=======
東京電力は27日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内に線量計を入れて計測し、最大で毎時72・9シーベルトの高い放射線量を確認したと発表した。2012/03/27(火)
=======
まあ、原子炉格納容器内部なんですから、この程度の値は当然なのですが、それにしても分かりにくい。
単位を統一すればいいのに。ミリシーベルトで良いと思う。
73000ミリシーベルト
と言えば良かろうが。
で、基本的な考え方は、
「人が死ぬような放射能といえば、3000から4000ミリシーベルト」(「神の火」高村薫))
を基準として考える。
-----
日常生活では、自然界から年間5ミリシーベルトの被曝はデフォルトなので、1時間あたりは、
0.0006 ミリシーベルト/時 (0.571マイクロシーベルト/時)
となり、一方、ガレキから出ている放射線量(一例)は
0.00005 ミリシーベルト/時 (0.05マイクロシーベルト/時)
だから、数値だけで見る限りは、ガレキより、自然界(太陽光線や宇宙線)の方が、12倍も危険だ、とも言える。
-----
とは言え、「ガレキに全く危険がない」とは言いきれないと思う。
なにせ、人類がまだ体験したことのない態様で保存しなければならないし、人類は、太陽光線や宇宙線には、10万年にも及ぶ「慣れ」があるけど、ガレキの放射線が、それと全く同一の放射線という訳でもないだろうから。
放射線の放射方向(「頭上から」と「地面から」の違い)も気になる。
-----
けど、個人的には、格納容器の爆発の時の逃亡準備を図っていた時と比較すれば ――
―― その恐怖は、限りなくゼロに近い。