ティーンの子供達は、
「自分の活動を親に見て欲しい/欲しくない」
の2つに分かれるようですが、私の二人の娘は両方とも「見て欲しい」に属するようです。
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親の方が
「子供の活動を親に見に行きたい/行きたくない」
に分かれるかどうかは不明です。
私の場合、「運動会」などはあまり興味が出ません。
「俊足」とは真逆にあった私にとって「運動会」などは恥辱の発表会であり、呪わしいイベント以外の何ものでもありませんでした。
今でも、娘が出場するイベント以外では、日陰で本を読んでいます。
しかし、これが「お芝居」となれば別です。
小中学校で、寸劇の脚本、演出、出演の全てを担当してきた私としては、当然に血が騒ぐ訳です。
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関東地区の中学校の大会ということで、娘が登場をしているものを含めて、2本を丸々見てきました。
感想は、「中学の演劇のレベルも、相当に高いのだな」ということです。
しかしレベルが高いだけに、演出等、例えば、セリフの回しかた、間の取り方、立ち位置など、細かいことが、始終気になり、逆にストレスにもなっていました。
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まあ、そんな訳で、多分厳しい顔をしていたんだろうと思うのです。
休憩時間に、私がトイレに入っていくと、どこかの中学校の演劇部と思われるの青年から、『お疲れ様です!』と礼儀正しく敬礼されてしまいました。
(あ、学校関係者(多分、演出者)と間違えているな)と思いましたが、そこはそれ、私も、かつては役者の端くれ。
「うむ、ご苦労である」と言う風に軽く頷き、彼に目でエールを送ったのであります。
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本番が終って、ちょっとハイになっている娘を含めて、レストランで夕食を食べました。
「あのさ、『保護者が脚本を書いて提供する』っていう前例って、かつてあった? 『演出までさせろ』とまでは言わないから」
娘は、また、この父親が何か変なことをたくらんでいる、と危険を察したのだろうと思います。
「ない」と、言下に却下されました。