江端さんの忘備録
2011年06月分を表示
- ■2011年
06月 30日
-
- ・生きている人間の方が怖い
- 昨日の続きになりますが、「不幸の手紙」やら「チェーンメール」などに対して、私は耐性があるようです。
それは、「生きている人間の方が、はるかに怖い」という現実を知っているからです。
-----
私と多くの人の名誉の為に、あまり詳しくは述べれませんが、私が大学時代に住んでいた「居所」に住んでおられた、先輩の一人から伺ったお話です。
その先輩は、寝る時に、枕元に、ホッケーのスティックを置いておられました。寝ているところを襲撃を受けた時に、すぐに反撃する為、だそうです。
幸いにして、私は勉強が忙しくて(理系の実験レポート攻撃は、半端ではない)、そういう活動のいずれのセクトにも属することはなく、攻撃の対象にはされていなかったようですが。
-----
あの時間と空間は、
「不幸の手紙」やら「チェーンメール」ごときで怯えることができるような「牧歌的」な世界とは、ちょっと次元の異なる環境だったように思えます。
- ■2011年
06月 29日
-
- ・チェーンメール
- 娘がチェーンメールを受けとったらしいです。
『このメールを10人の人に送らないと・・・』という、例のあれです。
複数の友人から「ゴメンね」という、詫びの言葉でメールが転送されてきたようです。
娘は、「自分のところで止めた」と言っております。
それ自体は、立派な行動と言えましょう。
-----
しかし、私に言わせれば、『手緩い』。
「やられたら、やり返せ」が正しいと思う。
-----
今となっては、ボンヤリとしか覚えていないのですが、かつて、その手のメール(あるいは、随分不愉快なメールだったか)を受け取った時に、送信元に対して報復攻撃をした記憶があります。
◯まず、海外の適当なサイトに、適当なアカウント作って、
◯スクリプトファイルで、そのメールサーバから、チェーンメールの送信元に対して、
◯送られてきたメールの同文を、立て続けに1000通くらい、自動プログラムで送り続けるという、
いわゆる、「メールDOS攻撃」で、報復をした、という記憶があります。
#
その当時のサーバの容量では、送信先のメールボックスは破裂し、メールサーバ自体も死んだかもしれない。
今では、この手のDOS攻撃は、できないような仕組みになっていますが、インターネットの創成期においては、結構色々なことができたものです。
-----
それにしても、私のところには、一向に回ってきません、このようなチェーンメール。
あるいは回ってきているのかもしれませんが、気がつかないだけかもしれません。
ネット上に、私のメールアドレスは、ブラックリストとして登録されているのかもしれません。
- ■2011年
06月 28日
-
- ・原発創成期へのタイムスリップ
- 俳優・大沢たかお主演の人気ドラマ『日曜劇場 JIN-仁-』(後9:00〜
TBS系)が26日に最終回を迎え平均視聴率26.1%、瞬間最高視聴率は31.7%を記録した。
原作はシリーズ累計680万部を超えた村上もとか氏の同名タイトル漫画。天才外科医として現代を生きてきた主人公・南方仁が江戸時代へタイムスリップし、医療器具もままならない時代のなかで“命”の尊さと向き合って行く物語。
-----
珍しく、この私がドラマに嵌りました。
#
20年ぶりくらいかもしれません。
「時空間通信」の特許発明の発明者であるこの私が、「タイムスリップ」を扱うコンテンツを逃せる訳はないのですが。
-----
50年ほどタイムスリップした技術者が、原発事故を止める為に奔走するドラマ
『NU
ニュー 』
と言うのは、ダメかなぁ。
- ■2011年
06月 27日
-
- ・20分のコスト計算
- 普段からご近所に愛想の良い人は、犯罪を犯しても、ニュースなどでは受けが良いです。
「まさか、あの人が・・・(絶句)。信じられません」
「毎日、明るく挨拶をする、気持の良い方でした」
「毎週末には、子供と公園で一緒に遊んでいる、良いお父さんでした」
-----
私の場合、このような好意的なコメントは貰えそうにありません。
「やっぱり、あの人が・・・(絶句)。いつか、こんなことになると思っていました」
「挨拶をしても返事もしない人で、本を読みながら歩いている気持の悪い人でした」
「子供と一緒に遊んでいるところなど、一度も見たことがありません」
#
事実だから、否定のしようもない。
-----
だからといって、この「愛想の悪さ」を変えるつもりはないのですが。
どうせ私のような小物の悪事なんぞ、チンケなものだろうし、ニュースの時間も、合計しても20分を切る程度のはずです。
この20分の為だけに、わざわざ自分のライフスタイルを変更するのは、コスト高そうです。
- ■2011年
06月 26日
-
- ・宗教リスクマネージメント
- 本箱を整理していたら、
「一冊でわかる イラストでわかる 図解
宗教史」
なるものが出てきたので、暫く読みふけってしまいました。
#
正直、そんなことをしている時間は1秒もないのだが。
-----
要するに宗教とは、
「『死んだら、どうなる?』対処マニュアル」
と言うことのようです。
乱暴に纏めると、世界の大きな3つの宗教が示す『死んだら、どうなる?』は、
(1)生死をグルグル回り続けている(遠心力で円から抜けれる場合あり)、
(2)戦争で死ねば、手続不要で天国に行ける、
(3)最後に、チェックゲートがある、
に分けられ、その為には、今の内に準備しておかなければならない「防災マニュアル」に基づく「防災訓練」と捉えると、とても分かりやすい。
問題は「どの宗教が正しいか、誰にも分からん」、ということです。
上記の(1)〜(3)か、それ以外が正しいのかもしれません。
-----
宗教の正当性を示す一つの手段として、
「ブドウ酒の増産」やら「気候や地殻プレートの変動」
「72時間後の自発呼吸、自発心拍活動の再開」
の記録や、もあるのですが、どうも、その記載が不明瞭であるし、第一、(現時点において疑義を挟む予知のない)自然法則に反しています。
てっとり早く、ゴール(天国やら地獄)を開示してくれれば、皆、迷わずに済むんですけど、不思議なことに、このような記録はありません。
いずれにしても、上記の3択から外れた人は、現世で「対処マニュアル」を一所懸命実践していても、全く無駄になるという訳です。
と、すると、やっぱりリスク分散の観点から、ポートフォリオを組むべきでしょう。
-----
我が国の国民である日本人は、宗教観に
「節操がない」
と言われていますが、私は、これを、現実的な
「宗教リスクマネージメント」
を実践していると、前向きに解釈するべきと思います。
- ■2011年
06月 25日
-
- ・本日は小ネタを2つ
6月23日の朝、出社前に嫁さんに言いました。
「今日、もしかしたら凄い事故が発生するかもしれないが、その場合は、慌てないで、まず私に電話を」
とだけ言っておきました。
「何?」と心配そうに言う嫁さんに、
「『もんじゅ』だ」
とだけ、応えて家を出ました。
------
本日床屋で待っていた時のことです。
隣りの席の女性の見ている雑誌のページが目に入りました。
『今こそ、原子力アップ!』
度肝を抜かれました。
そうか、国民が未来のエネルギーについて考えている今こそ、原子力エネルギーを正面から考えるというのか。
この時期において勇気のある提言だ。
それにしても、なぜ、「女性ヘアスタイル」の専門誌に、かかる高度な政治的な提言が・・・?
