昨日の話ですが、残念ながら私のオリジナルではなく、何年か前にあった事件をモチーフとして考えたものです。
ある技術系の某組織に勤務している友人から、電話を受けた時のことです。
「そっちの会社で、10億円の相当の何かの実験装置って、ある?」
絶句しましたね。
―― 納期は ?
「今すぐ。いや、それが無理なら3日くらいなら、なんとか」
―― 目的は ?
「後で考えるから、今はいい」
―― 正直にいって、無理だと思う。
「じゃあ、数億円でもいいから」
―― いや、そういう話じゃなくて
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あまり公にはできませんが、こういう話って、結構、普通にあったりします。
バブル期の時は言うまでもありませんが、今でもない訳ではありません。
金額の大小はあれ、こういう「駆け込み予算消化」というのは、組織が運命的に持つ、カルマ(業)のようなものです。