中学二年生の長女は、不思議なことに、「中二病」を発症していないように見えます。
もっとも、保護者に見えるように、中二病を振る舞う中学二年生というのは、いないのかもしれませんが。
しかし、自分のことを返り見てみると、「大国のエゴ」とか、「理想では誰も救えない」などという、中二病特有のフレーズは、結構使っていたように思うのです。
そのような発言が、日常生活で思わず漏れ出てしまうのが「中二病」というものだと思うのですよ。
で、本日、考察してみました。
結論から言うと「私が悪い」。
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「中二病」を発症する為には、一定の環境が必要となると考えます。
まず第一に、
■保護者の無理解
が必要です。
「そんな、エラそうなこと言っている暇があったら、勉強でもしていなさい」
という、極め台詞、黄金フレーズが、保護者から発せられなければなりません。
また、
■一定の知識
も必要です。きちんとした系統だった知識は不要でも、少くとも「単語」は必要です。
そうですね、「搾取」「圧政」「階級的矛盾」「貧困」「富の不平等」程度の単語がなければ、中二病のスタートラインに立つことができません。
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さて、我が家の場合、どうなるかというと、
■父親が中二病
例えば、娘に「死刑制度」「麻薬と責任能力」「イジメと法律」「テロリズム」という、ありとあらゆる社会問題に関して、議論をふっかける主体が、こともあろうに、
―― 父親
そんでもって、その父親が、また下手に知識だけは仕入れているものだから、さらに面倒くさい。
科学技術は勿論、行政法や法律(民法)も一定の知識があり、哲学なども嫌いな方ではない(ただ、どれもこれも中途半端で、極めていない)。
■本を読むのがそれほど好きではない
ラノベ(ライトノベル)を時々読む程度。新聞もほとんど読まない。
こういう環境下で、子供が中二病を発症するのは、困難です。
下手な議論をふっかけようものなら、父親の独壇場が延々1時間以上も続き、
で、いつまでも就寝しない父娘に、ついに母親が切れる、と。
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中二病は、一定の社会性を持ったバランスの良い人格を形成する上で、罹患が必要な必要な病気だと思うのです。
そういう観点では、私は、父親としては望ましくない人間なのかもしれません。