日本でも帰省ラッシュというのも、たいがい凄いものですが、中国の春節(旧正月)の帰省というのは、想像を絶するものだそうです。
と、この前の中国の出張で、ワニの煮付けを食べながら教えて貰いました(美味しかったですよ)。
いわゆる都市部であれば一つの省だけで、3000~4000万の人間が一斉に移動するのだそうで、中国全土で、その移動数は、日本人の人口の総数の整数倍に至る、と。
私も色々なシステムのスケーラビリティについて検討してきましたけど、想定するターゲット数は、数万から数十万、どんなに多くても100万を越えることはありませんでした。
"億"という単位を制御するシステムを、私はイメージできない。
春節に発券システムが、道路交通管制システムが、鉄道システムが、航空システムが、破綻するのを回避する為に、どれだけ多くの人が苦労しているかを思うと、ほんとうに同情を禁じ得ません。
といって、「春節だけの為のシステム」なんぞを作ったら、あの国は、「春節システム」だけで、インフラシステムの予算が尽きてしまうでしょう。
大国は、我々の理解の及ばない苦労があるようです。
それはさておき。
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「中国で急成長の「レンタル彼氏」ビジネス、春節休みに一緒に帰省」というタイトルを、メモ帳に記録してありました。
私も、独身時代には、結構面倒な外圧があったのは事実です。親というものは、結構、この件に関しては暴走気味になります。
親は自分が歩んできた以外の道は歩めない訳でして、親は自分が理解できない範囲のことを子供にやって貰いたとは思っていないのです。
■地方を出て、東京の大学に行くとか、
■海外に赴任させるとか、
程度のことでも、もうボロボロです。
ましてや、
■終生独身
などというパラダイムは、親の想像の範疇を、遥に越えるのです。
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これを、私達(ここでは、成人前のいる子供のいる家族を想定)が簡単に理解する良い方法があります。
もし、自分の子供が、
「同性の結婚相手」
を連れてきたと考えて下さい。
リベラリストを標榜する私であっても、簡単にパニックになるでしょう。
なぜか。
自分の子供が、何考えているか、全然理解できないからです。
米国における同性婚の合法化等をニュースなどで聞き流していたとしても、自分が「当事者」になるかどうかは、別の問題です。
今までに経験のない、空前絶後、前代未聞のパラダイムとも対峙しなければならないのです。
そういうことは、考えるのだけでもうんざりですよ。
そういうパラダイムを、いい歳になってから、一から勉強して理解していなければならないのは、面倒です。
「ふざけるなー!」と怒鳴る方が、圧倒的に簡単です。
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春節の時に、「レンタル彼氏」を連れて帰って、丸く収まるなら簡単で安いです。
毎年、春節の度に「レンタル彼氏」を変えて、『この娘は恋多き娘なんだねえ』と、勝手に勘違いして貰っても良いでしょう。
大丈夫。
このビジネス、近い未来、「レンタル旦那」「レンタル乳児」「レンタル幼稚園児」まで対応するようになります。間違いありません。
「需要あるところに供給あり」の原則は不変です。
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そのうち、親は亡くなります。
自分の親に、面倒くさいパラダイムを直面させることなく、あちらの世界にいって貰うことは、立派な親孝行だと私は思います。