江端さんの忘備録
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- ■2011年
02月 27日
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- ・「北島マヤの『ヘレン・ケラーの役作り』に学ぶ、視聴覚障害実体験に関する報告」
- 来年から中学生になる娘は、今から、
『夏休みの自由研究』
について、心を痛めています。
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そんなに嫌いか、自由研究。
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もしテーマがなくて、泣きついてきたら、
「北島マヤの『ヘレン・ケラーの役作り』に学ぶ、視聴覚障害実体験に関する報告」
というテーマを振ろうと思っています。
三重苦のヘレン・ケラーの役を掴む為に、北島マヤは、別荘に閉じこもり、目隠しをして耳栓をして、そこで暮らし始めました。
これによって、見事にヘレン・ケラーを演じきり、助演女優賞を獲得しました(ガラスの仮面(第6巻))。
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これを、夏休み、娘に実体験させる。
突然、感覚器官が閉ざされることは、凄いストレスがあり、ある程度、精神も病んでくるだろうと思います。
勿論、家族全員の万全のアシストが必要であるし、実験の前には、医師への相談も必要になるだろと思います。
期間は、私が想定するに、3日(72時間)が限度かと。
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しかし、この研究結果報告は、本人に関しては、「障害」に関する深い理解を与え、世間に関しても、かなり大きなインパクトを与える、と思うんですよ。
- ■2011年
02月 26日
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- ・子供部屋の分割
- 我が家の子供部屋は、現在、二人で一部屋を共有しています。
その後、娘達の成長に合わせて、壁を作るという計画でした。
そろそろ、娘達の要望もあり、「壁」を作る時期と判断したのですが、調べてみるとこの費用がどうも半端ではない。
今年は特に費用が重むことが沢山あって、1円でも支出を抑えたい年でもあります。
と言う訳で、今週の週末は「部屋の壁」を作っていました。
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といっても、オーダメードのアコーディオンカーテンを発注して、カーテンレールを走らせ、必要な場所に柱を立てて、そこに壁紙を張りつけるという作業くらいです。
作業自体は、面倒でしたが、それほどの苦労はありませんでした。
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難があるとすれば、外注(嫁さんや、娘たち)が、全然役に立たないことですね。電動ドリルは使えないし、木工ボンドの接着方法もなっちゃいませんので。
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大問題だったのは、45度の角度の角材加工ができなかったことです。
アコーディオンカーテンの終端となる柱が、射角になっていた為、そのような角材で直角を出す必要だったのですが、近くのDIYショップで「そのような加工はできない」と断わられたからです。
正直、これには困りました。
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ウンウンと悩みながらDIYショップを歩き回っている時に、フト目に入ったのは、「ダンボール製の箱の補強具」。
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正式名称は失念しました。
断面が「く」の字になっていてちょうど軽量で丈夫なボール紙です。これを2メートル分購入し、45度を確保することにしました。
ボール紙に木材を張りつけて、さらに壁紙を張ったものを、木ネジで壁に固定しました。
これは、困った時のなんとやら、というやつで、アイデアの勝利と言えましょう。材料費も安く、加工も簡単で、短時間で作業できました。
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と言う訳で、現在、子供部屋は「紙製でできた柱」で、壁が支えられております。
- ■2011年
02月 25日
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- ・不利益な人生を選ぶ自由
- 私には嫌いなものが沢山あるのですが、その中でも、
「それは君の為になる/ならない」
というセリフは、その一つです。
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「『私』の為になる/ならない」ことが、一体アンタに何の関係があるのか、と問い返したいと思うのですよ。
私が私のやったことでえる「不利益」は、私が自分で判断して全力で選びとった純然たる「不利益」であり、私の貴重な財産ですからね。
他人にとやかく言われるものではありませんし、言われることは愉快ではないのです。
つまりは、「君のやる/やらないことは、私の不利益となる」ということですよね。分ってはいるんですが。
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でも、はっきりとそう言ってくれた方が、気持ちは良いんだけどなぁ。
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私がホームページやブログに記載していることは、凄く私に不利益を与えています。
法律違反を推奨したり、恥しいできごとを暴露したり、政治家を批判してみたり、自分の過去の思想を開示することは『私に、滅茶苦茶に不利益』です。
長く社会人をやっていると、それを実感します。
好きなこと好きなように言い回る奴は、必ず社会や世間一般から、ゆっくり、かつ、じっくりと、長期に渡って、有形または無形の形で、報復され続けます。
言いたいことを言わずに我慢している人の忍耐や努力を考えれば、概ね妥当な「報復」と思いますし、また、そういう忍耐や努力を続ける人が、社会的に報われることは、正しい社会のあり方だと思うのです。
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極めて稀ではありますが、私は、娘達に対して、怒号の如く叱ることがあります。
「娘たちの為になる/ならない」ことは明快であっても、それは問題ではなく、「誰か(私を含む)を不快にさせる行為が許されないこと」と言うことです。
私が絶対に許さないことは、『自分以外の誰かに不利益を与えている』ということだけでです。
娘達の不利益は、娘達の責任で娘達が負えば良いのです。
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我々は、
○『無知』と『貧困』は恐しく仲良しで、
○『貧困』が『暴力』の隣りに住んでいる、
という冷然たる現実を、7時のNHKのニュースを見るまでもなく知っています。
『愛』を慈しむのに『金銭』は十分条件ではないですが、必要条件であることも知っています。
また、『食事』を摂取することが保証されない人生で、筋の通った思考ができないことは、たった一食の食事を抜いただけで、誰もが簡単に理解できてしまいます。
一方、『無知』-『貧困』-『暴力』の連鎖の中でも、人から尊敬され、敬愛される人は確かにいます。
しかし、そのような人は絶望的に少なく、そして、何より、多分私達の殆どが、『そういう選ばれし人』ではないのです。
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私は、娘の中学受験の願書にある「(保護者が)本校を志望した理由」の欄に、
『自衛力の為』
と書きました(本当)。
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勿論、表現は変えていますが、嫁さんも賛成してくれました。
「『無知』-『貧困』-『暴力』の連鎖の、一番最初の『無知』を叩き潰すことで、『子供を守る』という親としての最低限の責務を果す為」という内容で、願書を記載しました。
