今朝、朝食を取りながら、出社前にニュース番組を見ていました
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)のシミュレーション結果を公開しなかったことに対して、コメンテータのタレント達が、
「公開しないシステムなら、そもそも不要ではないか」
「『最悪値』であるという説明を尽くせば、パニックなどは起きないはずだ」
と、文部科学省の対応を批判していました。
# ま、これはもっともな意見なのですが。
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仮に、SPEEDIのシミュレーション結果を開示して、パニックによって死傷者が出た場合、この人達は、多分、平気でこんなこと言うだろうなー、と思いながら、パンを齧っていました。
「我々にとって理解できない数値やシミュレーション結果を、むやみに開示して何の意味があったのだろうか」
「文部科学省は、(今回のような)パニックなどの発生も予想して、敢えて開示しないという選択も取り得た筈である」
「被災も被爆もしていない人達が、無意味に死傷したことに対して、政府は情報をコントロールしなかった責任がある」
とかね。
彼らは、『例え、暴動が発生したとしても、それは我々が選んだ道だ』とは、決して言わない。
コメンテータとは、後ろから事件を見て適当なことを喋れって、お金を貰える商売のようです。ちょっと羨しい。
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私個人の所感ですが、残念ながら、今、この段階においてさえも、
○ミリとマイクロの単位の違いを理解をしようともせず、
○シーベルトとベクレムの単位の意味も理解しようともせず、
○危険と安全の判断を、あいかわらず「お上」に任せっきりにしている、
(ついでに言わせて貰えば、○避難してきた子供に『放射能が伝染る』とかほざく、アホガキに、科学的にきちんとした被曝の知識を教えるこものできん、低能な保護者や教師が存在する)
そんな国の国民に、
文部科学省も、SPEEDIのシミュレーション結果を開示するという勇気はなかったんだろうなーーと思っています。
でも、これも元をただせば、文部科学省が義務教育過程で、「『安全神話信仰』の国家基本方針」に基づき、原子力に関する教育を完全に放り投げてきた結果です。
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はっきりいって、リトマス試験紙が赤になろうが青になろうが(嫁さん語録)、どーでもよいです。
○致死に至る被曝量や、半減期の意味、体内被曝と体内被曝の違いを、小学校で教え、
○加圧水型軽水炉(PWR)と沸騰水型軽水炉(BWR)の違いと、さらには高速増殖炉(FBR)の構造や、その長所と短所(どこをやられるとヤバいか、等)を、中学校で教え、
○中学入試や高校入試では、「あー、まさか、『高速増殖炉』が出てくるとは思わなかったー!」という受験生の声が聞こてくる、
というくらいにして貰いたいものです。