昔、「アムウェイ」という、マルチ商法の集会に出席させられたことがあるというお話をした記憶があります。
その集会で、私は、
「その商法は、人間の人口が無限大の場合のみに成立する。高々100億人にも至らない地球上の人口ではお話しにならない」
「足し算と引き算ができる人間であれば、殆どの人が損をすることになることは、簡単に分かるはずだ」
と言って、集会の主催者の顔を潰した、というお話もしたように思います。
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「ギャンブルに絶対勝つ方法」で検索すると、結構な数ヒットして面白いです。
高校できちんと確率の勉強をしていれば、こんなことを書いて恥をかくこともなかっただろうに、と思います(気の毒とは思いませんが)。
そもそも「胴元」という概念が入っていないのも変ですし、それでも絶対勝てるというのであれば、フェアでない条件(要するに不正)が入っていることです。
どんな複雑な方法であり、それが数式で示すことが困難であったとしても、
「乱数を使ったシミュレーションプログラムを、ちょろっと(数億回くらい)回せば、すぐに分かることです。いま、ここで、お見せしましょうか?」
と、パソコンを取り出すフリをするだけで、大抵、そのような怪しげな人間は追い払えました。
エンジニアやっていて、プログラミングの経験は、こういうことでも役に立っていたんだなぁ、と、ふと、思っています。
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「ギャンブルに絶対勝つ方法」は「ギャンブルをやらないことだ」とは、よく言われていることです。
払い戻しが100%を越えるギャンブルは、存在し得ないからです。
ということは、ギャンブルに一度も勝ったことがなく、親父に連れられた12歳の時に入ったパチンコ屋が、最後の「賭場」だったことから鑑みて、
私は「100%ギャンブルに勝ち続けていて、その連勝記録を、今なお更新中である」と言っても、いいんですよね。
―― 書いていて、虚しいですが。