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「勉強しなさい」という親の叱責は、
○「勉強をしないとアナタが不幸な目に会うよ」
ではなく、正直に記載すれば、
○「『勉強をしないこと』を看過したことで、アナタを不幸にしたという、ワタシの自責の念を負うのが嫌なのよ」
ということでしょう。
ですから、親は、子供が勉強してくれることを切々に望みます。
それは純然たる親のエゴでありますが、このエゴは、時々、子供にも役に立つこともありますから、親はエゴを強行するのです。
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ですから、子供であるアナタは、親の前では、
『一生懸命、勉強をしているフリをする』
という親孝行をしましょう。
勉強をさせていないという親の自責の念から、親の気持ちを楽にして上げれます。
勿論、勉強をしないことによる不利益は、自分自身に課して下さい。
不利益な人生を選ぶ自由は、アナタにあるのです。
- ■2011年
02月 24日
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- ・ネットワーク業界の寂しさ
- 今やパソコンにデフォルトで具備されており、皆さんが、あたりまえに使っているイーサネットのネットワークインターフェイス(NIC)は、私が記憶している範囲で、
1枚、24万円
という時代が、ありました。
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「コンピュータをネットワークで接続する」という、今では当り前の考え方が、存在しない時代があったのです。
NICを具備しないUNIXワークステーションという、『そりゃ一体何なの?』というものも普通に販売されていたのです。
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NICのポートを増設が必要だったので、USB-イーサネット変換デバイスを使っていたのですが、動作が不安定なので、PCIバス対応のNICをAmazonで購入することにしました。
1枚、710円
コストダウン率、99.993%
早速メインのパソコンに装着して、周辺パソコンと連携させました。
現在私が同時に利用している4台のパソコンのディスプレイは、相互に美しく連携し、一度も通信障害を発生させておりません。
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ネットワーク技術の粋が凝縮した、このネットワークインターフェースカードが、ランチ定食よりも安いという事実に、この業界の厳しさ(というか、寂しさ)を感じずにはいられません。
- ■2011年
02月 23日
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- ・義務教育で教えるべきIT技術
- カーナビや携帯で使えれば、GPSの原理なんて知る必要はありません。
ありません。
ありません。
ありませんが、GPSを仕事としてきた者として、これだけは知っておいて欲しいことがあります。
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×
カーナビから宇宙空間にあるGPS衛星に電波を発射すると、GPS衛星がカーナビの位置を乗せた信号を返信してくれる。
ありえません。
数十億の同時アクセスを1秒単位で行ないうるコンピュータは、23世紀でも難しいように思います。
同じ周波数の電波で、同時に複数の通信を行なうことは、確かにできます(例スペクトラム拡散方式等)が、億単位のコネクションを維持することは困難です。
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GPS衛星とは、要するに「動き回る灯台」です。
船上から3つ以上の灯台を視認して、その角度から、自分の船の位置を割り出す、という、それだけのことです。
GPS衛星は地球の回りを回っているので、予定の時刻にいる場所が、最初から分っているので、この計算が可能となります。
皆さんのカーナビは、毎秒せっせと、灯台の位置と、灯台の明かりの方向から自分の位置を計算する作業を行っている、という訳です。
#
なぜ、これだけのことを理解できないんだ、あの新聞記者は。
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別にインターネットの仕組みとか、努力して理解しなくて良いとは思っていましたが、最近は、この仕組みも義務教育で教えるべきではないかと考え始めています。
少なくとも、インターネットの仕組みの基本さえ理解できれば、
『匿名で掲示板に殺人予告を書く馬鹿』
は、いなくなると思うからです。
インターネットの逆探知なんぞが恐しく簡単であることを、そろそろ義務教育のレベルで周知徹底させないとなぁ、と思うのです。
- ■2011年
02月 22日
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- ・「謙虚さ」と「物事の理解の能力」は結構近い距離にある
- >準大手ゼネコン(総合建設会社)の戸田建設は22日、暗い場所や夜間での作業時に使う投光器にLED(発光ダイオード)を採用した新モデル「エコパン」を開発したと発表した。
LED実験大好きの私は、こういう記事が出てくると、嬉しくなります。
そのうち、自動車向けのLEDヘッドライトも出てくるでしょう。「ヘッドライトの消し忘れでバッテリーがあがる」という話も、昔話になるのかもしれません。
>従来の白熱灯タイプに比べて電気使用量が少なくて済み、年間の二酸化炭素(CO2)排出量と電気代をそれぞれ9割減らせるという。
ん?
「二酸化炭素(CO2)排出量と電気代を『それぞれ』9割
」?
電球って、点灯している状態でCO2を排出しているんですか?
そうすると、電球の球に、吸気/排気口
が付いていることになるんですが、そういうもの見たことありません。
多分、「電気代を9割削減することで、CO2排出削減に資する」との記事の誤植でしょう。
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私も新聞記者から電話で取材を受けたことがあります。
滅多にこういう機会はないし、他に記者ではこういうことはなかったので、あの「新聞記者」だけが、*
特別に酷かった *
であったと信じますが、まあ、本当に、いけすかねえ野郎でした。
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○まず、質問する態度が偉そう。『質問してやっているんだ、ありがたく思えよ』の空気がビンビン。
○質問内容のレベルが低すぎる。2〜3分Webで調べれば、分かりそうなことを、いちいち説明させる。
○はっきり言って、頭悪い。
(『GPS衛星が、世界中の数十億台のカーナビ別々に、位置情報を別々に送信しているという大誤解』を、ついに理解できなかった)
極めつけは、
○私の提出した記事案を、完璧に間違った内容に変更したあげく、新聞に掲載した。
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あの程度の技術内容を理解できない記者が、技術分野の記事を担当している事実に、暗澹とした気持ちになりました。
経済面の新聞なので、出来の悪い人材が技術面に集められているのか、と悪意の解釈をしそうになりましたよ。
#
他の新聞記者の方の名誉の為に言うと、すべての新聞記者が、そういう人ではないです。
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「謙虚さ」と「物事の理解の能力」は、結構近い距離にあるな、と実感した事件でした。
- ■2011年
02月 21日
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- ・「トロツキズム」
- 私と同世代か、それ以後の世代の人で、
「世界同時革命」「一国社会主義」
と言う言葉を知っている人は、絶無であると思います。
私より一世代前でも、ちょっと厳しいかもしれません。
しかし、二世代前、三世代前になると、いきなり増えてくると思います。
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最近の、インターネットを媒介とする中東の革命の連鎖で、「トロツキズム」という単語に至った人。
まだ、地下に潜っていますか?
