私は、風貌を清潔の保つとことや、好感のもてるスタイルにするということに対して、理解があるつもりです。
「男は、そげなことに、気ば、つかったらあかんばい」(これは鹿児島弁でも土佐弁でもなく、まあ、なんとなくそんな感じ) てなことは言いません。
今や、男も女も外観アピールが大切な時代です。
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とは言え、駅のトイレの鏡の前で、前髪を指で直している男子生徒、および男子大学生諸君に申し上げたいと思います。
「いらんことだ」と非難されることを、百も承知の上で言われてもらうと、
君達の補正処理(前髪を指で直す処理)で、君達の外見に何かの変化が見い出せない様に思える。
うん、本当に「いらんことだ」と思います。
無視して下さい。
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私は、女性であれば、デートの前に、こういう仕草をする女性を「可愛い」と思えてしまうのです。
ステレオタイプな、つまらない男であるという批判は、甘んじて受け入れたいと思います。
しかし、デートの前でもなく、通常の通学途中のトイレの中で、こういう処理をする男性を、私はどうしても「可愛い」と思えないのです。
もちろん、「江端なんかに『可愛い』などと思われたくない」という批判も、甘んじて受けいれます。
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多分、私は間違っているのだろうと思う。
駅のトイレの鏡の前で、前髪を指で直している男子生徒、および男子大学生諸君は、「正義」なのでしょう。
そういうことに、気が回らなくなった瞬間から、男も女も「何かを失う」のだと思うのです。
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だまっていても「それ」は、時系列的に失なわれて行きます。
だから、いつまでも「前髪を指で直し」続けている君達は、常に「正義」なのです。