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2012-04-17 ネガティブデータ

ネガティブデータという言葉を御存じでしょうか。仮説を覆すデータのことで、簡単に言えば、失敗データです。

こういうデータが、下手をすると成功データよりも貴重であることは、その分野の当業者の方であれば、ご存知だと思います。

なにしろ、特許出願では、ネガティブデータを引例として、特許出願の拒絶ができるという考えもあるくらいです。

我が国にしたところで、打ち上げ費用だけで100億、ロケット本体の費用が1500億もかかるロケット発射に何度失敗し、そして、その失敗データが、どれだけ次のロケット開発に貢献してくれたか ――

その効果は図り知れないものがあります。

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『<北>がミサイル実験を「失敗」した』と繰り返し報道されていますが、開発者の観点から言えば、当然に必要なプロセスです。

『<北>がミサイル実験を「実施」した』という事実が問題なのです。ロケットが爆発するまでのデータは取得できたハズだからです。

私としては、『<北>が失敗を認めた』ということの方が、はるかに脅威に感じます。

彼等は正しい技術開発のアプローチを歩み出したのかもしれません。

このような正しいアプローチに基づく技術開発は、いずれ必ず成功するからです。


2013-04-17 「カニンガムの法則」の修正

カニンガムの法則というものがあるそうです。

「インターネット上で正しい答えを得る最善の方法は、質問することではない。間違った答えを投稿することだ」

これって、かなり真実だと思っていました。

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私は安全基準(SIL=Safety Integrity Level)に関するコラムを寄稿したことがありますが、そのSILの持つ数値の意味が、どーしても理解できませんでした。

インターネット検索や書籍でも、かなり良い時間をかけて調べたのですが、その数値の「意味」は判ったのですが、その数値の「意義」が全然分からなかったのです。

ですので、「エイヤ!」という感じで自分の解釈を出してみたのですが、これが「間違い」である旨の指摘を受けました。

その後、ちゃんとした説明を頂き、「ああ、こりゃダメだ。完全に私の解 釈が間違っている」と納得して、後程、その指摘して頂いた方と共著で、修正記事を記載させて頂きました。

ただ、指摘して頂いた解釈、私が知る限り、まだ、どこにも記載されていないの状態は事実のようです(一応、英語文献にも手を出しました)。

書籍調査レベルでは駄目で、現場の人でないと、その理解には至れないような「考え方」なのです。

「どの本からでも得られないような考え方を教えて貰えるとは、本当に助かるなぁ」

と。

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で、私は味をしめてしまった訳です。

「誤解の記事は、その後に正しく修正するのであれば、意味がある」、と。

修正のフィードバックがちゃんと機能する仕組みを作っておけば、誤った情報が修正されるサイクルができて、皆がハッピーになれるのだと、と。

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私は、批判のコメントをしてくる人の全てが、きちんとした信念と正しい知識を持っている、と信じていたのです。

今となって、「そうではない」ということも理解しております。

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カニンガムの法則も、追加修正が必要なのかもしれません。

「インターネット上で正しい答えを得る最善の方法は、間違った答えを投稿した上で、」

「正しい識者と出あえることを『祈ること』である」

と。


2014-04-17 私、こういうフリーダムな人、大好きです。

先日の朝の出社時、駅で電車を待っている列に並んでいたときのことです。

The other day, I got in line at the station during travel to or from work.

初老の男性が、列から離れて、プラットフォームの端の方に行き、鞄からゴソゴソとなにかのデバイスを取り出しました。

An elderly gentleman got out line, went to the edge of the platform, and picked some device up from his bag.

そして、後ろ向きのまま、うめき声を上げ始めました。

And he heaved a sigh of grief backward-looking posture,

―― 何だ? 

"What is he doing?

と思いながら、その男性の方をじっと見ていると、声を押さえながら、背中を丸めて、デバイスを握りながら、浪曲(だと思う)を歌っていました。

When I was watching him, he seemed to sing a song (Roukyoku?) with keeping his voice down, his shoulders hunched and grabbing the device.

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歌の練習でもされているのかな、と思ったのですが、駅のホームで練習とは、それはそれで結構フリーダムです。

I thought he tried lessons for singing. But it was too extreme to practice song at the platform.

あるいは、アマチュアまたはプロの作曲家で、気に入ったフレーズが浮かんだので、急いで録音していたのかもしれません(でも、プロという感じはしませんでしたが)。

On the second thought, I thought he might be an armature or a professional composer and he might thought out his favorite melody and record it into the device, thought I didn't feel that he was a composer.

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私、こういうフリーダムな人、大好きです。

I like such an extreme person very much.

「フリーダム」で常に批判されつづけている私には、こういう人の存在は、未来の私(老後の私)に勇気を与えてくれるからです。

I always draw criticism from many people, so the existence of this person does encourage me, especially for my old age.


2015-04-17 金なし、暇なし、コネなし、テクニカルライターの、ざっくり数字推定方法

本日はコンテンツをアップしたので、お休みです。

Today, I uploaded a content, so I took a day off.