残念ですが、今回の「革命の連鎖」は、そのベクトル方向が「世界同時革命」に対して直行している(内積ゼロ)と思います。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/世界革命
- ■2011年
02月 20日
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- ・胃カメラ技術士認定試験
- サラリーマンですので、毎年、業務命令で人間ドッグに行く必要があるのですが、会社の指定する病院の「胃カメラ」の下手さに、怒りが爆発しております。
あまり酷さに、思わず、会社の医務室にメールをしてしまいました。
(以下、M病院とするが、これは武士の情けである)
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○M病院で、一昨年「経鼻内視鏡」をやって、恐しく楽だったので、昨年も実施したら、「経口内視鏡」と変わらない苦痛に戻っていて驚きました。
○M病院の胃カメラの手際の悪さ・酷さは、S社宅では非常に有名でした。
○特に若い医師(か技師?)が行なう胃カメラの下手糞さは、憎悪の対象でした。私の場合、喉を酷く傷付けられて、一日食事ができないこともありましたし、手際の悪さで、不要に長時間続けられたことも腹を立てております。
○もし可能であれば、上記の旨と、『私は、若い医者の練習台なんぞになるつもりはない』ことを、一言、ご連絡頂くことはできませんでしょうか。
○ご無理でない範囲で、ご検討頂けましたら幸いと存じます。
#
会社の医務室からは「自分でやれ」と言われましたが。
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「経鼻内視鏡」とは、鼻の穴から胃カメラを挿入するものなのですが、これを最初に体験した時は、
『胃カメラのパラダイムシフトだ!』
と大喜びしていたものです。
ですから、「経鼻内視鏡」ですら、被験者に『地獄』を味わせる、あのM病院の技術者の腕の悪さは、もはや犯罪的と断定できます。
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私は、「胃カメラ」だけを行なう、専門医院というものを考えた場合、未曾有の巨大マーケットがある、と確信します。
その医院では、写真だけを取って、医療行為や診断は一切行わない。ただ、写真を、人間ドッグの病院に送付するだけ。
ポイントは、被検者に苦痛を与えることなく、短時間で、所定の胃カメラの撮影を完了しえるか否か、です。
胃カメラが嫌だ、という理由だけで、人間ドッグを躊躇する人間は、決して私だけではないはずです。
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そこで、私は、「胃カメラ技術士認定試験」を提言します。
#
別に国家試験でなくても、民間団体でも構わない。
試験内容は、被検者からのアンケートと、目的の写真撮影の完璧さと、それと「胃カメラ操作総時間」をベースとします。
「胃カメラ操作総時間」とは、実際に胃カメラを操作していた時間の合計で、いわゆる、飛行士の「フライトタイム」に相当するものです。
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しかし、この項目を入れた場合、新人の胃カメラ技術者は圧倒的に不利になります。新たな、胃カメラ技術者が育たないことは、私の本意ではりません。
そこで、「自らの胃を撮影する時間を、計上しても良い」という緩和規定を導入します。勿論、確実に自分の胃の撮影をしたことを示す、客観的な証拠を提出する義務が生じることは言うまでもありません。
自ら「苦痛の時間」を体験することで、被検者の苦痛を共有し、同時にその時間短縮に対するモチベーションが上り、胃カメラ操作の経験値のアップにも貢献します。
病院は「胃カメラ技術士認定試験」を開示することで、そんじょそこらにはない広告効果を発揮でき、認定技術者がいない病院は、バカスカ倒産することで、公衆の利益に資すること、この上もありません。
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ネットの住人は、「胃カメラがヘタクソな病院」を、どんどん開示することで、「胃カメラの苦痛」から公衆を守りましょう。
私も、もう一度、「M病院」が、「経鼻内視鏡」で私に『地獄』味わせたら、もう容赦するつもりはありません。
- ■2011年
02月 19日
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- ・「物理」という教科を失くすこと
- 西原理恵子(以下、サイバラという)が、理科の問題を前にして泣いている小学生の女の子に対して、
『私が政治家になったら、物理という教科を失くすから』
というセリフを言う、一コママンガがありました。
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私の嫁さんは、「サイバラに一票を投じる」と言っていました。
中学受験、理科で苦しみ抜いた長女も、間違いなく支援者になるでしょう。
小中学生の理系離れが問題となって久しいですが、我が家で見る限り、「女性の「理系憎悪」(ありゃ、「嫌悪」なんて、生易しいものではない)」は明々白々です。
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こういう、選挙公約であれば、間違いなく我が家からは、私を除く3名の支持者が得られます。
- ■2011年
02月 18日
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- ・一体、若者の何が気に入らないのか?
