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2013-03-25 星一徹はブランド指向の俗物 [長年日記]

本日、アルバイトにでかける嫁さんを、自動車で駅まで送ってきました。

駅の西口で止めようとしたのですが、東口に回るように言われました。

東口からなら、上りの階段を使わずにホームに出れるからです。

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私:「巨人の星の星一徹は、息子の星飛雄馬に対して、工事中だったランニングコースを変更して、近道した息子の星飛雄馬を、殴りつけて叱ったよ」

嫁さん:「?」

私:「星一徹は、『何故、遠まわりの道でなくて、近道を選ぶのだ!』と怒鳴りながら」

嫁さん:「??」

私:「ダイエットの為には、西口を選ぶべきではなかったか」

嫁さん:「・・・私は、巨人軍への入団を希望する予定はないから、いいよ」

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私は、あの名作マンガ「巨人の星」を読破しています。

しかし、今になって考えると、結構、あの「星一徹」という父親は、

―― 結構なブランド指向の俗物

だったのではないか、と思うことがあります。

「巨人軍」といえば、当時はプロ野球の名門ですよね。その名門の法人組織に入れようとして、

―― 就職活動に干渉しまくりの保護者

とも言える訳でして、はっきり言って「気持悪い」ですよ。そんな父親。

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もちろん、どんな著作も、その時代背景に思いを馳せて鑑賞すべきなので、このような評価は、はっきり言って「卑怯」ではあるのです。

では、その時代背景に照してみますと、確かに、あの当時は「正当な努力に対して、正当な対価が与えられる」と無邪気に信じられた時代でした。

しかし、今、それは崩壊しているように思えます。

例えば、長らくその「正当な対価」と考えられてきた「学歴」という考え方は、現場では事実上崩壊しているように思えます。

例えば、エンジニアの世界で生きている私は、「学歴」と「エンジニアとしての能力」が、好適な相関を「示していない」ことを知っています。

(ただ、良い学歴を有している人が、早い速度で的確に物事を処理していく能力があることには、かなり良い相関が認められます)

今や、人を測る指標が分からない。「学歴」がその人の能力を反映しないのは、もう十分に分っているけど、それ以外の指標が「何」なのかが全然分からない。

分からないなら、昔の基準(=学歴)に対して投資するしかない。

と言う訳で、「お受験」と言われている分野への、我が家の投資は決して少くないのです。それが、全部「ドブに捨てることになる金」になるかもしれなくても、それ以外に投資先がないからです。

大体、私が、私自身に教育投資しているくらいです。そして、それは今のところ「ドブに捨てられ続けている金」です。そして、回収できない可能性は、相当に高いです。

あ、いかん、話が逸れました。

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私の言いたかったことは、「巨人軍」が立派な価値観であった(?)とされる、あの時代は、結構、分かりやすくて良い時代だったのだなぁ、と思える訳ですよ、私には。