BAYONET special seminar: No money, no time and no connection -- a technical writer's approximate calculation method

詳しくは、こちらを御参照下さい。

Please see the followings.

I will give a lecture this time with these contents (It's a panty, indeed).

"Well, please input the value 0.05 in the "Is Panty" column.


2016-04-17 私が白書に期待するのは、「数字だけは、潤沢に、正確に、キチンと記載されていること」だけです。

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

昨日記載した、「平成27年度 内閣府発行 『自殺対策白書』は、B3サイズのずっしりしたカラーの美しい本で、値段も2160(税込)とお安いです。

Yesterday, I wrote about "2015 the Cabinet Office issued" suicide countermeasures White Paper", which is a beautiful book of color and whose size is heavily B3 type.The price is also cheap, that is 2160yen (including tax) .

政府や官公庁が発行している本は、欲しいデータがたんまり入っていて、読んでいても楽しく(面倒なら、グラフと表だけを眺めていてもいいし)、大変お買い得だと思います。

The books, which the government and public offices have been issued, are always at bargain, I think. Because there are a lot of data I want to get, and I enjoy reading the books(just watching graphs and tables are good).

データの方も、各省庁のサイトからエクセルファイルで入手できるようになっていて、私のような研究員/ライターには至れりつくせりです。

The data of the book is available in some Excel files from the site of each ministry and agency. Anyway it is very helpful for me, as a researcher and writer.

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しかし、逆に言えば、この数値しか頼るものがない私達としては、この数字に「虚偽」が加えられた場合、手も足もでません。

However, conversely, even if the data contains "false", I don't do anything because there is nothing except for the numbers.

太平洋戦争の戦時中、大本営は虚偽の戦果を発表し、国民にニセのデータを与え、「国民による意思決定」という民主主義の大原則を踏み躙り続けてきました。

During the war of the Pacific War, the Imperial Headquarters announced a false veterans, and gave false data to the public, and they had continued trampled a large principle of democracy.

『自殺対策白書』のデータがデタラメだったら、私が今行っている分析は、全く無駄な行為になり、それだけでなく、デタラメな記事が世の中に出ていくことになります。

If the data of "suicide countermeasures White Paper" is bullshit, my analysis become a completely useless act, and the ridiculous article is going out to the world.

これは、相当に恐しいことだと、と思えます。

I think that this is considerably horrible.

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白書には、各種の予算の使用状況、施策の対応(効果)なども記載されていますが、私には興味がありません。

The white paper has a variety of budget usage, and has also been described some corresponding measures and effects, however I don't care of them at all.

私が白書に期待するのは、「数字だけは、潤沢に、正確に、キチンと記載されていること」だけです。

What I expect the white paper, is "the number has been described abundantly, exactly, and clarity.

どっちみち、数値以外は、ほとんど読んでいませんから。

Anyway I don't read any articles except for the numbers.


2017-04-17 ―― アーリアダプタの人は、一体、どのようなモチベーションで、アーリーアダプタをやっているんだろう

iPhoneの新型が登場するたびに、「購入しなきゃ」と言っている人がいるそうです。

A friend of my wife seems to say "I have to get it", whenever new type of iPhone is released.

私の回りにも、パソコンのマッキントッシュの新型が登場する度に、機種を購入していた人もいます。

Around me, a colleague tried to purchase new type of Macintosh as soon as possible.

このような方は、たしか、Early Adopter(初期採用者)、 だったか、Early Adapter(初期適合者)とか呼ばれていたと思いますが、

They are called "Early Adapter" as I recall, and I always think of them,

―― ありがたい

"Glory!"

と思っています。

私は、型落ちや、中古を、できるだけ安く購入して、その後、ちまちまと外部部品で性能を上げるという人間ですから。

I make a habit of getting old or used things, and adding several parts to get a good performance. Therefore I

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このような人がいないと、新製品から次の製品の開発費が回収できませんし、初期不良を発見することもできません。

Unless they are, the company, that has released a new product, cannot collect the development cost, and know initial defects.

また、そのような人のおかげで、その製品の使い方や、各種のトラブルシューティングが、ネットに蓄積されていくことは、本当に助かります。

Under the favor of them, many information, for example, how to use it, and how to recover from troubles, are going to be accumulated.

後からノロノロと追いついていく私は、安い値段で購入した後で、それらの膨大な情報を使うことができる訳です。

I am following something new slowly, and I can get it at any easy rate, and enormous information.

まさに、「ありがたい」の一言に尽きます。

In a word "Glory!" indeed.

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で、ふと思ったのですよ。

One day, I think of it.

―― アーリアダプタの人は、一体、どのようなモチベーションで、アーリーアダプタをやっているんだろう

"Why does early adapters make them the early adapters?"

と。

(続く)

(To be continued)


2018-04-17 ―― 特許庁長官と担当審査官を、特許庁の建屋ごと爆殺して、そのガレキの前で自決してみせる

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

エンジニアである私にとって、行政府と直接的に関わるところがあるとすれば、「特許庁」です。

A public office which I relates as an engineer, is the patent office.

