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2009-01-07 停滞主義とは(2) [長年日記]

えるかんです。

EBATA Tomoichi <ebata@sdl.hitachi.co.jp> さんは書きました:
>         『万国の労働者よ! 停滞せよ!!』
>
> を合い言葉とした、20世紀の最後の思想(+マルクスの『共産党宣言』の
>パロディ)「停滞党宣言」の構想を練っております。

私が会社を休んでいた間に早速書きましたね。

> 事の始まりは、金曜日に年休を取ってエルカンと尾瀬ハイクに出かけた帰り
>、睡魔と闘いながらの高速道路運転を敢行している最中のパラノイア状態に陥
>った時、このアイデアが出てきました。

話の元は、

(1) 我々は現在の仕事に飽きている
(2) なのに日々、工程を管理され、仕事を推進させねばならぬのは苦痛だ
(3) 新製品などを次々と考え出すからこういう目にあうのだ
(4) ならば、もう新製品を開発するのは止めたらどうか
(5) とは言え、H社だけが停滞すると単にH社が潰れるだけだ
(6) ならば同業他社も、ええい、いっそ全世界が停滞すればよいのだ!
(7) 世界の停滞。それは工程に追われる事のないパラダイス・・・。

という事です。
読めば判るように、目先の欲求(楽したいよう・・・)しか考えない、
子供じみた動機が根底にあります。
その情けない動機を隠し、いかに見た目立派な理論に育て上げるかに
我々の力量が問われるでしょう。

まだ我々の思想的基盤は脆弱です。
例えば、江端氏は自分の仕事に関連する分野の停滞は望んでいますが、
一方で自分が単なるユーザであり、日々その便利さの恩恵に浴している
カーナビの進歩には大きな期待を持っているという具合です。

# さすが構想1分の停滞主義。簡単にボロがでる。

> この後、エルカンと私は、まず製造業の研究部門の完全廃止から始まり、あ
>りとあらゆる新規市場の形成阻止に論を進め、政治形態としては、先日返還が
>決まった香港の英国による軍事再奪還、中国における毛沢東思想の復古作戦「
>第二次文化大革命」の構想を論じ、ロシアの再共産化計画、バルト地区の連邦
>復帰計画とそれに伴って発生すると思われるNATOの反発の鎮圧と国連憲章の採
>択方法に至るまで、我々は慎重に論を進め、いかにして世界を「停滞」させる
>かに腐心した。

最初のターゲットは中国あたりでしょうか。
最近では自由主義やら民主化やらと唱え始めているので、大変危険です。
都市部では最新のファッションを身に纏った若者が街を歩いています。
大変良くない事です。
実際、中国のような人口の多い国が先進国並みのエネルギーを消費したら
シャレになりません。

我々は声を大にして言わなければなりません。
「お前等は自転車に乗っていろ!」
「人民服以外は着るんじゃねえ!」

先進国の「退歩」を考えている方もいるようですが、それは停滞主義の
本意ではありません。先進国はただ「停滞」するのみです。
我々はもう不便な生活には戻れないのです。既得権はしっかり守って、
他国の進歩の阻止、いや、さらなる退歩へ全力を注ぐべきでしょう。

とりあえず、「経済成長率1%の遵守」を国連に進言しましょう。
1%を超える経済成長率を達成してしまった国にはしかるべき処罰が
加えられるべきでしょう。
また、教育も重要です。
「発展途上国のさらなる文盲率の拡大」をスローガンに、公的機関は
もとより、民間でもNGOとしてボランティアを派遣し、無知蒙昧な
民を増やすよう努力すべきです。
先進国の国民に対しても、教育は一定の制限を設けるべきでしょう。
文盲までは行かずとも、読み書きと四則演算程度にしておきましょう。
一次方程式くらいは許されますが、微積分などの高等数学は決して
教えてはなりません。

これで必ずや世界は停滞する事でしょう。

停滞主義について詳しく知りたい人は、下記の文献を参照すること。
この2冊は停滞主義のバイブルです。

『停滞への意志』 (えるかん著:えるかん出版)
『進歩---死に至る病』(江端智一著:ケビン書房)

では。