先日の帰宅時(夜10時頃)、駅で電車を入ってくるのを列に並んで待っていたところ、私の前に並んでいた大学生と思われるニーチャンが、いきなり、コンビニ弁当を取り出して、食べ始めました。
「立ち食い弁当」です。
それは、オニギリでもなく、サンドウィッチでもなく、唐揚げ弁当でした。
立ちながら「弁当」を食するということは、当然、両手で弁当箱を支えなければならないことになります。
しかし、食べ物を口に運ぶ為には、右側の手には箸を持たなければならず、その状態では、弁当箱は、左手のみでホールドする必要があります。
その弁当を開いた直後から、そのニーチャンは、背筋を伸ばして、黙々と弁当を食べ続けました。
電車がプラットフォームに入ってきても、慌てる風でもなく、落ちついて食べ続け、電車が停止するのにピッタリ合わせて、ニーチャンは弁当箱を閉じました。
そして、電車のドアの方向を向きつつ、その空の弁当箱を自分のバックに落し、ドアが開くと同時に、悠然と電車の中に入っていきました。
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か・・、かっこいい・・・
通勤電車の中で弁当を食べることは、やっぱりマナー違反とみなされることが多いでしょうし、また、深夜の駅のベンチで食事をするのも、あまりみっとも良い姿ではありません。
しかし、駅の列に並び、立ちながら弁当を黙々と食する、そのニーチャンのスタイルは、私を魅了して離しませんでした。
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「こんなニーチャンがいる限り、我が国はまだまだ大丈夫だ」と、ちょっと論理的には説明できない、大いなる安心感と嬉しさを持って、私も電車に乗り込みました。