- 「徴兵制もしくは奉仕労働で若者を叩き直せ」と、某週刊誌で、現都知事が言っているそうです。
なんか笑ってしまいました。
あの人が売れなかった頃の小説、(絶版になっているかもしれませんが)是非探して読んでみて下さい。
誰がこの発言をしても良いと思うけど、あの人だけは、その資格はないように思うんですよ。
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老人が若者批判を始める場合は、大抵の場合、コミュニケーションの欠落と、マスコミ報道の鵜呑みです。
何れも、無努力、無能、無知に因るものです。
「若者」と一括りにするのは乱暴なので、未成年をここでの「若者」と呼ぶこととすれば、今の若者は、少くとも、あの「団塊の世代」と言われた鬱陶しいまでに暑苦しい世代よりも、クールで、物事に対して妥当な判断をします。
大体ですね、少年犯罪の発生率は、随分低くなっているんです。
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これは、一昨年、私が「見守りシステム」の研究をやっていたとき、かなり詳細に少年犯罪のデータを集めたのですが、その結果、戦後の少年犯罪が大発生した時代だけではなく、団塊の世代を経て、年々少年犯罪は減少の一途を辿っているのです。
嘘だと思うなら、ここ10年くらいの警察が発表している、犯罪白書とか調べてみて下さい(正直、私が驚いたくらい)。
「見守りシステムが、どうして大きなマーケットを形成しないのか」に対する、私の回答は極めて明確です。
「犯罪発生率が低すぎるから」です。
(正確な数は忘れましたが、確か)9が6個くらい並ぶくらいの確率で、犯罪には巻き込まれないのです。
無論、だからと言って、犯罪を絶対的に許せるものではありません。
子供達は社会の共有財産として、大人が一丸となって防衛し、犯罪者を徹底的に追い込むべきだと思います。
個人的には、子供に対する犯罪に対しては、(例え刑法上の時効があろうとも)、生れてきたことを後悔するようや社会的制裁を与え続けても良い、と考えるくらいです。
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ま、それはさておき。
私が、言いたのは、
「徴兵制もしくは奉仕労働で『老人の妄想』を叩き直せ」
のスレッドが正しいのではないか、と言うことです。
- ■2011年
02月 17日
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- ・トイレから見たグローバル化の意義
- 清潔感というものは遺伝しないもののようです。
今年小学校を卒業する長女は「汚いトイレで用を足せない」という問題を持っているようです。
私から見ると、十分に綺麗であると認定できるトイレであっても、そこで用を足すのが難しいようです。
まあ、健康上の影響がない範囲であれば、本人の問題なので、何も言ってはいませんけど。
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トイレといのはデフォルトで「汚い」ものであり、例外的に「綺麗」なものもあるというのが、正しい認識でしょう。
勿論、トイレが綺麗なことに越したことはないのですが、綺麗なトイレを期待しては、世界は勿論、日本中でさえのどこも旅行できない。
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大体、日本にある「キャンプ場」というところからして、すでに凄いことになっている。
常設テントの回りの歩道は、アスファルトで舗装されており、清潔な水洗トイレに、シャワーや大浴場まで付いている。
嫁さんが「『虫が来ないキャンプ場』に行きたい」と言われた時、「『氷入りの沸騰水』というくらいありえんわ!」
と言っていたのですが、その「キャンプ場」は、本当に、虫が出てこなかった。
本来、キャンプとは、こういうものだったか?
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「世界中に、綺麗なトイレは数える程しかないんだぞ。そんなことで大丈夫か」
と娘に言ってみたところ、
「なんで、わざわざ『海外』なんて行かなければならないの?」
と、素朴に疑問を返されて、唖然としてしまいました。
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確かに、「飯」も「足」も「言葉」も問題だらけの海外に、何を好き好んで、わざわざ出かける必要があるだろうか。
国内でぬくぬくとコミットした世界で閉じていれば、それなりに、結構幸せに過ごせるものなのに。
『グローバル化』は、我が国が生き残る為の最後の手段であることは否めませんが、『閉じたソサエティ』で清潔なトイレを使い続けたい娘にとっては、どうでも良いことなのです。
- ■2011年
02月 16日
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- ・ふぞろいな時計達
- 先日、DIYショップで、いわゆる廉価版の時計を見ていたのですが、遂に電波時計(腕時計)が、4000円を切ってきました。
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電波時計の電波は、日本には2つの電波発信局(福島局と九州局)から送信され、電波時計は、その電波を受信して、一定の周期で(多分一日に一回程度)、時計の時間を自動的に修正します。
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ですから、電波時計は、全て1秒の狂いもなく、完全に同期して秒針が動くはずなのですが、
そこに展示されている時計の秒針は、見事に全部バラバラ。
デジタル表示のものは、分表示も違っているように見えた。
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店舗の中では、電波の入感レベルが低くて、時計が時刻を補正することができない場合があるのです。
それは知ってはいるのですが、なんか、購買意欲が失せてしまいました。
- ■2011年
02月 15日
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- ・不倫の奨励
- 私は、女性向け(?)の4コマ漫画の雑誌が好きでして、毎月2冊を購読ています。
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著名なものでは「秋月りす」の「OL進化論」など。
広告のページなども見ることがあるのですが、他の雑誌の宣伝、占いのWebサイト等の他に、最近は『主婦向けの出会いサイト』が登場してきました。
ポイントは「未婚女性」ではなく、明確に「主婦」をターゲットとしていることです。
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「出会いサイト」の広告など珍しいものではなく、その辺の雑誌、成人向け雑誌ではなく、スポーツ誌や少年誌にも、ゴロゴロ広告が出ています。
そして、そのターゲティングも明確です。
基本ターゲットは、小金を持っている(であろう)未婚男性ですが、勿論、既婚男性だって入っていることでしょう。
しかし、そのこと(未婚/既婚)については、明示的には記載されていないように思えました。
既婚者であれば「浮気」行為に直結、というイメージがあったからだと思います。
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『主婦向けの出会いサイト』の広告コンセプトは、
生活に疲れた主婦も、新しい素敵な男性と知りあって、フレッシュはつらつな人生を取り戻そう
です。
分かりやすい。
私は、こういう広告を倫理的に、どうのこうのと批判する気はないのです。
こういう広告が出ている以上、一定数の市場(マーケット)が見込める訳で、普通の営業広告の範囲だと思います
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私が「おやっ」と思ったのが、この手の広告が、
女性向けの4コマ漫画の雑誌
に掲載されているという事実です。
この手の出会い系サイトは、普通、インターネットの検索エンジンや、リンクから引き込まれることが多いのです。
それが、いわゆるアナログの雑誌に掲載されているということは、要するに、
『主婦層のITリテラシー(携帯電話やPCを使いこなす能力)が低い』
ということだと思います。
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従来、
○デジタルからデジタル媒体の広告
○デジタルからアナログ媒体の広告
はありましたが、今や、
○アナログからデジタル媒体の広告
が行われるに至っているという事実に、一つの時代を感じています。
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我が国国民のITリテラシーの向上の為です。
例え「浮気や不倫の奨励」であったとしても、一定のインモラルには目を瞑らなければならない・・・のかなあ?
