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2013-05-25 「統計学」と「卑怯」の思い出 [長年日記]

「統計学が最強の学問である」という本が売れているようです。

「最強の学問」であるかどうかは私には分かりませんが、「統計は面白い」ということは知っています。

いや、正確に言うとですね、「たくさんの数値が目の前にある時、これを統計の観点から操作すると、『意味があるような数値に見えてくる錯覚』が、なんとも楽しいのです。

「錯覚」を作り出すことは、予算をぶんどる側に立つ研究員には必須の技術だったりします。

ちなみに、「統計でウソをつく法」というのは、私が高校生のときからある名著です。

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まあ、統計については、これまでいくつかお話してきました。例えば、

を書いてきましたが、本日はちょっと昔の話など。

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私、大学の一般教養過程で「統計学」を受講していました。

その統計学は「文系向け学生」に開講されたものでしたから、パソコン使って、統計で遊んでいた、現役理系学生の私が受講するなんてことは、もう、

―― 文句なしの「卑怯」

と言えましょう。

ですので、小テストの時など、前や後ろの席に座っている見たこともない学生から、小さい声で「見せて貰っていいですか」などと頼まれることがありました。

私としては気前よく、自分の答案をクラスの中に流していました。「卑怯」の代償といったところでしょうか。

当然ですが、クラスでは文句なしでトップを張っている、と自負しておりました。

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ところが、この講義の成績が「B判定」で返ってきたときは、ちょっと驚き、その後、苦笑いしたものです。

―― あの教授、私を「絶対評価」をしたな

教授も、私の「卑怯」をちゃんと看破していたようです。