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2012-10-29 成功の象徴 [長年日記]

■六本木界隈をフェラーリで乗りまわす

■リゾートホテルのプールサイドでカウチに寝そべりながらカクテルを飲む

■複数の綺麗な女の子を引きつれて、夜の繁華街を闊歩する。

小説などで出てくる、「成功者」と呼ばれる人が行っている行動のサンプルです。

わからん。

これが「成功の象徴」なのか。

なるほど、これは「人に羨しがられるかもしれない」と言う点において、

または、「その行為に達することが相当に難しい」、という点において、

成功の象徴なのかもしれません。

私が、そのような立場になっていないから、「見えない」だけなのかもしれません。

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私は、

■凄い金持ちにもなっていないし、

■人を従えるような権力者にもなっていないし、

■多分、これからもその可能性もないし、

■能力もないし、

■能力を凌駕する為の努力を払う気力もありません。

従って、成功者から見たビューを、少くとも私はだけは、眺めることができないだろうと思っています。

少々寂しいことだと思っています。

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それに加えて、この様な諦観は、日常生活を、少々楽しくないものにします。

例えば、

■戦争の映画を見ていると、ヒーローとなる人によって、一瞬で殺される兵士の中に、

■トレンディドラマのオフィスラブでは、嫌味を言う上司や、窓際でお荷物になっている脇役に、

■忠臣蔵では、吉良家を守る護衛の下級武士として、最初に切られる端役の中に、

自分自身を見つけることになります。

仮面ライダーで言うところの、谷に落ちていくショッカーは、「あれは、間違いなく私だ」と思い、ショッカーの短い人生に想いを巡らしてしまいます。

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成功しない人間というのは、こういう、つまらないものが見えてしまうという点で、圧倒的に不幸であると思います。

が、まあ、それ以外については、「見えない」ことは、「見えない」が故に、幸せであることもある、と思っています。