『今こそ、女子力アップ!』
-----
最近、色々と、疲れているようです。
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110625ddlk18040637000c.html
- ■2011年
06月 24日
-
- ・世界の全ての物品を規定して整理すること
- どの世界においても、世界の全ての物品を規定して整理したいという思いがあるようです。
例えば、Common
Information
Model(CIM)とは、IT環境における管理の「全て」を、抽象的なモデルとして規定してしまおうという、野心的なモデルです。
パソコンであれば、(1)ディスプレイ、(2)本体、(3)キーボード、(4)マウスを規定して、さらに(2)の本体は、CPU、メモリ、各種IF、その他もろもろを一般的に規定します。
なんで、こんな規定を設けるかというと、「便利」なんですよ。
例えば、地球の裏から、他人のパソコンの異常を調べる時、それぞれの部品に対して、メールを送ると、その部品から返事がくる、というようなことが可能になるのです。
#
実際は、部品自身でなくて、その代理人(エージェント)が返事することが多いのですが、本日は割愛。
その他、商標法や意匠法においては、地球上に存在しているであろう、物品や商品やサービスを、概ね全部規定するつもりで、その様な表を規定しています。
要するに商品コードみたいなものです。商標ではニース協定で、国際的な統一も図られています。
-----
でもね。
技術者は、ときどきやりすぎるんです。
昨日は、ある国際標準に関するレクチャーを受けに行ってきたのですが、
「発電所で使われている通信規約」
を
「家の中の電気機器」
まで拡張する、という、相当凄い、規格の拡張計画を教えて貰いました。
これが可能となれば、電力会社は、発電所からの指令で、私の部屋の読書灯を強制的に切ることができます。
「1984」のビッグファーザができたのは、完全『監視』社会でしたが、これが実現できると、管理社会を超える、完全『制御』社会の実現です。
-----
で、私はというと、この国際規格の拡張に、圧倒的、絶対的に
『賛成』
なのです。
今や、ブラックアウトを回避する為に、政府、電力会社、電力需要者(法人を含む国民)の挙国一致体制の、電力需要97%を巡る、壮絶な夏の闘いが始まろうとしています。
#
3%は発電所1機分の電力で、これが事故を発生した場合を想定した、最終防衛ラインが97%
クーラを消さなくても、100万戸の消し忘れのトイレの電気を、強制的に消して、96.997%に引き下げるという、超絶高精度制御の世界が実現される訳です。
ブラックアウトを回避する為の、綱渡りのような制御を考えるだけで、システムエンジニアである私は、
「ゾクゾク」
としてしまう訳です。
-----
もっとも、そのような自宅内の電力制御を他人に委ねるということは、個人のプライバシーの観点から問題山積であると思います。
しかし、これからは、自然エネルギーという、不安定で、毎秒の電力量がガンガン変化するような電力供給社会にならざるを得ません。
このような社会において、超絶高精度制御のスマートグリッドというのは、我々エンジニアが、実現しなければならない次世代の(というか、目下の)課題でなのです。
- ■2011年
06月 23日
-
- ・寝苦しい夜のクーラー使用についての一考察
- 今年の夏、昼のクーラ使用は避けるべきですが、夜のクーラ使用は、多分大丈夫なのではないか、と思っています。
勘違いしている人も多いと思いますが、目下の最大の課題は「節電」ではなく、「ブラックアウト(大停電)」です。
ブラックアウトとは、簡単に言えば、「提供できる電力を1Wでも越えれば、管轄地域(関東全域とか)の電気が全滅する」という大事故のことです。
鉄道は停止し、街路灯も全部消滅、一瞬にして街は漆黒の闇に陥いり、伸ばした手の先が見えないような完全な闇が支配する世界です。
例としては、あの地震直後の東京の状態が「ブラックアウト」でした。
#
かつては、米国の1/3を停電させたという、大ブラックアウトもありました。
あの地震が深夜に発生していたとすれば、「ブラックアウト」による恐怖と被害は図り知れないものになっていたと思います。
-----
でもね。
逆から見れば、提供できる電力を「1Wでも下回れ」ば、ブラックアウトは起きません。
http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/sw_index_05/index.html
を見て頂ければ明らかなのですが、夜10時を越えれば、使用電力は相当下っています。
これは昼のもっぱらオフィスのクーラー消費電力消費が凄いからだと思うのです。
地下街は、地下全部を一斉に冷さなければならないし、照明としての電気もいる。電車も走っている。
節電自身は、これからの自然エネルギー転換への準備運動として必要ではあるのですが、寝苦しい夜に、不眠になってまでクーラーを我慢する必要はないと思います。
今は、一部屋に家族全員を叩き込むとか工夫しながら、取り敢えずブラックアウトを避ける方法を、国民全体で模索していくフェーズだと思います。
みやみやたらに節電することが、必ずしも正しい訳ではありません。
http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/sw_index_05/index.html
- ■2011年
06月 22日
-
- ・今回の事故(2011年6月20日(月))の発生に対する自動車ディーラー殿への質問
- 1.事故の状況
(1)今回の事故状況は、通常運転中に、40kmの速度が10kmに、マイナスの急加速を伴って、いきなり減速した(自然減速ではなく、急ブレーキに近い)という状況にある。
(2)今回の事故は、エンジンチェックランプの点灯していることより、エンジンコントロールユニット(ECU)が異常を検知したか、EUC事態の故障かと推定される。
2.事故後の経緯
(1)事故発生時の近くにある町田店では、ECUの故障との見積が出されて、近所にある鶴川店で点検をして貰うことになった。
3.本質問の目的
(1)今回の事故は、事故当事者に相当のショックを与え、運転事態を大変恐れている状況にある。
子供が同乗していれば、死に至らしめる事故に展開した可能性もあり、今回の事故の原因と対策を、明確にする必要がある。
4.質問事項
(1)前提として、町田店と鶴川店で、今回の事故に関する連絡および情報共有は完了しているか。行っていないとしたら、その理由は何か。
(2)今回の事故について、(a)エンジンコントロールユニット(ECU)の異常検知か、(2)ECU事態の故障かを特定できたか。
(3)上記(a)の場合、その異常条件を特定できたか(例:ECUへ入力されたと思われる異常パラメータ等)
