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2018-09-19
OpenStreetMapに関するちょっとしたメモ
[
長年日記
]
OpenStreetMap
OpenStreetMap
検討の目的
OpenStreetMapを使うことで、GISでラクすることはできるか?を検討する
経緯
色々な人から、情報を頂いている最中
リンク先(参照情報)
OpenStreetMap
~
openstreetmap.org
The rise of OpenStreetMap: A quest to conquer Google’s mapping empire - The Next Web
~
thenextweb.com > Insider > 2014 > 02 > 28 > Openstreetmap
特徴
ユーザーが自由に利用
編集機能
地図検索サービス
無収益型のサービス
OpenStreetMap Foundation(OSMF)という団体によって運営
41億のポイントデータ
現在,420万人のマッパーによって,41億のポイントデータとそれらをつなぐラインデータが登録され,OpenStreetMap上の地図を形作っている。
自前でタイルサーバを用意する
広い範囲をカバーする地図を提供するとなると画像ファイルの容量が膨大になり、現実的ではなくなりますが、地域を限定した狭い範囲の地図を提供するだけならば、選択肢として検討する価値がある
調査結果概要
OpenStreetMapは、地図描画としてはとてもhelpful
拡大縮小等もできる
GoogleMAPに遜色ない
OpenStreetMapのアプリ例は、それほど多くはない
ビックリするほど多いという訳ではない
個人で作成するほどのニーズとしては少ないんだろう、と思う。
OpenStreetMapには、ナビゲーションに相当するソフトはない
あくまでOpenStreetMapは表示ソフト
ナビゲーションソフトはOpenStreetMapの外で作って連動させることはできる
例えば、Navitの概要
Navitは、OSMデータを使うことが可能なオープンソースのカーナビソフトウェアです。
OSM地図データから抽出したbinfileフォーマットを使い、リアルタイムに描画
探索、ルーティング、動的リルーティングが可能であることに加え、地図を3D鳥瞰図として表示することも可能
~
参考URL
Navitの限界
しかし、あくまでこれは、最短ルート検索ができるだけであり、渋滞も、乗車希望人数も、乗車中の人数も一切考慮しない
ソースコードのハックをすれば不可能ではないが、絶望的に訳が分からん上に、その後の展開がない
そもそも、今回必要なものは「ナビソフト」ではない
OpenStreetMapは任意のオブジェクトをリンクするAPIがない
別のレイヤを使って、表示するにとどまる
PostgresSQLと高い親和性あり
OpenStreetMapを、丸ごとDBに落して使うことができる
一度落してしまえば便利
ご提供頂いた情報
osmのxmlをpostgisに入れる
ルート計算
~
pgRouting (https://pgrouting.org/) という著名なオープンソースのルーティングツールがある
始点と終点を指定、あるいは複数の経由点を指定して、任意の重みを付けた有向の経路計算結果を高速で得られる
DBからデータを取ってきて、パースして、アルゴリズムに食べさせて… というところを、DBの中のバイナリーで終わらせられる
アルゴリズムそのものの作成が重要で無い場合は、pgRoutingを使ってしまうのが早い
~
pgRouting Manual (2.0.0)
ワーシャルフロイドも入っている
jupyter notebookのpythonで直接、先出のosmのxmlのグラフをパースしてしまって、構造を可視化、経路計算することもできる
~
OSM データを NetworkX へ取り込んで最短経路計算
ワーシャルの方法もNetworkXというよく使われるCベースのライブラリに入っているので、日常のメモ計算のようなものにそれを使うといったこともできそう
~
NetworkX
江端が作るには?
Googleの「ORツールズ」を使われると、PoCを作る作業が捗る
~
Route. Schedule. Plan. Assign. Pack. Solve.
~
About Combinatorial Optimization
今回の件のベーシックなアルゴリズム
~
Common Routing Tasks
看護婦さんのシフト問題、トラベリングセールスマン等々、NPハード系の数理最適化がひととおりできるようになっていて、公開されたとき物議を醸したやつです。
まとめ
OpenStreetMapは、著作権的に問題がない描画地図として、本GISの開発物として利用可能
OpenStreetMapには、ルート探索機能はなく、渋滞等の情報を入れこむ手段もなく、オブジェクトをリンクする機能もない
結局、これらについては独自に開発するしかない
OpenStreetMapとのリンクを意識すると、開発効率低下する
結論
GISにおいては、OpenStreetMapは、地図画像手段として利用することができそうである。
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