昔、研究所に卓球部があり、一応、籍だけは持っている幽霊部員をやっていました。
最初の忘年会の時だったと思うのですが、自己紹介をすることになりました。
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■では、自己紹介させて頂きます。
■私は、例えば、温泉旅館のレクレーション室に卓球台があったとしますと、
■そこで、皆が、合宿の発表が終ってホッした空気の中で、友人達が浴衣を乱しながら、安っぽい卓球のラケットや、あるいやスリッパを使って、嬌声を上げながら「ピンポン」を楽しんでいるところに、
■マイシューズを履き、マイユニフォームを着て登場し、ラケットケースの中に格納された2つのマイラケットの中から、その一つを取り出して、
■卓球の素人では到底持ち上げることもできないような、カットサービスを打ち込み、
■ちょっと浮きぎみに返ってきたレシーブに、レフトやライトエンドを割るスマッシュを叩き込んで、
■合宿の楽しいレクレーションの雰囲気を、一瞬にしてぶち壊す、
■そのような性格の人間である、と、ご理解頂ければ、概ね間違っていないと思います。
■「江端智一」と申します。よろしくお願い致します。
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うん、いままで色々な自己紹介をやってきたが、あれは、私の人生で3本の 指に入る、大爆笑を獲得した自己紹介だったと思う。