(4)上記(a)の場合、その修理を完了したか
(5)上記(b)の場合、ECUの故障と断定した理由は何か。
(6)上記(b)の場合、その修理を完了したか。
(7)原因を特定できていない場合、そのまま運転を続行して問題ないか。
例えば、高速道路運転中に10kmの減速が発生した場合に大事故に至ると考えられるが、その心配をする必要はないのか。
そもそも、この手の事故は普通に起きているのか。
(8)もし再発の可能性があるのであれば、(a)現在、(b)事故発生時において取り得る措置を教えて欲しい。
(8)今回の事故に対して、原因が判明していなかったら、経済産業省への連絡を行う予定があるか。
また、ディーラにてその予定がないのであれば、事故被害者である当事者本人が同省への連絡を行っても良いか。
(8)事故が発生した場合、事故当事者は、実施責任(今回の点検等)を実施したものとして免責され、その責任は修理担当を行った法人に帰すと考えて良いか。
(9)そもそも、今回の「自然減速ではなく、急ブレーキに近い減速を行う」というECUのフェールセーフのポリシーは、事故を徒に誘発するものでないか。
せめて、段階的減速機能を入れる等の、現状に即したフェールセーフの機能を入れるべきではないか。
(10)上記(9)に関する相談については、どこに行えば良いか。
以上
- ■2011年
06月 21日
-
- ・そのフェールセーフ機能は正しいか
- 昨日、嫁さんから電話があって、走行中に突然車が停止してしまったトラブルの連絡を受けました。
なんでも時速40kmから突然10km程度にまで減速して、アクセル制御できなくなったとのこと。
後方車がたまたまパトカーであったことも幸いであり、衝突事故には至らなかったのですが、これが高速道路の事故なら、間違いなく全員死亡です。
困っているのは、嫁さんが、運転することをすっかり「怯えてしまっている」ことです。
エンジンチェックランプが点灯し減速して停止に至ったことより、間違いなくコンピュータのトラブルであることは明白なのですが、どうも修理担当ディーラーの回答が要領を得ていなくて困ったそうです。
本日、ディーラに電話したのですが、定休日とのことで、明日、再度電話して話を聞いてみようと思います。
#
なるべく穏当に話しをしますよ。大人ですから。
ただ、当方、自動車エンジンのコンピュータ制御システムにも、少なくとも1年以上は係ったことのある現役のシステムの研究員です。
ディーラの方には申し訳ありませんが、その辺の素人さんを想定した程度の答では、私を納得させることは難しいだろうと思います。
- ■2011年
06月 20日
-
- ・もう「言葉」はいらない
- 経済産業大臣が、定期検査で停止中の原発の再稼働について、安全性が担保された旨の発言をしています。
私は、「原発は安全だ」と言われ続けたことに対して、それを一方的に信じて、ちゃんと自分の頭で検証してきませんでした。
私は、今回の原発事故に「加担した側」であることを、ここに公に認めます。
『13年前の段階で、かなり高い確度で、今回の事故を予測していたのではないか』という批判も、甘んじて受けたいと思います。
私が悪かったです。
-----
経済産業大臣には、今回「再稼働について安全性が担保された」という、その根拠を全て開示して欲しいのです。
事故対策について「適切に実施された」などという「言葉」なんかは、もう、いらんのですよ。
-----
原発事故からこれまでの間の、私なりの勉強で「江端式原発安全チェックリスト」は、概ね完成したと考えております。
そのチェックリストと照し合わせて、「適切に実施された」ことについて、私なりに検証したいのです。
少くとも、国や電力会社だけに「安全」を任せて、丸投げする姿勢だけは、止めたいのです。
そして、少くとも、娘達に対しては、『自分の頭で考えて行動したこと』を示したいのです。
私に関しては、少くとも、私を論破できる程度に安全性の担保の論理付けができていれば、私は再稼働に「反対はしない」つもりです。
- ■2011年
06月 19日
-
- ・首相を延命させよう
- 小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」に関して、非常に興味深い考察があっ
たので紹介します。
以下は、私の要約です。
◯現首相は人脈が無く、後ろ盾となる長老もなく、鉄砲玉になるような子分もいなくて、同僚にも人気がなく、支持団体も、スポンサーもない、要するに「ないないづくし」の首相である。
◯一方、「原発」というのは、利権の化け物みたいなものであり、普通の政治家なら、多かれ少かれ、その利権に巻き込まれない訳にはいかない。どのような政権であろうと、原発利権を潰すのは、絶望的に不可能といっても良い。
◯しかし、最悪の原発事故が発生したまさにこの時期に、これらの利権に対してフリーハンドといっても良い、「ないないづくし」の政治家が首相になっているというのは、ある種、天の配剤ではないだろうか。
◯「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは、心情としては分かる」という、イタリア国民を愚民扱いした政治家もいたが、
「原発」という巨大な利権を壊せる」主体が、
(1)「ないないづくし」の首相と、
(2)集団ヒステリー状態となった国民であるなら、
私は、集団ヒステリーの方に乗ってみたいと思う。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110616/220823/
-----
確かに、これは、千載一遇のチャンスかもしれません。
日本全土に複雑に絡みあった、広範囲で、強力で、多分あと1000年は壊せそうにない「原発利権」。
もし、本気でこれを「叩き潰す」気があるとするなら、これは最後のチャンスだと思います。
理屈を超えて「原子力なんてのはゴメンだ」という感情論で走っている愚民が、もう、後がなくて、なんでもやれる暴走気味の首相の、「延命」を図るのは、「今」なのです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110616/220823/
- ■2011年
06月 18日
-
- ・笑う私
- 先日、机の上を整理していたら、昔の研究プロジェクトのメンバと一緒に写った写真が出てきました。
研究プロジェクトの紹介を、社内報で行う時に撮った写真の一枚で、私の提案で、プロジェクト頭文字(アルファベッド)を、一人一文字づつ体の形で表した、――
まあ、ふざけて撮った写真なのですが
――、とても思い出深い一枚です。
-----
その写真を見た、娘達が驚いたように言いました。
『パパが笑っている!』
-----
「パパって、会社でも笑うことあるんだ」という娘達に、一体、私はどの様に思われ続けていたんでしょうか?