- ■2011年
02月 14日
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- ・「桶狭間の戦い」に関する一考察
- 私の実家は、桶狭間古戦場跡の近くにあります。
嫁さんを初めて実家に招いた時、
『あの、桶狭間の戦いの、桶狭間のこと?』
と驚いていました。
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私の地元では、桶狭間の戦いの戦場には大きく2つの説があり、乱暴にザックリ纏めると、「愛知県豊明市」と「名古屋市緑区」の説があります。
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距離にすると、両者は2kmくらい離れているかなぁ。
で、私はどちらの説にも組みしておりません。
「興味がない」上に「腹を立てている」からです。
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私の実家が、その両者の丁度ど真ん中に位置しており、実家のあった位置こそが、バトルフィールドであったに違いない、ーーー
などとも、全然、信じていません。
ちなみに、私の父は、『桶狭間の戦い以前の歴史は、デタラメである』という根拠のない信念を持っているようです(何度かその理由を聞いたけど、論理だった説明は一切ありません)。
閑話休題。
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私はと言えば、あの「野蛮な野武士」が、今川義元に返り討ちにあっていれば、無益な殺戮のオンパレードの歴史を経ることなく、無事に戦国時代が終了していた、と考えております(インドのマハラジャ連合国家のようなイメージで)。
なにしろ、「桶狭間の戦い」が歴史上、日本に与えた不利益には、計り知れないものがいくつもありますが、その最大にして最悪の害悪は、
『太平洋戦争における、日本陸海軍の馬鹿げた暴走の精神的支柱になったこと』
が挙げられましょう。
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昭和16年、「内閣総力戦研究所」に軍部・官庁・民間から選りすぐった将来の指導者たち、総勢35名が、太平洋戦争の戦局のシミュレーションを実施したそうです。
兵器増産の見通し、食糧や燃料の自給度や運送経路、同盟国との連携などについて科学的に分析し、(しかも、ソ連参戦までも予測し)、
『日本必敗』
というシミュレーション結果を叩き出していました。
#
これは、テレビでドラマ化もされていました。
このシミュレーション結果を、「桶狭間の戦いを見てみよ!」といって「物量が戦局では絶対的ではない」と言って、精神論を説いたという、阿呆な為政者がいたそうです。
また、太平洋戦争の端緒を開いてしまった真珠湾攻撃が「桶狭間の戦い」を大きく意識して実施されたことは、多くの歴史学者の指摘するところです。
攻撃開始30分前に宣戦布告をするという、無謀なスタイルを見れば、私にだって「ああ、あれか」と、分かります
(しかも、駐アメリカ大使が、翻訳の準備に手間取り、結果的に、宣戦布告が、攻撃開始後1時間後となってしまったという、歴史的大汚点を残すに至る)。
これ以外にも、太平洋戦争時における日本軍には、あちこちに奇襲攻撃の実例が山程あり(そして、多くは失敗した)「桶狭間の戦い」がケーススタディになっていることは、明らかです。
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歴史に「もしも」の問いかけは虚しいですが、それでも私は考えてしまうのです。
もし、我が国の歴史に「桶狭間の戦い」さえなければ、と。
http://ja.wikipedia.org/wiki/総力戦研究所
- ■2011年
02月 13日
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- ・毎日かあさん第7巻
- 図書館からの貸与をやめて、第7巻からは購入することにしました。
嫁さんや娘達が、サイバラ(西原理恵子)の絵柄にようやく慣れてきたようなので。
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母親というのは、息子に「正装」または「盛装」させたいと思う生き物のようです。
第7巻においても、小学校の卒業式に、スーツを着せようとした息子が、家出をするというストーリーがありました。
そもそも、小学生の男の子は、そういう非日常を嫌う生き物である、ということが、著者(サイバラ)は分っていない。
正装/盛装して人前に出ることが嬉しい(のだろうと思う)女の子とは、本質的に違うのである。
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が、まだ、サイバラ家(西原家)は、ましである。
私の母親は、学芸会のナレーションをする私に、フォーマル服の着用を強要して、それを断固として譲らず、私を本当に困らせたことがありました。
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学芸会の演目は、『夕鶴』。
モノトーンで描かれる貧乏な村の冬の背景。
吹雪きの荒れ狂う貧困の村。
継ぎ接ぎだれけの貧弱な着物しか着れない主人公の前に現われる、真っ白な衣装をまとった鶴の化身のヒロイン。
そこに、フォーマルなジャケットとスラックスを着衣したナレータが、晴れやかに登場。
滅茶苦茶である。
-----
結局、小学校からの通達「古い半纏(はんてん)や、モンペ等がありましたら、持たせて下さい」によって、母親もようやく事態を理解したようで、お芝居を破壊する事態には至りませんでした。
でも、今から思えば、ウチの母親のような、訳の分からん保護者が、結構な数、いたのかもしれません。
