カニンガムの法則というものがあるそうです。
「インターネット上で正しい答えを得る最善の方法は、質問することではない。間違った答えを投稿することだ」
これって、かなり真実だと思っていました。
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私は安全基準(SIL=Safety Integrity Level)に関するコラムを寄稿したことがありますが、そのSILの持つ数値の意味が、どーしても理解できませんでした。
インターネット検索や書籍でも、かなり良い時間をかけて調べたのですが、その数値の「意味」は判ったのですが、その数値の「意義」が全然分からなかったのです。
ですので、「エイヤ!」という感じで自分の解釈を出してみたのですが、これが「間違い」である旨の指摘を受けました。
その後、ちゃんとした説明を頂き、「ああ、こりゃダメだ。完全に私の解 釈が間違っている」と納得して、後程、その指摘して頂いた方と共著で、修正記事を記載させて頂きました。
ただ、指摘して頂いた解釈、私が知る限り、まだ、どこにも記載されていないの状態は事実のようです(一応、英語文献にも手を出しました)。
書籍調査レベルでは駄目で、現場の人でないと、その理解には至れないような「考え方」なのです。
「どの本からでも得られないような考え方を教えて貰えるとは、本当に助かるなぁ」
と。
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で、私は味をしめてしまった訳です。
「誤解の記事は、その後に正しく修正するのであれば、意味がある」、と。
修正のフィードバックがちゃんと機能する仕組みを作っておけば、誤った情報が修正されるサイクルができて、皆がハッピーになれるのだと、と。
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私は、批判のコメントをしてくる人の全てが、きちんとした信念と正しい知識を持っている、と信じていたのです。
今となって、「そうではない」ということも理解しております。
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カニンガムの法則も、追加修正が必要なのかもしれません。
「インターネット上で正しい答えを得る最善の方法は、間違った答えを投稿した上で、」
「正しい識者と出あえることを『祈ること』である」
と。