- ■2011年
06月 17日
-
- ・中学生の書く研究報告の品質
- 一昨年前、現在娘の通っている中学校の学園祭にでかけました。
そこで、全生徒の夏休みの自由研究が展示されていたのですが、その品質の高さに、度肝を抜かれました。
「研究のテーマのレベルの高さ」は勿論ですが、
○研究の背景、
○動機付け、
○目的、
○研究内容、
○研究手段、
○データの纏めかた、
○結論、
○考察、
○今後の展望
全て「完璧」。
『これは、中学生の書く研究報告の品質じゃねーぞ』と、背筋の凍る思いがしたものです。
-----
これなら、うちの研究所の新人所員を、この学校に入学させた方が早く教育できる。
いやいや、場合によっては、私自身が再入学を検討してみても・・・、という気になってきました。
-----
今年から、その中学校の生徒となった娘が、今(6月上旬)から、研究計画書の作成で苦しんでおります。
パソコンを駆使して、または私に尋ねに来たりと、相当大変そうです。
さらに一昨日前、再び娘から相談を受けました。
その研究計画書に対する、細かい、しかし、非常に論理的な疑問が提示されており、それに対する回答までもを要求されていました。
具体的には、『熱量計測手段における、外乱熱量をどのように排除して、データの信頼性を上げるか』について、再考察を命じられていました。
-----
なるほど、あの学校には、下手な企業研究員よりも、優れた研究指導を行える教諭がいるのだ、と理解しました。
「学費の一部は、確実に還元されているな」と、ちょっと嬉しくなりました。
- ■2011年
06月 16日
-
- ・更年期障害
- 体調が悪い状態が続いています。
症状で検索すると、最も基本的な病症を除けば、
ドンピシャで、
「更年期障害」
に該当します。
-----
ふざけていません。
体がしんどいのは、本当に辛いです。
------
Webに掲載されていた更年期障害の対応法と、現在の生活を比較してみました。
◯タバコは百害あって一利なし
100メートル前方の、歩き煙草をしている人物を検知可能です。
後ろから、ライフルで撃ち殺せるくらいの憎悪を、前方に放っています。
◯早食い・大食いは肥満を促進させる
◯時間をかけて、良く噛んで食べよう
◯朝食抜きもまとめ食いも要注意
◯野菜は毎日欠かさずに
◯寝る前に食べると体脂肪になる
この辺りは、毎日注意しています。
◯人との交流を増やそう
絶望的な程、「交流」ないです。
家族から「ここまで徹底した『人嫌い』は尊敬に値する」と高く評価されています。
◯生活を楽しもう
人生を「嘲笑」しています。ちょっと違うか。
◯笑うこと、話すことも健康の元
必要に応じて実施しています。
◯十分な睡眠で体を守ろう
慢性的な早朝覚醒型の不眠症です。
◯手を動かすと脳が活性化する
パソコンのキーボードは、10時間以上は叩いているような気がします。
◯踊りも脳を若返らせる
同僚や家族が「怖がる」だろうから、やれません。
◯大自然の中でストレスを発散しよう
あまりないです。
大自然のリゾート計画の方に、頭がいきそうです。
◯歯が悪いと脳の働きが悪くなる
昔、「豆腐のような歯だ」と評されたことがあります。
◯眼精疲労、ドライアイに注意しよう
今年、両目2.0の伝説が崩壊。
1.2と、0.7までダウン。
「レーシックを受けようか」と嫁さんに相談したら、「世間から殴られるよ」と嗜められました。
◯鼻が悪いと耳にも影響
現在のところ、良いのは「顔」だけです。
◯おしゃれで心身の若返りをはかろう
「おしゃれ」という観念を持ちえず、多分今後も持てないと思います。
◯異性への関心も忘れずに
関心がないとは思わないのであるが、人の話を聞くと、どうも「淡白」であるようです。実際、異性に好かれようという気持は、消尽しているように思えます。
◯生涯青春で若さを保つ
だめだ。意味が分からん。
以上
- ■2011年
06月 15日
-
- ・対処療法が効かなくなってきた
- 全身疲労の度合いが酷くなってきて、ついに本日は早退してしまいました。
体全体が鉛のようです。
大抵の場合、
(1)サウナと冷水の3回セットマッチ、
(2)各種睡眠薬を導入した長時間強制睡眠
で回復するのですが、今回はどうも思う様に回復しません。
仕事も勉強も沢山あるのに、どうにも困ったものです。
早く、疲労回復や睡眠時間が、2時間程度で済むような人工睡眠加速機を開発して欲しいものです。
#
確か「銀河英雄伝説」で登場した機械だと思う。
多分、すでに軍事関係研究機関では着手していると思います。
「全自動育児機」より、開発は前倒しで、是非お願いしたいです。
- ■2011年
06月 14日
-
- ・怨念を残存して果てた野武士のような私
- 最近、体の疲労の度合いが酷くて困っています。
年齢のせいでもあるのでしょうが、それにしても、こうも体が怠くては仕事に集中できないて、困っています。
帰宅時には、ゾンビの様な顔になっており、地下鉄の窓に映った自分は、自分自身でも、『怨念を残存して果てた野武士のようだな』と思えます。
-----
昨日、ちょっと痴呆の入った感じのおじいさんが、座席で騒いでいたので、『うるさいなぁ』と思って、いきなり振り返って、そのおじいさんの顔を正面から睨めつけました。
その瞬間、おじいさんは、怯えた顔で、ひきつった声で、『すいません!
すいません!!』を連呼しておりました。
ちょっとバツ悪かったんですけどね。
まあ静かにしてくれたので良かったのですが。
-----
顔を下げて、見上げるようにな視線で、薄目で、真正面から睨めつけると、大変効果的のようです。
特に疲労の度合いが酷い日で、目がすわっていて回りにクマができている状態の私は、私から見ても、近寄るのが嫌だなあ、という位、怖い感じがします。
-----
もっとも、こういうことは、相手を見てやりますけどね。
頭の悪そうなチンピラには行使しません。つまらん怪我をする可能性がありますので。
小学生の男子くらいなら、大抵、沈黙してしまいます。
ところが、これが中年以上のおばさんには、全然効果がないのです。
ある種、彼女達は、私との関係において「最強の生き物」のようです。
- ■2011年
06月 13日
-
- ・国民投票
- イタリアで原発の是非を問う国民投票が行われているそうです。
『イタリアでは王制(1946年)や離婚(74年)、中絶(81年)の是非などで計62回の国民投票があり、うち成立は35回』
だそうです。
このフットワークの軽さは、見習うべきでしょう。
-----
間接民主制度の否定にも見えるかもしれませんが、
「政治家(の常識と良識)を信じていないのか!」
と問われれば、
「当たりまえだろう」
と応えるでしょう。
今の我が国の国民なら。
-----
多分、多くの政治家が、
『長期ビジョンがなく
気紛れで
場当たりの判断をする
知性のない国民』
に任せることは危険だ、
と思っているのかもしれません。
そして、それは正しいのかもしれません。
しかし、気紛れで知性のない「我々」が選んだ道なら、我々は、「政治が悪い」だの「政治家が悪い」だのの言い訳はできなくなります。
「政治が悪い」と憤ることは、「我々の選んだ人間の判断が誤っていた」と同義ですし、「国が敗訴する」ということは、「我々が選択した方法が否定された」と同義ですよね。
「政治」とは「国」とかは、畢竟「我々自身」のことですから。
-----
我々が選んだ代表が、我々の意思を反映する存在でないとするのであれば、その人達は原則として不要な存在です。
国の基本的な方針であれば、どんな問題だって、例えば、君が代問題、憲法9条改正、日米安保保障条約・・・、何だって、国民に直接判断させてしまえば良いのですよ。
