政治家が、「自衛隊は、暴力装置」と言って議論を醸し出しているようです。
私は、全く違和感を感じないのですが、そういう人は少ないのだろうな、とも思います。
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日本国民は、いかなる状況下であろうとも、法の下、暴力の行使は禁止されております(私闘の禁止)。
ところが、そのような禁止が、国家の全ての機能に及ぶと、法の適正な行使が行えない場合があります。
例えば、犯罪者に対して「話合いで解決」などと悠長なことを言っていては、他の国民に危険が及ぶ場合があります。
このような場合、法の定めるところ、一定の条件下、一定の主体的適格を有する者には、暴力の行使が許されています。
例えば、警察や、自衛隊が、これに該当し、これらの適格を有するものによる、適法な力の行使を総括して、「暴力装置」といいう場合があります。
ですから、「暴力装置」とは別段悪い意味ではないのです。
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というようなことは、多分国会議員になる程の人であれば、この程度のことは、知っているハズです。
まあ、今回の「暴力装置」の紛糾は、単に、野党の与党に対する攻撃、または倒閣の手段の一つに過ぎずないのでしょう。
多分、国会議員の誰一人として『怒っていない』と思う。