今回の震災で、2万人以上の人が亡くなり、または行方不明です。
この未曾有の大災害は、実質1時間も満たない僅かな時間で、これだけの人の命を奪いました。
正に、「言葉もない」とはこのことだと思います。
自然の脅威に、なすすべもないという無力感にうちひしがれる思いですが、私は「天を恨まず」などと、悟ったような事は言いません。
私は、『必ずや、お前(自然の脅威)を、人知によって捻じ伏せてくれる』と、天に唾吐く者の一人でありたい、と思っています。
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しかし、この機を逃してはならないと思うのです。
数値のデータではない、ほんの少しまで身近に確かに生きていた人達に想いを馳せて、今こそ考える時です。
■東京大空襲 10万人が死亡
■広島原爆 20万人が死亡
■長崎原爆 14万人が死亡
これだけの人間を一瞬で殺害した「戦争」とは、一体何だったのか。
太平洋戦争で、非戦闘員である民間人が総計80万人死亡しました。
それは、あの「地震と津波」を、40回も発生させるような地獄であったはずです。
230万人の軍人の死亡者も含めれば、150回以上。
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戦後、
『私たちのもっとも愛する肉親の生命を一片の砲弾、一セキの銃弾にやすやすと交換した』
と演説した(記録映画「東京裁判」)岩本アキ子さんの言葉を魂で理解し、
人間のなせる業に心底から恐怖する時です。