そして、その方針の最適な運用や管理について、政治家の皆さんに力を発揮して貰えば良いのです。
-----
国民投票は、新聞社の世論調査などよりその決定の効力は図り知れず、意思決定の速度やコストは、破格に安いと思います。
- ■2011年
06月 12日
-
- ・そこに「いる」けど「何もしない」もの
- 学生の頃、ゼミの後輩から、冬山登山の誘いを何度も受けました。
『江端さん、凄いんです。それはもう、形容できない、荘厳な・・違うなぁ、神聖な、本当に神々しい美しさなんです』
-----
うん。知っている。
冬山登山ではないけど、富士山より高いところから始まるスキー場に立ったこともあるし、
外国の国立公園で、娘を背負子(しょいご)に入れて、岩山を攀じ登って、山頂から360度の地平線まで続く荒野を見たこともあります。
-----
頭の中が真っ白になって、キャパシティを超える圧倒的なもので、自分の中が一杯になって、涙を流していることに気がついたこともあります。
そして、一言文句を言ってやりたい気持になったものです。
『なんだ、こんなところにいたんじゃ、どんなに沢山の本を読んでも、多くの人に尋ねても見つからない訳だよ』
-----
「それ」は、初めからそこにいて、今もいて、これからもずっといるようでした。
でも、「いる」だけでした。
私達を正しく導くような行為にも興味もなければ、永遠の命を担保してくれる特別な能力もなく、
なにより、私達の日々の懸命の人生や、日常の喜怒哀楽に対して、路傍の石を眺めるごとく、
ただ「見て」「いる」だけ。
私達には、何の興味も感心もなく、もっぱら、自分の好きなものや美しいものを、黙って、一人でせっせと創り続けていました。
『なるほど、そういうことか。そこに「いる」けど「何もしない」のだな』
-----
この発見は、私の考えているこの世界の有り様と、完全に一致していました。
そこに「いる」だけで「何もしない」のだから、何も起らないのは当然なのです。
もちろん、私達はそれを「不作為」だと責める立場にすらないことは、言うまでもありません。
そして、悟ってしまいました。
『結局のところ、この世界は、私達だけで、なんとかしなければならないんだなぁ』と。
-----
私を含めて、多くの人々は、命をかけてまで、大自然や宇宙に挑む人達の心理を理解できないかもしれません。
しかし、それに見あうものと出会える場合もある、と信じることはできるようになりました。
それからの私は、「それ」を求めて、悩むことも、彷徨うこともなくなりました。
「いる」けど「何もしない」ような、そんな役立たずの為に、これ以上の人生を費す必要はないと思ったからです。
帰国後直ちに、私は、蔵書の半分以上を廃棄処分にしました。
-----
街中で、「目覚めよ!」とかかれたパンフレットを持って、街中で立っている人を見ると、
『そんなところにボサっと立っていないで、自分の力で、会いに行けばいいのに』
と、いらんことを言ってしまいそうになるのです。
- ■2011年
06月 11日
-
- ・需要者を舐めるな
- 大阪府の知事が「15%節電協力しない」という発言をしたそうです。
ニュースソースから見ると、国家緊急事態に対する問題発言にも思われたのですが、取り敢えず判断を留保して、自宅で調べることにしました。
-----
自宅に帰って、少々調べてみたところ、その理由が分かりました。
この事件、大阪府の知事に「理」がある。
要するに、「関西の電力会社が、自分の原子力発電の利権を守る為に、15%の節電を命令することで、原子力発電の必要性を見せつける必要があった」ということです。
-----
もし、節電なしに関西がこの夏を「凌ぎきったら」、一体どうなるか。
『なんだ。原発なんか、そもそも不要だったんじゃないか』
↓
『じゃ、原発やめよう』
となります。
原発の停止は、安いコストで電気を作れる電力会社にとっては、会社の存続に係わる大問題です。
『15%削減したから、この国難の夏を凌げたのだ』というイクスキューズ(いい訳)は、電力会社には避けて通れないのです。
-----
大阪府の知事が「15%の根拠の出さずに、一律に協力を要請するとは、ずうずうしい」というのは筋が通っています。
普通、試算結果くらいは公表するものです。
腐っても理系の電力会社なら、最悪から最良の、100パターンくらいの試算結果(シミュレーション)を開示してみせるべきです。
日本中には、少くとも、その結果、ちゃんと定量評価できる技術者が、私を含めて数万人はいるはずです。
資源のない我が国は、そのレベルがどうであれ技術立国で喰っているのです。
-----
東日本の住人は(の一部かもしれないが)、すでに、5500万キロワット、5900万キロワットの数字の意味を理解している。
その数値を超えることのカタストロフィとその恐怖を理解している(と思う)。
それは、毎日のニュースで叫ばれている定量的な数値だからです。
比して、西日本における「一律15%」の数値の根拠の情報は、私が知っている限り、絶無です。
嘘でも、それらしい信憑性を出すために、週単位の過去10年の需要結果をグラフにして、最悪のケースとして『不足電力は"15.3% ±
2.2%"を見積っている』とか、その程度の開示もしない。
はっきりいって、電力需要者を舐めているとしか思えない。
-----
我々は、電力プロバイダを自由に選択できる、海外の電力配電方式を既に学んでいます。
近年流行りの「スマートグリッド研究」は、それを加速させるだろうと思います。
今や我々は、既存の電力会社をバラバラに解体することに、何の躊躇もないのです。
- ■2011年
06月 10日
-
- ・「洗脳」の完成
- 仕事の発表用の資料を作成する場合、研究所の課長、部長、所長は勿論ですが、クライアントの課長、(以下省略)の合意を得なければなりません。
そうなると、全部で十数ページにおよぶプレゼンテーション資料の修正が30回以上にも及ぶ場合があります。
その中には、以前の内容を全部廃棄して、スクラッチから作り直し、という悲惨なケースも含みます。
-----
業務で作っているプレゼンテーション資料なので、書いている本人が「信じていない」ような内容も記載しなければなりません。
『けっ、馬鹿馬鹿しい』とか『こんなこと、現実にできる訳ないだろうが』思っている内容でも、30回以上も作り直していると、なんだか、「できるような気」になってくるから、怖いです。
なぜなら、人に発表するプレゼンテーションである以上、
○様々なデータを書き集めて、
○色々な人のところにインタビューしに行き、
○各種の検証や実験を行わなければならなず、
そして、
○正しいロジックとその裏付けを、きちんと説明できなければならない
からです。
-----
そうなると、当初作成を始めた本人が、本人自身で、
○ロジックの強化学習を実施してしまうこと
になり、結果的に作成開始時において
本人が1%も信じていないロジックを、資料のリリース時には、100%以上の完璧さで信じてしまう、という、
「洗脳」
が完成する訳です。
-----
なんか、私を取り巻く上司達が、私に何度でも資料の書き直しをさせる理由には、
組織的陰謀・・・もとい、組織的なリソース戦略があるのではないか、と思ってしまいまう、今日この頃です。
- ■2011年
06月 09日
-
- ・どうでもよいことですが
- 我が国では、エレベータのコンソール付近にいる人が、「開」ボタンを押し続けて、ドアが閉ってしまうのを止めていることが多いようです。
「美しい日本人の風習」とも見えます。
