「『老子』がみた「ヒルズ族」失墜の要因」(プレジデント社 2007.10.1号)というコラムを読んで、久々に感に入りました。
・強いものは必ず衰える。なぜなら自然に反しているからである。自然に反したものは長続きしない。(物壮んなれば則ち老ゆ,これを不道と謂う。不道は早く已む)三十章
ところが少数ではあるが、強い権勢を維持できる人物や一族もいて、そこには共通項を見い出すことができるそうです。
・自分を是とすれば、かえって無視される。自分を誇示すれば、かえって排斥される。自分の功績を診れば、かえって非難にさらされる。自分の才能を鼻にかければ、かえって足を引っ張られる。(自ら是とする者は章れず。自ら見す者は明らかならず..自ら伐る者は功なし。自ら行る者は長からず)二十四章
要するに、周囲の反感を買わずに生きれるか否かということらしいです。
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さて省みてみるに、この法則をこの私に当て嵌めてみると、次のようなことが言えます。
「強くない私は衰えない。なぜなら自然に適合しているからである」
「自分を是としても、誰も相手にしてくれない。自分を誇示すれば、軽くいなされる。自分の功績を診れば、笑われる。自分の才能を鼻にかければ、馬鹿にされる」
故に「江端は失墜しない」という結論が、背理法的に証明される訳です。