特許庁は、優れた発明であれば、(出願人の能力と執念によっては)大企業でさえも倒産させる程の権力(特許権)を付与するところです。

The patent office gives patent rights, which can make even a big company bankrupt (if you have a prominent capability and persistence).

ですから、その運用は、高度な巨大精密工場のように、緻密かつ精緻であり、発明者や出願人と特許庁の、相互の絶対的信用関係なしには成り立ちません。

Therefore, the management works extreme precise and exhaustive, like a sophisticated giant factory, and the mutual absolute relationship of trust between patent applicants and the patent office should be indispensable.

間違っても、「公文章」である特許明細書(*)を、出願後に改竄することなどありえませんし、法律て認められた、補正、訂正の手続以外の手段では変更することができません。

Nobody can tamper with a patent application, as an official document, except for the special administrative procedure "compensation" or "correction".

(*)国家の管理下において公開される文章という意味では、公文章と解して良いと考える(江端解釈)

(*)I think that a patent application is equal to an official document, because it is going to be opened under the government control.

また、その変更の内容と経緯は、(法定期間の経過後)無条件かつ無制限に、国民だけでなく全世界の人間なら誰でも閲覧できる状態になっています。

And the administrative procedure should be opened to all people in the world without reservation and restriction.

そこには、特許庁の審査官、審判官、職員の「恣意」が入り込む余地は、全くありません。

Even if the are examiners hearing examiners and office staff, their arbitrariness should be prohibited rigidly.

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もし、この特許制度の運用を、権力者や、権力者に忖度するものによって、ひん曲げられたら、私は、

If persons in authority and adulators interfere with the management of patent system,

I have really a spirit that

―― 特許庁長官と担当審査官を、特許庁の建屋ごと爆殺して、そのガレキの前で自決してみせる

"I will kill Director-General of the Patent Office and the examiners in charge by a bomb with the office building , and also kill myself at the front of the rubble."

くらいの気概があります(本当)。

それくらい、私の中では、特許明細書 ―― という名の「公文章」は、神聖にして犯されざる、絶対的なものなのです。

In my mind, "patent application" as a official document, is sacred, unviolated and absolute object.

(続く)

(To be continued)


2019-04-17 『江端という変なライターが動いているようだ。こいつをつかって、我が社のメッセージを、世間に伝られるだろうか』

Before, in this serialization column, "human injury series" continued for nearly a year.

このコラムの連載中、私、東京私鉄の各社(大手6社くらい)にコンタクトをして、インタビューをお願いていました。

In the series, I contacted each company of Tokyo Private Railway (about 6 major companies) and asked for an interview.

こちらの提示した条件は、

The condition presented here is

■社名は開示しない

- I do not disclose company name

■現場で働いている人をインタビューさせて頂きたい

- I would like to interview a person who is working in the field

■原稿は、御社でチェック頂き、その後改変しない

- The manuscript will be checked by the company and will not be altered afterwards

でした。

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このインタビューの狙いは、2つ。

The aim of this interview is following two.

(1)江端の執筆したコラムの内容のチェック

(1) Checking the contents of the column Ebata wrote

私の元ネタは、(A)国土交通省に開示請求したデータと、(B)書籍と、(C)ネット情報だけで、「生の声」がありません。

My source materials were (A) data requested to be disclosed to the Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism, (B) books, and (C) the Internet information only, and there is no "raw voice".

ですので、私は、記載内容についてのレビューを貰いたいと思っていました。

So I wanted to get a review about the content.

(2)江端の知らない「人身事故」についての情報収集

(2) Gathering information on "personal injury" I do not know

なにしろ、私は、「人身事故によって遅延した電車による被害者」以上の立場になったことがありません。

After all, I have never been more than "a victim of a train delayed by personal injury."

事故処理(そのシステムを含む)を実施している方の、手続や、内心については、推測しかできません。

I could only guess about procedure and intention of person performing accident processing (including the system).

ですので、私とは異なる視点からのご意見を伺いたいと思っていました。

So I wanted to hear your opinion from a different point of view.

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メール、または、電話で、「ご辞退させて頂きたい」という返事が戻ってきました。

The reply "we want to decline" returned by email or phone.

―― まあ、そういうことになるだろうなぁ

"Well, it is natural"

とは思いました。

I think.

鉄道会社がこのインタビューに応じることで、得られるメリットが何もないからです。

Rail companies do not have any benefits to gain by responding to my interview.

むしろデメリットしかない、といっても良いでしょう。

Rather, it can be said that there was only a disadvantage.

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『江端という変なライターが動いているようだ。こいつをつかって、我が社のメッセージを、世間に伝られるだろうか』

"It seems that a strange writer whose name is Ebata is moving. Can we use him to convey our message to the world? "

と、そういう風に考えられる鉄道会社が一つくらいはあればいいなぁ、くらいには、と思ってはいたのですが。

And I hoped that there was only one railway company that could be considered that way.

まあ、仕方ないですね。

Well, it could not be helped.