムラートのついた文字でアジェンダが記載されていました。
ドイツ語の学会スケジュールを目で追うおばさんを見ながら、外観で人を判断する恐しさを、久々に実感致しました。
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コロラドの殺人スキーゲレンデ、「バリバチーニボール」を、コロコロと笑いながら、滑り出し、一瞬に「点」になって私の視界から消えた、あのおばさんを思い出しました。
- ■2010年
07月 13日
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- ・「はやぶさプロジェクト」の意義
私が「はやぶさ」について、最後の最後まで心配していたのは、小惑星「いとかわ」の岩石採取カプセルの射出でした。
大学時代、ロボット研究に係わってきたのですが、アクチュエータ(モータ等の可動部)の故障なんぞ、日常茶飯事でした。
毎日(本当に毎日)のように、モータは壊れていたようですし(私は先輩の苦労している姿を後ろから見ていただけですが)、何もなく動いた日は、逆に縁起が悪い日のようにも思えました。
7年間、一度も使っていない「カプセル射出機能」が、本番一発で本当に動くのか、と。
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工業的プロセスにおいては、このような機構に対しては、二重化機能を具備しておくことが常識です。同時故障する確率が、劇的に小さくなるからです。
しかし、人工衛星に、贅沢なフェイルセーフを持たせるようなスペース(多分、コストも)は、なかったと思います。
恐らくは、1000のオーダを越えるチェック項目、10000のオーダを越えるテスト項目と、考え得る限りの障害条件の抽出と、うんざりする程の実験、検証を続けたのだと思います。
それでも、系(システム)というのは、初回において、ほぼ100%、失敗するものなのです。
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「はやぶさ」の快挙は、日本は勿論、世界の人々を、感動の渦に巻き込みました。
しかし、その中にあって、特にシステムの技術者である人であれば、背筋の凍るような『人知を越えた畏れ』を感じた筈です。
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最近、科学技術分野の大幅な予算削除をした政権党は、『技術分野を蔑ろにした』という批判轟々の嵐の中にあります。
しかし、仮に、私が担当者であったとしても、まず最初に切るのは「はやぶさ」予算だったと思います。
「100メートル先から、象に針の穴を抜けさせるような、こんなミッションインポッシブルに、1円でも金を出せるか!」、と。
政権党の仕分け担当者が、このミッションの意義も理解せず、予算を削減したのであれば、『低能!』と罵倒して、軽蔑しても良いと思います。
しかし、ミッションの成功の可能性から判断したのであれば、私は、妥当な判断であったと支持することができます。
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「全力を尽す」とか、「何かを信じる」とかは、口で言うことは簡単です。
でも、それらは難しくて、それを続けることは、辛くて、耐え難い孤独で、そして、大抵の場合、挫折します。
少なくとも、私はそのような人々を批評する側の人間ではありません。
だからこそ、このプロジェクトの成功は、*
私には *
意味がありました。
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『全てを尽した後、信じる力に、神は宿る』
それを、観念的でもなく、抽象的でもなく、ましてや根性論などと愚劣なものではなく、
科学的に、技術的に、論理的に、完膚なきまでに立証して見せた。
「はやぶさプロジェクト」の意義は、まさに、そこにあったと思うのです。
- ■2010年
07月 12日
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- ・Q:世界一じゃなけばダメなんですか。
一世一代の大失言でしたね、あれは。
気の毒ですが、これからあの人の後ろには、一生、この失言がついて回るでしょう。
日本中の技術者を敵に回して。
「スパコンの性能が、クラスタ構成のスケーラビリティで決まるのであれば、単に投資額の比較になります。世界一の目指す方向を再考してみたら、いかがでしょうか」
とは、・・・言えんか、さすがに。
- ■2010年
07月 11日
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- ・CookDo
昨夜は、嫁さんがアルバイトで帰宅がの遅かったので、
私がCookDoで作った回鍋肉を作りました。
子ども達から、大好評でした。
素直に喜べませんが。
- ■2010年
07月 08日
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- ・七夕当日のできごと
先日の七夕の朝。
嫁さんから「短冊を結ぶ竹の笹を取ってきて」と頼まれ、近くにある山道に入って、手頃な竹を探していました。
その山道は、ちょうど近くの幼稚園の通学路にもなっていたようで、幼児を連れたお母さん達が、群らなって歩いていました。
その時の私のかっこうは、
○ランニングシャツに短パン。
○草履。
○左手にノコギリ(しかも、振り回していたりして)。
平静を装いながら、怯えているお母さん達の気配を、はっきり感じました。
- ■2010年
07月 07日
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- ・「はやぶさ」超著名コンテンツ
例え複製権(著21条)違反になったとしても、このコンテンツを次の世代に伝えなければ、という使命感に駆られて、現段階で最高品質のプリンタで1部のみを印刷し、ラミネートで真空パックしました。
これを、リビングのテーブルに置いておきました。
娘が、これを読んで、朝から号泣していたそうです。
娘:『「はやぶさ」って人間だったんだね』
そうじゃない。
http://drawr.net/show.php?id=1478887
- ■2010年
07月 03日
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- ・叱責
- 会社の他の部署を侮蔑したとも解釈できるメールを、誤って引用して転送してしまいました。
早速、「警告」という形式で、しっかり叱責を受けました。