特に、大切なお客様をご案内中である場合は、礼儀としての所作に適っていると思います。
-----
でも、エレベータのドアには、閉じるのを防止する為の光センサが具備されています。
仮りに閉まりかけた場合でも、足などが接触センサに触れることで、ドアが閉まるのを防止してくれます。
従って、「開」ボタンを押し続けて、出入口に滞っていることは殆ど意味がありません。
それどころか、肥満の度合いが強い人が、かかる「善意」を行なって頂くと、通路が狭くなりエレベータから降り難くなり、はっきり申し上げて、
大変迷惑
なのです。
-----
私は、「誰にでも比較的率直な意見を言う方だ」と言われているようです。
しかし、そんな私でも、
○電車の駅のエレベータなどで、
○かかる善意の、
○しかも、それが、上記に該当する女性などである場合などは、特に、
上記の様な「知見」をお伝え申し上げることは、大変に憚られるのです。
- ■2011年
06月 08日
-
- ・「緑のカーテン」計画、頓挫
- 会社が、、7〜9月の土日休日を全面廃止し、盆休みも事業部毎に1〜2週間ずらすという、徹底的な輪番停電対応を打ち出してきました。
そして、「ゴーヤの種」をくれました。
-----
グループ会社の約200ヶ所の工場や研修施設の建物では、植物で室温の上昇を緩和する、いわゆる「緑のカーテン」の取組みも実施し、従業員の家庭でも「緑のカーテン」が実行できるよう、従業員に『ゴーヤの種』を配布する予定にもなっているという。
(日本経済新聞
2011/5/25)
-----
しかし、我が家では、この「ゴーヤ」の栽培による「緑のカーテン」計画は、頓挫しました。
その理由は、
○嫁さんが、植物が窓際にむせるように生息している状態を、酷く怖がり(それによる、各種の虫の生息も)、
○基本的に、私が「ゴーヤ」の管理ができる状態にない(帰宅は概ね深夜)こと、
ということがあります。
そもそも、私達夫婦は、植物の生息する可能性を完全に抹殺する為、庭を5cmの砂利の層で覆い潰した、という経歴を持ちます。
それは「雑草を抜くのが面倒」という明快な理由に因ります。
-----
このような夫婦に、果して、ゴーヤを育成する資格があるだろうか。
ゴーヤは、芽を出すことすら拒否するかもしれない。
-----
嫁さんは「この夏の日中は、クーラーつけないで頑張るから」と宣言しました。
どこまで頑張れるか、見てみたいと思います。
- ■2011年
06月 07日
-
- ・風評被害を作ったのは誰か
- 今や「日本」から来たもの、というだけで、日本産の食料だけでなく、日本製の機械までもが、放射能汚染されていると世界中で認識されているようです。
世界の大きさから見ると、日本の国土の広さは「点」として認識される程度でしょう。
その「点」の中で発生した原発事故に対して、世界が「日本」から出てくるものを、十把一絡げに「汚染物質」と見なすことは、ある意味無理はないと思えます。
日本の位置を知っている人は、相当の教養人。
日本の首都は、「北京」と思っている米国人はいる。
「福島」なんて場所、絶対に知らないと思う。
我々にしても、中国の毒入り餃子事件等や、その他の汚染食料問題に関してですら、我々は、あの広大な中国大陸を「点」として見て、中国産の食べ物を忌避していましたよね。
結局は、どの国の人間も同じことをしているだけです。
-----
小田嶋隆は、風評被害を実に上手く表現しています。
それは、「ショートケーキのクリームの上に、一瞬ハエが乗ったケーキ」の様なものであると。
ハエが乗った直後のケーキは、概ね無害ですし、ハエが乗ったことに気がつかなければ、多分、皆、そのケーキを食べていると思います。
しかし、我々は敢えてそのケーキを食べない。
なぜなら、別のケーキを食べれば済むからです。
-----
理性や論理は「安全」であると知っていても、そこに「不信感」があれば、それは、ケチのついた安全(これを「安全'」と記載する)となります。
そして、我々は、その「安全'」を敢えて選ぶ冒険をしない。
なぜなら、生産者や製造者を除いて、我々には別段、不都合はないからです。
-----
電力会社や政府は、
○SPEEDIのシミュレーション結果を隠し、
○レベル7を隠し、
○メルトダウンを隠した
『まだ何か隠しているだろう』と考えるのは、人情だろうと思います。
我々は、政府のいう「安全'」、
つまり
「ハエが乗ったかもしれないケーキ」
を食べるには、騙され過ぎたのです。
- ■2011年
06月 06日
-
- ・6/5 NHKスペシャル 原発危機・事故はなぜ深刻化したのか
- 私は、この番組を2ヶ月近く待っていました。
今回の原発事故の全体像が掴めていなかったからです。
番組の趣旨は「ヒューマンエラー」でしたが、ここでは敢えて、技術的な内容に限定して、記載します。
------
まず、これまで私が記載してきた文章に関する訂正を致します。
◯電力会社、政府は、電源全喪失に対する「熱崩壊」の危機を、かなり正確に把握していた。
◯電源車(巨大バッテリーを搭載したトラックのようなもの)の確保に、ある程度は成功していた。
#
熱崩壊に対して、無知であったという訳ではなかった。
◯原子力建屋の材質は、軽々と吹き飛ぶような木材、という訳ではなく、鉄筋コンクリートであった。
#
水素爆発が、鉄筋コンクリートを「引き千切って」いた映像を見て、愕然とした。
-----
次に、この番組を見て、驚愕したことを記載します。
◯電源車を繋ぐことに成功した「後」で、関係者全員が、給水機能が地震で破壊されていることに気がついたこと
つまり、「壊れたラジオに電池を入れるのと同然である」ことに、その時に気がついた、ということ。
#
もし給水できなければ、メルトダウンしかないのは、誰でも分っていた筈だが、そんなこと思いたくもなかっただろう。
◯ベント弁の開放が遅れた→遅れた分だけ水素が溜った→爆発してしまった。
では、なぜベントの開放が遅れたのか。
ベントの開き方は、電動に因るものしかマニュアルに記載されていなかった。
電源全喪失状態では、手動で開放するしかないが、そのやり方を「誰も知らなかった」。
加えて、暗闇の中での作業は、ベントをさらに遅らせた。
そして、水素爆発によって、ベントとは桁違いの放射能汚染が発生してしまった。
#
「手動マニュアルがなかった」という事実に驚愕するが、(事の是非はさておき)全電源喪失が想定されていない以上、マニュアルがないのも当然であると、ある種の納得もある。
◯2号機に関しては、現場は、原子炉(×原子炉建屋)そのものの崩壊(爆発?)を覚悟していた。
「チェルノブイリ」と同等の、そして、もう「これ以上悪いという状態」が想定できない、最悪の事故に対する諦観に至っていた。
そして、あの「全員退避指令」という首相を激怒させる事態に至る。
#
この時、現場は、原子炉爆発とそれによる直接被曝による、最悪、全員死亡を覚悟していたのだろう。
◯3号機の水素爆発は、政府官邸で、事前に正確に予知されていたが、打つ手はなかった。
#
原子炉建屋に穴を空ければ、当然、その「火花」で引火するのは明白
◯一時帰宅した住人が「屋内」で撮影したガイガーカウンターには、「340μシーベルト/時」が表示されていた。
一般人の年間被曝(許容)量は、1ミリシーベルト/年
「340μシーベルト/時」とは、2978ミリシーベルト/年
数字上は、その家に1年間と数日住み続けただけで、ガンや白血病とかの発病でなく、単純に「被曝のみ」で死に至る。
#
そういう「死地」が、今、この現在、我が国に現実に存在している。
-----
