前回のコラムも含めて「数値」と「統計」と「分かりやすい単純な仮説」以外は、何も使わない、を徹底してみました。
私は、「まあ、そうだろうな」とある程度は予想していました。
今回のケースでは、「私は何も言っていませんよ? パソコンの計算結果を説明しているだけですよ」と、プロセスや証拠付きで反論もできますしね。
そもそも、数値を出されると、多くの人は、とたんに大人しくなります。
というか、皆さん、数字嫌いですよね。
ただ、「嫌い」だけなら良いのですが、それで一切「逆らうことをしなくなる」というのは、どうかと思うことはあります。
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実際のところ、前回のコラムの計算結果に、一番驚いているのは私だと思います。
そして、今回の「生涯未婚率」の予測に関しても、―― 実は、かなり楽観値を示しています。
折角ですので、お話してしまいましょう。
実は、「237年後に、日本の人口が0人になる」という試算結果も出しています。
とても、書けませんでしたし、多分誰も信じないでしょうが ―― 30歳までの結婚率も減少していくという仮説の下では、十分成立してしまうのです。
こういうことを「そういうものなのか」と、検証をすることもなく信じてしまうのは、やっぱりヤバイと思うのですよ。
そんなことでは、簡単に権力者に利用されてしまいますよ(しかし、今回のコラムの内容は、殆ど、政府機関の回し者のようになってしまいましたが)。
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「ビックデータ」という言い方、私は、大っ嫌いなのですが、それでも、データに対して立ち向う人間を育てるきっかけになるなら、私は良いことだと思います。
数字で語る奴を「嘘くさい」と考えるだけでは足りません。
数字で語る奴の「嘘そのもの」を見抜く訓練を始めましょう。
ただ、私のコラムの内容だけは、無条件で信じていいですよ。