ともあれ、恐るべきは、母親の息子への正装/盛装への執念です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4620770604
- ■2011年
02月 12日
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- ・「全日本プロレス」に学べ
- 今回の大相撲の八百長疑惑ですが、検察が別事件で調べていた証拠(携帯電話)から発覚したとのことです。
検察は、この事実を開示するか否かについては、判断に悩んだそうです。
「悩んだ」ということは、『開示しない』とする決定もあり得た訳です。
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以前の尖閣諸島問題についてもそうなのですが、裁判の起訴/不起訴を決定できるのは(原則として)検察だけです。
検察は、国益に資するか否かで、起訴/不起訴を判断できます。
これ、結構、凄い権力だと思います。
#が、今回はこの件はスルーします。
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相撲協会が自ら「八百長」の存在を明らかにすることはなかったでしょうから、今回、検察が「開示しない」ことを決定した場合、これからもずっと、国民の多くは、「やらせの相撲」に手に汗握りながら、贔屓(ひいき)の相撲取りに応援をし続けた訳、です。
こんな団体に対して、『膿を全部出し切』った後は、再開しても良いと認める人達の、なんと『人の良い』ことでしょうか。
正直、感動すら覚えます。
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大相撲協会は、『膿を全部出し切る』必要はないと思います。
すぐに再開すべきです。
再開の前に、法人格の返上、全ての特権の放棄、財産の返却すれば、それで必要かつ十分です。
私は、今さら、汚ない『膿』なんぞ見たくもありませんし、なにより、今回の問題は、法人格の主体適格を欠く協会による『脱税行為』のみが問題であると考えるからです。
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結論:
大相撲協会は、特権を返却し、「全日本プロレス」の運営に学べば、それで足りる。
- ■2011年
02月 11日
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- ・サイバー攻撃と日本国憲法第9条
- 「興味があるだろう」と、上司が私に今月の電気学会の学会誌を手渡ししました。
『ハイテク技術を取り巻く知財的側面と脅威』という特集が組まれており、楽しく読むことができました。
投稿された論文「ネット上の危機管理と安全保障」の中に出てきた、『サイバー戦争と憲法』が特に興味深かったです。
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さて、これからの国際紛争における戦争には、従来の武力による戦争に加えて、コンピュータネットワークを介して、相手国の社会インフラを破壊して、甚大な被害を与える
「サイバー戦争」
が加わることは、論を待たないと思います。
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本論文に因れば、すでに、(戦争という概念に含まれるかどうかは、さておき)、キルギス、ロシア、グルジア、中国、北朝鮮、その他で、そのサイバー攻撃が行われた蓋然性が高いことが示唆されています。
我が国においても、すでにWebの改竄等は日常茶飯事に行われているし、近い未来、社会インフラ(電気、水道、ガス等)を狙った攻撃がされることは、ほぼ確実です(というか、すでに行われていると思う)。
社会インフラシステムに対して、セキュリティ対策の国際規格の適用が要求されていることは、すでにシステムの技術者には常識です。
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で、この論文で面白かったのが、
「サイバー攻撃と日本国憲法第9条」
との関係の示唆です。
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以下、「憲法と自衛隊の関係」や「国際条約との関係」については、バッサリと省略して、純粋に文言解釈で考えます。
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第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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突っ込みどころ満載。
まず、サイバー攻撃に対して、我が国がその防衛を行うことは、(もう自然権といっていいくらいだろう)当然の権利でしょうから、防衛権の存否については、議論しませんが、
(1)サイバー攻撃は「戦争」または「武力」と認定できるか。
(2)「戦争」とした場合、相手国を認定しなければできないが、「サイバー攻撃」を仕掛ける国が「宣戦布告」をするだろうか。仮に宣戦布告をしたとして、それは国際法上の戦争開始として認められるのか。
(3)攻撃先のサーバが、紛争国と全く関係のない国のサーバが乗っ取られて、攻撃をしかけられた場合は、我が国はどの国と交戦していることになるのか。
(4)そもそも、攻撃元のサーバを、逆クラック攻撃をかけることは、我が国の防衛の基本的な考え方である「専守防衛」に反することはないか。
(5)さて、我が国もサイバー軍備が必要なのは言うまでもないが、これって「陸海空軍その他の戦力」の「どれ」に当たるのか。あるいは、どれにも当たらないのか。当たらないとすれば、サイバー軍備は、憲法第9条の対象外なのか。
(6)サイバー戦争における「交戦権」って、どういう概念で捉えればいい?
