私がジブリ映画で一番好きな作品は「紅の豚」で、二番目が「天空の城ラピュタ」です。
他の作品も好きですが、この2つは飛び抜けて好きです。
それはさておき。
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「天空の城ラピュタ」では、クライマックスに主人公が「滅びの呪文」―― バルス! ―― と唱えるシーンが登場します。
地上波でこの映画が上映されている時、主人公の「バスル!」の言葉に合わせて、ネット上のサーバに「バルス!」と書き込むというイベントがあるそうです。
サーバに対して一斉に書き込みが行われると、サーバがその負荷に耐え切れず、ダウンしてしまうことより「バルス祭り」と呼ばれているそうです。
元旦の零時に、「あけましておめでとう」のメールが集中し、中継装置がダウンしてしまうことと、理屈としては同じなのですが、
―― 「サーバと落すことが目的のイベント」という点で、決定的に異なります。
まあ、私は、こういうイベントを否定する訳ではないのです。
今後もメディアの融合が図られれば、このようなイベントは避けて通れないでしょう。
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しかし、ネットワークエンジニアの立場から言われて頂ければ、
■アクセス制限をしていないサーバは、攻撃すれば必ず落ちる。
■落ちないようにするには、アクセスを制限を実施すれば足る。
というように、サーバには非常に簡単なダウンの回避方法があります。
そんなサーバを攻撃して愉しむというのは、はっきり言って「幼稚」に感じますし、
サーバ管理者が、サーバダウンを看過しているとすれば、「業務を舐めている」という風にしか思えません。
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という訳で。
実験室で、数千から数万のトラフィックでサーバの耐久性を調べていた研究員としては、
正直、「愉快」とも、「参加したい」とも、思えないイベントです。