ところで、1号機の建屋内で、4000ミリシーベルトという驚異的な放射線量が確認されたそうですね。
非人道的と言われることを覚悟で、この建屋に100匹の犬や猫を放ったら、1時間後、何匹出てこれるだろうか、と考えていました。
多分、0匹。
45分以内に、全て死亡。
今一度、最前線で闘っている人達のことを、思い出しましょう。
-----
NHKスペシャル
◇いまだに危機的な状況が続く福島第1原子力発電所の事故がどのように深刻化し、当事者たちがどう動いたのかを徹底検証する。
NHKは事故発生直後から東京電力、首相官邸、原子力安全・保安院、自衛隊、原発作業員、周辺自治体などを重層的に取材してきた。
そこからは”原発の安全神話”への過信、対応が後手に回る中で拡大する汚染、情報共有をめぐる混乱など、原発事故に対してあまりにも脆弱(ぜいじゃく)な危機管理が浮かび上がってきた。
取材で得た膨大な証言と独自に入手した内部資料、当事者へのインタビューを基に東電、政府、現場の動きを立体的に探り、今後の危機管理に対する教訓を伝える。
- ■2011年
06月 05日
-
- ・二次的著作物の凄さ
- 『キャンディ・キャンディ』は、米国やイギリスを舞台に、明るく前向きな孤児の少女が、周囲の出自への偏見に負けず人々の愛情を受けて成長する過程を描く物語であり、少女マンガとして著名になりました。
多分、マンガとして発刊された当時は小学生だったと思いますが、、そのマンガを、中学生の女子から借りて読んだ時、そのグローバルな世界観に、相当のショックを受けた記憶があります。
比して、少年マンガの、狭量で、矮小で、チンケな善悪二元論的なストーリに、相当失望して、
『男子という生き物は、女子より、圧倒的に頭が悪いのではないだろうか』
という考え方の萌芽となりました。
-----
ところが、今、この『キャンディ・キャンディ』を読むことはできません。
物語に原作者とマンガの作者が、著作権侵害の問題で紛糾しており、再版は可能性の片鱗すらありません。
今日は、この著作権問題については言及しませんが、嫁さんとの会話だけをご紹介。
私:「『キャンディ・キャンディ』は、その原作者と、マンガの作成者は、どちらが、その権利が大きいと思う?」
嫁:「権利?」
私:「じゃ、『貢献度』と言えばいいか」
嫁:「そりゃ、当然、原作者だと思う。原作なければ、マンガも描ける訳ないのだから」
私も、嫁さんの考え方と同じす。
ついでに言うと、著作権法ものように考え、裁判所もこの考え方を支持しているようです。
http://scratchpad.wikia.com/wiki/キャンディ・キャンディ事件の概要と経緯
閑話休題
-----
さて、と。
この本を読まなければ、私は道を外さなかった・・・、ではなく、今の職業(情報処理関係のエンジニア)を選ばかなったであろうと断言できる、多大な影響を与えた本に、ジェームズ・P・ホーガンの
「未来の二つの顔(The
Two Faces of
Tomorrow)」
があります。
「高度な人工知能は人類と共存できるか」をテーマとする、典型的なコンピュータ+ネットワーク
v.s 人類
のSFなのですが、このSFが面白いの点は、地球と同程度の環境を、スペースコロニー(凄くでかい、地球そっくりの宇宙ステーション)の中に作りこんで、
◯地球のコンピュータネットワークから切り離した環境下で、巨大なシミュレーション(エミュレーション)を行い、
加えて、
◯人間から、コンピュータネットワークに攻撃を仕掛ける
という点が、従来のSFとちょっと違うところです。
-----
偶然にも、昨年度、私、似たような仕事をやっていました。
◯野球場の半分くらいの大きさの広さの部屋に作られた、現実のシステムと同程度の実験用システムを前提に、
◯意図的な攻撃(地震等の自然災害から人為的なテロまで)を仕掛ける
という、実験のプランニングをやっていました。
今になっておもえば、このジェームズ・P・ホーガンの著書が影響を与えていたのかもしれないな、と思っています。
それはさておき。
-----
この、「未来の二つの顔(The
Two Faces of
Tomorrow)」ですが、1993年に星野之宣によってコミックになりました。
この度、これをAmazonから仕入れたのですが、私は、初めて「二次的著作物(著作権法27条)」における、著作物の意義を完璧に理解できました。
勿論、原作あっての二次的著作物ではあるのですが、原作を凌駕しうる二次的著作物と評価できるものがあるのです。
このホーガンの世界を画像化することは、絶対に不可能と思っていましたが、これをやり遂げた、脅威の天才日本人がいた。
私は、コミックを読みながら、大迫力のスクリーンを有する巨大な映画館で、たった一人で映画を見ているような、臨場感を感じていました。
読み終った後に、思わず立ち上がって「ブラボー!」と声を出してしまいそうになりました。
なお、『コミックを読んだホーガンは「原作よりもよい結末だ」と称賛している』そうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/未来の二つの顔
-----
著作物は、それが、原作であろうと二次的著作物であろうと、いずれにも素晴しい価値があり、いずれもが人類の貴重な財産です。
原作者、二次的著作者の方々は、互譲の精神に基づき、それらの素晴しい財産を後世に残せるように、どうか努力して頂きたいのです。
http://www.amazon.co.jp/未来の二つの顔%20(講談社漫画文庫)%20[文庫]/dp/4063601641
- ■2011年
06月 04日
-
- ・詮無いことだけど
- 今も毎日、地震・津波の被害者氏名が、新聞の紙面に掲載されています。
被災地域に親戚も知り合いもいない私は、その紙面から必死の思いで誰かを探し出す必要もありません。
いつものように、その紙面をめくろうとしていた時のことでした。
偶然、紙面の中央部に、幅数ミリくらいの小さな文字で記載された二人の名前が目に入ってきました。
そこには、――
並んで記載された、同じ名字の「22歳の女性」と「0歳の女の子」の名前
その瞬間、思いもよらず、突然に嗚咽が込み上げて来て、新聞紙の上に俯(うつぶ)してしまいました。
『どうか、恐怖や苦しみが、できるだけ少なかったように』
『最期の最期まで、二人で一緒にいられましたように』
詮無い事とは分っていても、祈らずにはいられませんでした。
- ■2011年
06月 03日
-
- ・ウィルス投与の提案
- 現在、筋肉繊維を破壊しまくる、治療法のないウイルス性疾患を発病中です。
症状は、頭の先から足の指先まで「全身筋肉痛」です。
#
但し、接頭語に「激痛」が伴う。
手首を動かす、
指を動かす、
足首を回す、
首を回す、
腕を上げる、
歩く、
寝返りをうつ、
起き上がる
これが、全部「痛い」。
若干微熱があるくらいで、仕事はできるので、出社はしなければならないのですが、痛いだけではなく、肉体を正常に制御できないので、
『真っ直ぐ歩いているつもりで、壁に激突する』
という、非日常を、全力体験中です。
-----
全身が不自由になるということは、体に障害を有する人々や高齢者の方々に、本気で想いを馳せる得る、滅多にないチャンスでもあります。
『この世界は、恐怖に満ち溢れている』を、心の底から実感できるのです。
私は、米国のアスペンスキー場で、エキスパートコース(×エクストリームコース)を、滑落(×滑走)することができる、数少ない日本人であることを自負しております。
そのコースより、
『町田駅ホームの下り階段』
