英語教育の開始が、さらに早まる検討がされているようですね(英語教育、小3へ前倒し 5、6年は正式教科に 文科省が方針)。
英語に関するコラムを寄稿している者としては、何かを言わなければならないような気がするので、書いてみたいと思います。
まず、私が2年前のゴールデンウィークの全日を返上して、調べた結果、
■英語をしゃべらないと全く仕事にならんという人は、就労人口の4%足らず
しゃべらないまでも、日常において、英語の読み書が必要であるという人は、10%にも満たないと思っています。
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多分、文科省の人も分かっていると思うのですが、私は、これは「ニワトリとタマゴ」の話なのだと思っています。
■英語を使いこなせない→グローバル展開できない
■グローバル展開できていない→英語を使いこなす必要が出てこない
このような負のループバックを破るには、一番、立場の弱い奴を突けばいい。
要するに、「文句を言えない子どもたち」をターゲットとする、です。
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政治家や官僚の人が、国会答弁を英語でやる ―― とまでは言わないまでも ―― 国連の演説や外遊で、通訳をつけて日本語でしゃべっているニュースを見た子どもたちが、
『本当に英語をかんばらなければいけないな』と思うだろうか。
私なら「ふざけるな」と思う。
それは、喫煙していた子どもを、タバコを吸いながら指導する生活指導の教師のようなものであり、あるいは、私にメタボを叱責する、肥満体の医師(私の会社の提携している病院の(有名な)医師)のようなものです。
「僕みたいな情けない大人にならないよう、しっかり学んで」と発言した、大阪市の市長に対して、
『馬鹿野郎が。くだらねえこと発言している暇があったら、先ず、自分のTOEICのスコアでもツイートしやがれ』と、私は思いましたよ。
子どもは、こういう言い方で逃げる大人を「ずるい」と看破する能力があります。
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という訳で、提案です。
「英語教育の開始時期の早期化」のを認める代わりに、
■通常国会、または臨時国会の開始2時間前の着席と、国会議員全員によるTOEICの受験の実施
■全ての国会議員のTOEICスコアの公開
■受験忌避者の議員資格の剥奪
を実施を要求します。
そうそう、
■文科省のキャリア組全員の、TOEICスコアの公開
も要求します。
現在、国会議員に関しては、法律で資産の公開が義務づけられていますが、ここにTOEICスコアも付けて貰おうと思います。
子どもたちに英語教育を強いるのであれば、子ども達の英語教育の動機づけとなる「行動」も伴って貰わなければ、筋が通りません。
私は、良いスコアを出せ、と言うのではないのです。「英語が使えない国会議員」だけど、「英語を使えるようにがんばっている国会議員」であることを、子どもたちに示して貰えれば、それで良いのです。
日本のグローバル化を導いていくつもりがあるなら、「先ず隗より始めよ」を実践しろと言っているだけです。
子どもは、そういうかっこ悪くても、それでもがんばろうとする大人を「えらい」と尊敬する能力があります。
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なぜ、そのようなことが言えるのか?
「かっこ悪いけど、闘って、負けて、落ち込んで、それでも、それを何度でも繰り返すパパを、尊敬できる」 ―― そう言った子どもが、この世に、二人だけはいるという事実を、私は知っているからです。