2月13日の夜、私が帰宅すると、そこには疲弊し尽した母娘が、ソファーや床の上で俯していました。
中学の娘が、100人分の手作りチョコを作成を実施し、その支援をしていた母親が
「指を切って病院で指を縫う惨事」
が起っていました。
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バレンタインって、こういうイベントだったっけ?
もっと、甘酸っぱくて、ドキドキするイベントじゃないのでしょうか。
ここに倒れている二人は、
『工場のラインで徹夜して納期を守ったプロの菓子職人』
としか見えませんでした。
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「友チョコ」という、「同性間でのチョコレート譲渡」という新しい概念を作り上げた菓子業界は立派だと思う。
むしろこれは、簡単にそのような戦略に、嵌り捲り、踊り捲る、需要者側に問題があるとも思う。
しかし、そうであったとしても、チョコレート業界は、もう少し需要者のマインドコントロールに配慮した方が良い。
もはや、「バレンタイン」が、肉体労働の「苦役」になっている。
我が家の、チョコレート原材料の支出も、笑顔で看過できる状況ではない。
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このままでは、保護者、学校が組織化して、「バレンタイン」のイベント自体を潰しにくるかもしれないし、
――最悪のケースは、
女子自身が、このイベントの忌避を始める。