など、いろいろ。
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法律の解釈は、時代や技術と共に変化していくものとは言え、「サイバー戦争」の概念を取り込むことは、タフな仕事になりそうです。
が、まあ、それは法律を担当している人が、きっと頑張ってやり遂げてくれる、と信じています。
- ■2011年
02月 10日
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- ・何をしても成功しない予感
- ○米国のメジャーリーグで活躍している日本人野球選手を見ると、
『ああ、私はいままで一度も野球の試合をしたことがないけど、もしかして、野球をやっていれば大成したかもしれない』
○素晴しい演劇を見ると
『ああ、私は演劇を趣味の範囲でしかやってこなかったけど、もしかして、演劇を続けていれば、世界的に有名な舞台俳優になっていたかもしれない』
○優れた技術論文を読むと、
『ああ、私は、研究者としてこの分野で活躍する場はなかったけけど、もしこの分野での仕事があったら、世界的に有名な研究者になって、今頃、ノルウェー国王に拝謁していたかもしれない』
○優れたネットワークの異なる分野の研究発表を聞くと、
『ああ、私が、もっと恵まれた研究環境と、上司に恵まれていたら』
○優れたネットワークの同じ分野の研究発表を聞くと、
『ああ、私が、ネットワークの研究ではなく・・・(以下省略』
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つまるところですね、私が、
『何をしても大成しない』
ということだけは、はっきりしているようです。
- ■2011年
02月 09日
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- ・寂しいなら、一緒においで
- 昔、会社の社宅に住んでいた時のことです。
触っていない玩具が動き出したり、音を出し始めたりすることがありました。
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嫁さんの友人に、いわゆる「見える人」がいるのですが、
『ああ、この部屋、いるね』
と、言っておられたので、多分、誰か/何か
がいたのでしょう。
私に、こういうものを見る能力がないことは残念ですが、まあ、体質の問題なので、仕方ないでしょう。
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引越しの日のこと。
荷物を運び出して、ガラーンとなった部屋に、嫁さんと二人で立っていました。
子供の玩具が置いてあった、柔らかい冬の日差しが差し込む南側の窓際の角を見ながら、言いました。
『寂しいなら、ついておいでよ。うちは、構わないよ』
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その後、引越し先の家では、このようなことは起こらなくなりました。
- ■2011年
02月 08日
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- ・大相撲八百長疑惑
- 私は、生まれてこのかた、大相撲には興味はありません。
昨年の「暴力団との癒着」問題の時に、『大相撲なる法人に存在意義はない』と断定しています。
法上の優遇(法人税等)を全部撤廃して、プロレス団体と同格の扱いにすれば良く、それ以上もそれ以下の感慨も持っていません。
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しかし、嫁さんと、中学受験が終ったばかりの娘の怒りがハンパではありません。
私の方が引いてしまうくらいの怒り方です。
人生で初めてかもしれませんが、娘から、以下の意見を色々なところに言って欲しい、と懇願されました。
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○私達は、何年も間、苦しい思いや辛い思いをしながら受験勉強を続けてきました。
○どんなに努力をしても、下がっていく成績を見ながら勉強を続けるのは、本当に辛いことでした。また、努力が必ずしも報われる訳ではない、ということも知りました。
○私は今の今まで、「不正な受験」というものがあることを知りませんでした。公平が当たり前であり、そんなことに思い至ることもできなかったのです。
○もし受験に不正があることが、ほんのチョットでも認められるのであれば、私は、受験勉強はとても続けることはできなかったと思います。
○相撲において八百長が現実にあったとことは、少なくとも、公平であることを信じてがんばってきた私や、(多分、友達も)傷つけました。
○八百長をした人は、私達が一生懸命にがんばってきたことを、全く無意味のように扱い、踏みにじった、と思います。
○私達が進んでいく大人の世界が、八百長が普通に許される世界だとしたら、一体、私達は何の為に、勉強して、立派な大人になる必要があるのでしょうか。それなら、私達は、立派な大人になる必要はないと思います。
○私は「大相撲」は、もう見たくありません。八百長があっても問題がないとされるのでのであれば、私は大人になりたくありませんし、そんな大人を軽蔑しながら大人になっていかなければならないのは辛いです。
○罰を受ければ許されるという問題ではないと思います。
私は「大相撲」が、日本からなくなってもいいと思います。それで、私は大人の世界を信じられると思うからです。
○大人の人が、この問題にどのように対応してくれるかを私はずっと見ています。どうか、私が『大人になってもいいな』と思えるような世の中にして下さい。
○よろしく、お願いします。
- ■2011年
02月 06日
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- ・東京は恐しいところです
- 私は、地方出身の田舎者です。
加えて、大学時代も、可能な限り友人が集まることができないような僻地に居所を構えていたという、ある種の「人嫌い」であったようにも思えます。
『都会に対する憧れ』という観念は絶無に等しく、就職の為に東京に出てこなければならなくなった時は、心底、肩を落したものです。
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「東京は恐しいところだ」と始めて実感したのは、東京に出てきて1年目の冬のことでした。
大混雑の東急東横線渋谷駅のホームで昏倒し、その後、最終電車がくるまでの、約4時間、
ずーーーっと、放置され続けたことです。
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酔っ払いに対する、世間一般の普通の振舞いです。
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逆恨みには、値しません。
それからは、都会の生活にも順応し(たのか?)、今日に至っております。
閑話休題。
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先日の、私立中学受験前日の嫁さんと娘の会話。
嫁さん:「太平洋戦争の経緯を簡単に説明して」
長女:「ハワイ真珠湾攻撃→ガダルカナル島撤退→サイパン島玉砕→東条内閣辞職→テニアン島玉砕→軍硫黄玉砕→沖縄上陸→ポツダム宣言→広島・長崎原爆投下→ポツダム宣言受諾」
嫁さん:「一つ抜けた」
長女:「あっ!
『テニアン島』の前に『アッツ島玉砕』があった」
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この会話を聞いて、私は、震撼しました。
『ここにいるのは、娘に憑依した、未知の知的生命体に違いない』
と。
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首都圏には、2月の第1週時点において、こんなことを回答可能な小学6年生が
5万人
いたのです。
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東京が、世界最大の都市を維持している理由が、明確に理解できました。
東京は、本当に恐しいところです。
http://www.kobore.net/tex/alone94/node4.html
- ■2011年
02月 05日
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- ・イノベーションのジレンマ
- 「イノベーションのジレンマ」でも、なんでもいいですが、私はそういう難しくて、反例を見つけるのが難しい書物に、真面目に取り組む時間はなく、その気もないのです。
なるほど、私は
○大局的視野がなくて、経営的観念が乏しいです。
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努力はしていますが。
また、
○組織論など持っていなくて、ものごとの捉え方も狭視的です。
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努力はしていますが。
○日々、色々と、頭の良い人から色々なことを言われますが、何を言われているのか理解するだけの脳がありません。
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努力はしていますが。
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ついでに言わせて貰えば、
○基本的には、グループで固まるよりは一人でいるのが好きです。
○自己啓発セミナーなんぞは、『嘔吐がでるほど』嫌いです。
○「イノベーションのジレンマ」の内容を右から左にコピーして喋るような奴は、これ以上もないくらいの最大級の想いを込めて『軽蔑』しています。
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色々考えてみた結論ですが、今の私にできそうなことは、
(1)自分で行動しないことに関しては、他人に行動するようには言わないこと。
(2)自分にできることが、他人にもできるだろうというような錯誤はしないこと。
の2つくらいのように思えます。
でも、それで十分だと信じています。
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頭の良い偉い人が、難しい本を読んで、感動して、自己啓発されることは大変結構なことだと思います。
が、できましたら、そこで止めて頂けないものでしょうか。
あなたが感動したことを、業務命令として押しつけられるのは、甚だしく「迷惑」なんです。
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そりゃね、みんな、アンケートには「楽しかった」「役にたった」「新しい発見ができた」「もう一度受講したい」とは書きますよ、本当はどう思っていたとしても。
でも、そんなことは、周知の事実でしょう?
