私の勤務している会社は、3ヶ月に1回、パスワードを変更しなければなりません。
In my company, we have to change "passwords" every three months.
それに従わない場合は、会社の全システムが利用不可能になります。
If not, we will not use any company computer systems.
結構なジャイアンな方式のように思えますが、これでも会社としては「ギリギリの譲歩」であることは分かります。
This management method seems to be tyrannous, however I know that the administrators of the company system hold on by their fingernails.
会社は、本当は、もっと短い期間(2週間)でのパスワード変更や、あるいは、物理トークンを使った認証(社外からの利用では、トークン必須ですが)を使わせたいところでしょう。
I think that they have wanted to ask us to use more shorter period password(e.g. for two weeks) or, physical tokens.
しかし、それを強行すれば、業務が大混乱に陥いることは、明らかです。
However if the do it, it is natural that the services are going to dissolve into chaos.
例えば、長期出張の最中にシステムにアクセスできなくなれば、もはや出張中は、電子メールすら使えなくなります。
For example, if a coworker cannot use the system service during the business trip, she/he will not use even e-mails system.
そのようなシステムを採用している以上、『システム管理者に、直接電話をして助けて貰う』などというような例外が、簡単に認められることはありません。
Using this security system in the company, they cannot admit "to ask the system administrator to help by phone".
「なりすまし」を簡単に許すことになるからです。
The exceptions will forgive "spoofing" easily.
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一方、社員から見ても、パスワードの変更というのは面倒ですし、「変更した後の違和感」が、結構なストレスになります。
On the other hand, even from the perspective of employees, changing a password is a bother and "uncomfortable after changing" is quite stressful.
パスワードは、毎日使用するものですから、体が覚えているからです。
Passwords are used daily, so our body remembers.
それを無理矢理変えることは、それなりの訓練が必要で、それに慣れるには、一定の期間が必要になります。
It needs some training to change it, and it takes a certain period of time to get used to it.
さらに、大抵の場合、会社では複数のシステムが運用されていますので、複数のパスワードを忘れずに覚える必要があります。
Furthermore, in most cases, there are multiple systems in operation at the company, so you need to remember multiple passwords.
言うまでもありませんが、新しいパスワードを忘れたら、業務が止まります。
Needless to say, if you forget your new password, your work will stop.
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ところが、ひとたび、新しいパスワードに慣れてしまったら ―― 私達は、古いパスワードは完全に忘れてしまいます。
But once we get used to the new password, we completely forget the old password.
古いパスワードの前に使っていたパスワードは、確実に覚えていないでしょう。
You may not remember the password you used before the old password.
使われないパスワードが覚えられ続ける場合があるとすれば、『新しいパスワードを設定しない』時だけです。
If you keep remembering passwords that have not used, it is a case that you "do not set a new password".
もっとも、それは「パスワードの変更」とは言えません。
However, that can not be called "change password".
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で、私が何を言いたいかというと――
So what I want to say is
『カンチ、私、あなたのこと絶対忘れない!』(*)
"Kanchi, I will never forget you! (*)
と、屋外で大声で叫んでいたあの女性は、
The woman who yelled out outdoors,
果たして、「今でも、ちゃんと、その『カンチ』を覚えているだろうか?」ということです。
I wonder if she remember that "Kanchi" now.
これについては、著名なコラムニストの方が、
For this, a well-known columnist left a quotation,
「はっはっは。俺なら『お前のことを忘れていた』ことすら、忘れてやる」
"Hahahaha. I will forget the fact of "I forgot you""
という名言を残しています。
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また、別の著書では、
Also, in another book, the hero's lines come out.
『俺のよく知っている女はな、今している恋が、常に初恋だって感じだぜ』(*)
"My well-known woman is, her behave is "my current love is always my first love." (*)
という主人公のセリフがでてきます。
『そしてそれでいい。それが正しい』
"And that's fine. That's right. "
とも言っています。
He also said it.
(*)ググると、すぐ出てきます。
(*)You may find them by Google search.
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私たちは、業務上で使っていた大切なパスワードを、「新しいパスワードの上書き」程度で、簡単に忘れてしまいます。
We can easily forget the important password we used on business, just like "overwrite new password".
そのような私たちは、
Such we, will not use the phrase of
『あなたのこと絶対忘れない!』
"I will never forget you!"
などというフレーズを、あんまり安易に使うべきではない ―― と、思います。
so easily , I think.
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(ここから業務連絡です)
(It is business communication from here)
これが、特許明細書における、審査官を説得させる「強い実施例」の考え方です。
This is an concept of a "strong embodiment" in the patent specification that convinces the examiner.
次の発明検討会では、このような、「強い実施例」を持ってきて貰えることを、期待しています。
At the next research group on inventions, we hope to take such a "strong example" to us.