の方が、はるかに怖い。
-----
提案です。
このウイルス、私に関しては、(多分)もうすぐ免疫を獲得して、病気から回復できると思います。
#
回復できなければ、死んでしまう。
そこで、このウイルスを研究開発して、安全性を担保した上で、義務教育過程の子供達に投与させてみませんか。
相当ブッ飛んだ提案ということは分っていますけどね。
それでも、障害者対応の社会インフラの必要性が、「本当の意味」で理解できると思うのです。
障害者対応の社会インフラは、『優しさ』とか、そんな甘っちょろいものじゃないと言うことを、です。
-----
バリアフリーの必要性は、詰るところ、
『恐怖との闘い』
です。
- ■2011年
06月 02日
-
- ・私が電卓を叩く理由
- ○プール何倍分だの、
○コンロ何千台分だの、
○国家予算の何倍だの、
○売上の何十年分だの、
なぜ、私が、出展の怪しい、根拠も薄いデータを使って、
現実性の乏しい数値を、わざわざ電卓で計算しているかというと、
ニュースや人の解説を読んでも、「よく分からんから」です。
○4000トンの水
= プール1杯
○300ミリシーベルト/時間 = 10時間で致死
○業務上過失で殺した人間の値段 = 5000万円
○メルトダウンの熱
= 2700度
(太陽の表面温度が3000度)
と置き換えないと、事件の全体像が全く見えてこないからです。
-----
マスコミにこそ、こういう「置換」の責務があると思うんですけど、大本営発表をコピー&ペーストしているように見えます。
まあ、
○人のニュースソースを右から左に回す方が楽だし、
○後から、誰かから責められることもないし、
○第一、甚しい間違いを書いてしまうこともあるし、
コピー&ペーストは、安心ですよね。
-----
朝日新聞は、『風力なら原発40基分の発電可能』という記事(4月22日付)を掲載していましたね。
腰が抜けるほどビックリしたので、よく覚えています。
-----
風力発電所は、2007年3月時点で、約1400基、総設備容量は約168万kW
なるほど、標準的な原発の発電量は100万kなので、風力発電所を、現状の32倍である4万5000基にすれば、確かに、日本の原発54基に置き換えられるでしょう。
と、まあ、ここまでは良いとして、
○日本列島の3000kmに、直線で60メートルごとに風力発電機を建築した上で、
○24時間、365日、無停止で、安定した風が日本中に吹き続けていることが前提
と。
日本中が、ナウシカの居住区であるような「風の谷」なら問題ないでしょうが、こんなナンセンスな前提、アホらしくて議論にもなりません。
大体、風力発電のように安定供給できない電力なんぞ、夕立のカミナリほどにも価値がありません。
この新聞社には、真面目に一度でも電卓叩いてみる記者はいなかったのかな、と思うのです。
-----
『私たちは、言葉のチカラを信じている。―
朝日新聞』
のは勝手ですが、その前に、
「自分の頭で考える」
「ちゃんと一度、計算してみる」
をなんとかして欲しいです。
- ■2011年
06月 01日
-
- ・夢のエネルギー(最終回)
- 先日、「軽水炉が安全」の根拠が、ネガティブ(負)のフィードバックにあるという話をしました。ネガティブフィードバックは、(原則として)核分裂を抑制し、暴走を止める方向に働く為です。
つまり、下手な制御をすると「止まってしまう」ということです。
これに対して、「高速増殖炉」は、ポジティブ(正)のフィードバック機能を有するのです。核分裂を、さらに増大させ、暴走を加速させる方向に働くという役割のことです。
つまり、下手な制御をすると、原子爆弾と同じこと(核爆発)(*1)が起ってしまう恐れがあるということです。
(*1)兵器としての核爆発とは異なりますが、ここでは「核エネルギー」によって「爆発」するという意味で「核爆発」と称呼します。
-----
「高速増殖炉」は、燃料を「増殖」させる為に、高速の中性子(軽水炉の250倍の速度)を大量に発生させなければなりません。
「増殖」させる必要がなければ、高速中性子は不要なのですが、それでは、何の為に、「高速増殖炉」を運転しているのか訳が分からなくなります。
-----
この制御の難しさを「卓球」のラリーで考えてみました。
軽水炉は「二人の選手が、1個のピン球を使ってラリーを続けている」
高速増殖炉は「二人の選手が、同時に250個のピン球を使ってラリーを続けている」
というくらいの、制御の難しさのイメージがあります。
-----
そして、さらに制御に失敗した時のダメージが凄まじくデカイ。
多分、計器を見ている保守員が、
「あれ?」
の
「れ」
を言い終わる前に、核爆発、完了。
-----
その他、高速増殖炉には、次のような特徴があります。
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/fbr1.html
からの引例ですが、
(1)核暴走が起こりやすい
すでに述べた通りです。
(2)冷却材にナトリウムを使っている
私の知っている限り、「ナトリウム」とは、その塊を池に投げ込むだけで、爆発して水柱が立ち上がるほど、不安定な物質です。こういう不安定な物質を冷却材に使うというのは、不安です。
(3)プルトニウム自体が猛毒で、それを増やしている
増殖している燃料は、地上に存在する最悪の毒性を持つと言われ続けてきた、「半径500メートル以内の人間を全員死亡させる」と言われる、あの「プルトニウム」です。
(4)建物の構造に問題がある
引例では「地震大国」の地面の上に作るのは無茶だ、と記載されていますね。ちなみに英国と日本の地震の発生比率は、1:800
だそうです。私個人としては、核暴走→核爆発
を抑え込む、原子炉格納容器があれば、問題ないと思いますが、人類がそのような建築物を作り出すことは、無理だと思います。
(5)海外では「高速増殖炉」から撤収が続いている
単純に「危険」だからでなく、各国それぞれの理由はあるのですが、撤収が続いているのは事実です。
-----
纏めます。
『阿呆な制御をすれば、直ちに止ってしまう「軽水炉」』
それは、「絶対に事故は発生しない」と言われ続け、現実に完璧と言えるネガティブフィードバックを有していました。
しかし、「崩壊熱」という重要な要素を侮って、メルダウン、炉心に穴を空ける、人類史上最悪の原発事故を発生させるに至りました。
『比して、阿呆な制御をすれば、直ちに爆発してしまう「高速増殖炉」』
それは、「事故を発生させないような緻密な制御」を前提に、ちょっと油断すると一瞬で核爆発に至るポジティブフィードバックを有しています。
-----
今後「高速増殖炉」が事故を起さないとだろうという期待は、かなり低いと思います。
私の所感では、軽水炉が1回事故を起こす間に、高速増殖炉は250回は核爆発を起こす気がする。
#
単なる中性子の速度で比較するのも、ナンセンスですが。
しかし、例えば、5000年分のエネルギーと引き換えに、例えば、日本国内での100回程度(50年に1度)の(広島・長崎レベルとは違うかもしれませんが)核爆発の誤爆を認容できる勇気と覚悟さえあれば、
○1回の核爆発の死亡者を3万人、被爆者/被曝者を入れて10万人として、高々1000万人程度、年間2000人程度の犠牲者ですみ(交通事故が年間5000人)、
○一人5000万円程度の賠償金で5000兆円、国家予算のわずか58年分で補償で足ります。
-----
その代償に、我が国は、あと50世紀は、エネルギー問題から開放されるのです。
今、現在も稼働中(正確には炉の故障で中断中)の、夢のエネルギーです。