- ■2011年
02月 04日
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- ・親指シフト
- 「ちょっと貸せ」といって、私のパソコンを弄ろうとする人は、大抵の場合、「何だ!
これは!!」と怒り出します。
日本語入力が普通のローマ字変換ではなく、キーボードのキーは実際の表記と違うところにバインドされています。
今迄、一人たりとも、私のパソコンで、単語(×文節、×文章)を記述できた人はいません。
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椎名誠の「追われゆく親指族」というエッセイを読みました。
富士通のワープロ専用機「オアシス」の製造中止によって、かのワープロの最大の特徴である「親指シフト」が使えなくなるという悲哀が描かれています。
著者は、出張に8kgのワープロを持ち歩いているそうですが、その感性、私にはよく理解できます。
学生時代には、私も、プラズマディスプレイの12kgのラップトップ(死語)を、学校と下宿の往復は勿論、バイトの出張先まで持ち歩いていました。
あのオレンジ色のプラズマの色を見ていると、世の中のどんな計算でもできるような気になってなっていました。
今になって思うと、あのプラズマディスプレイからは、脳を躁状態にしてしまう、ある種の洗脳光線が出ていたのかもしれない。
閑話休題
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「親指シフト・キーボードを普及させる会」というものがあるそうです。
http://www.oyayubi-user.gr.jp/
「SKK」にもそういう会はあるのかもしれません。
私はSKKの普及までは望んでいませんが、絶滅だけは是非回避して欲しいと希望しています。
自分だけの都合で言えば、あと20年くらいで十分ですから。
「SKKを存続させる会」というのは現実にあるのかもしれません。
私は入会の予定はありませんが、会員の方は是非がんばって下さい。
入会後のオフラインミーティングの会話をイメージしただけで、もう、疲れてしまいました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/SKK
- ■2011年
02月 03日
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- ・パパがフィギュアを飾ったら
- ひょんなことから、『仮に私がアニメのフィギュアを部屋に飾るようになったら』という仮定の話が、家族で話題になりました。
私の家族は、妻と二人の小学生の娘ですが、その反応たるや
『物凄い』
ものでした。
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「ギャー、ヤメテー、絶対イヤーーーー」
「『気持悪い!
近寄らないで!!』
という感じ」
「お願いだから、パパ、絶対に止めてよね。他のことならどんなことをしてもいいから。」
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『個人の趣味は、個人の内面に依拠するものであり、第三者はいかなる干渉も行い得ない』
これが、我が家で合意に至っている価値観です。
しかし、この価値観、「フィギュア」という仮説一発で、簡単に崩壊してしまう程に軟弱なものだったようです。
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というか、逆の観点から見れば、「フィギュア」というものには、そのような価値観を完璧に破壊する程の
『絶対的嫌悪』
というものが、多分、「性」としての「女」には備わっている、と考えても差し支えないように思えます。
- ■2011年
02月 02日
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- ・ドラッガー
最近、世間では「ドラッガー」が流行っているそうです。
私は、このブームが去ってから、「ドラッガーの本を読んだ高校野球チームのマネージャの物語」なるものを読むことにします。
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多分、ブックオフで山積みになっているところを100円で手に入れれる筈。
経営と経済で著名な人らしいですが、私にとっての彼はそういう人物ではありません。
尊敬すべき「詩人」です。
http://www.kobore.net/cgi-bin/diary/read.cgi?date=20090418
- ■2011年
02月 01日
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- ・移動しながらの業務等における考察
- 最近ちょっと思うことがあります。
パソコンやらiPad等を、電車の中で使っていることは、他の人から見れば、
『私は頭が悪いですよーー』
と自分で宣伝しているように見えているかもしれないなぁ、と。
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英語で困らない人は英単語を沢山知っているだろうし、法律で困らない人は、条文番号は勿論、条文の内容まで完全に覚えています。
電車の中でパソコン使うより、机の上で使った方がきっと効率は良いでしょうし、あの糞重たいiPadで腕を痛めるよりは、文庫本をポケットから取り出すほうが、断然スマートです。
情報端末を持ち歩かなければならないのは、自分の脳のキャパシティが小さいから、常に外部から情報を取り込まないと、何も創作できないから、
ーーーと言われても、多分、上手く反論できない。
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パソコンやらiPad等を持ち歩いている人は、移動している間に仕事や読書がしたい訳ではなく、
『ただ、移動している間にパソコンやらiPad等を使いたいだけ』
なのだ、と思うのです。
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『俺は/あたしは、こんなに一生懸命仕事をしている
ぜ/わよ』ということを、ひけらかしている人は、多分いない。
大体、携帯電話で電子メールを打つことがあたりまえのこの時代に、モバイルでの業務がステータスになるほど、今の世の中は、甘くない。
大切なのは環境。
風景が変化していく環境、プライベートでない環境、その機械の捜査に集中しなければ、他にやることのない環境。
こういう環境は、非日常で、結構集中できるのです。たとえ、生産性が上っていないとしてもです。
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例えば、
○ぶつぶつ言いながら、フロアを歩き回らないと、特許発明を完成できず、
○英単語や法文を暗記をする為に、LEDのヘッドライトを付けて、深夜の街を徘徊し、
○オフィスでやれば済むレポートを、わざわざ移動中の電車の中で執筆する。
という、やっかいな悪癖を持つ研究員を、私は一人知っています。