0207|09|
2007|09|10|12|
2008|01|02|03|
2009|01|05|08|10|11|12|
2010|01|02|03|04|09|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|

2013-09-13 ―― という訳で、どんなに遅くても、20代内での結婚を強く勧告する(後半) [長年日記]

昨日の日記で、「今回は前半のみ記載しました。ご要望があれば、後半も記載します」に対して、ご要望が1件のみありましたので、続きを記載します。

======

長女:「そもそも、ママと結婚を決めた理由は、何?」

江端:「顔」

長女:「捻り(ひねり)のない答だなぁ。普通、もっと『言い方』があるでしょう」

江端:「結婚したら、原則としてその後の人生をずっと一緒に暮していくのだ。『インターフェース』が、最重要アイテムであることは当然だろうが」

長女:「それは『美人は得だ』と?」

江端:「それは正しい理解ではない。私は『ママのインタフェース』が気に入ったのであって、『ママが美人である』とも『ママが美人でない』とも言っていない」

長女:「パパの言っていること、分かんないんだけど」

江端:「好みのインターフェースということだ。例えば、HTMLのようなレイヤ7層のインターフェースが良いという人もいれば、レイヤ2層のイーサネットフレームを直接操作したいという、私のような人間もいる」

長女:「パパの言っていること、分かんないんだけど!!」

江端:「『好みの顔』と『美人』は同義ではないということだ。『美人』は主観的だ」

長女:「でも男性は一般的に『美人』を、共有できるんでしょう?」

江端:「うむ。男の『美人』についての認識の共有度は極めて高いな。それは『犬くらい単純』といっても過言ではない」

長女:「じゃあ、『美人』は客観的に存在しているんじゃない」

江端:「論理的だ。では『客観的な美人は存在する』、と認める」

長女:「じゃあ、『美人』は得じゃないの?」

江端:「『美人』は得だ、と認める」

長女:「不公平じゃん」

江端:「不公平でない世の中なんぞあるか。『ふこうへい』と入力すれば『世の中』と漢字変換されるくらい自明なことだ。例えば、どんなに愛していても『英語に愛されない』人間が、確かに存在しているのだぞ」

長女:「『英語』の話はもういいよ。話を戻すけど、『美人』は結婚に有利だよね。努力とかチャンスとか作為的なものなしで、絶対的な優位な立場にあるよね」

江端:「うん・・・、だが、まあ、そんなに『自分が優位な立場にあること』を、私やママに『感謝する』必要はない。時々思い出すくらいで、十分だぞ」

長女:「だから、『その客観性』が破綻しているのだ、と、何度言ったら・・・、もういいや、面倒くさい」

-----

長女:「話を戻そう。ママと、いつ、どこで知り合ったの?」

江端:「学生時代。バイト先」

長女:「学生時代につきあっていたの?」

江端:「全くそのようなことはなかったな」

長女:「どうやって、結婚に至った訳」

江端:「ここが重要だ。よく聞けよ。社会人のフェーズに入ると『恋愛はしにくく』なるんだ」

長女:「そうなの? 逆に『しやすくなる』ような気がするけど」

江端:「第一に、仕事が忙しい。特に新人のころは、仕事を覚えるだけで手一杯で、気がついたら平気で3~5年を経過していた、なんてことは普通にある」

長女:「でも、一緒に仕事をしているんだから、なんというか、恋愛に発展しやすいことも・・・」

江端:「第二に、リスクが高いんだよ。もし、その職場の中で、恋愛が破綻した場合、それでも毎日顔を付き合わせて仕事をしなければならないんだぞ。高校生のように、クラス換えとか卒業のような、決ったマイルストーンがある訳でもないんだ」

長女:「うわー・・・、確かに、そりゃちょっとキツいかなぁ」

江端:「だろ? そうなると低いリスクで、高目のリターンを得ようとすると、基本的には、『合コン』や『見合い』になる」

長女:「じゃあ、『その2つの活用』でいいじゃん」

江端:「ところが、だ。その2つにしても、『友人ルート』『親戚ルート』などの、面倒くさいコネクションが残存するから、完全なゼロリスクは望めなんだよ。例えば、たった一組の恋愛の破綻によって、グループが分裂したケースを、私はこれまで3つは見たぞ」

長女:「じゃあ、リスクゼロの恋愛なんて、存在しないじゃん」

江端:「だからこそ、ここに『大学時代の友人』という、何の関連もなさそうなコネクションが復活する余地がある」

長女:「あっ!」

江端:「なにしろ、本人達以外には情報が漏洩するルートがなく、恋愛を続けるにしろ、破綻するにしろ、本人達意外への波及度は絶無だ」

長女:「・・・パパ、大学に入った頃から、そこまで計算して・・、恐しい子・・」

江端:「勘違いするな。これは結果から見た、つまり「後ろから見た」理由の後付けみたいなものだ。いくら私でも、そこまで『戦略的』にできる訳ではない」

長女:「どーだか。パパのことだからなぁ」

江端:「つまりだな、『戦略の舞台は「大学」になる』といったのは、大学在学中に結婚を決めろ、と言っている訳ではないんだ。その「芽(=可能性)」をばらまいて卒業するだけでも、十分意味があるのだ」

-----

長女:「なんか、恋愛って、面倒くさくて、憂鬱なんだね」

江端:「ちゃうちゃう。「恋愛」は「楽しい」でいいんだ。でも「結婚」は「戦略」だ。これは間違いない」

長女:「・・・」

江端:「『「恋愛」の連続線上に「結婚」がある』と思うから憂鬱になるんだよ。「恋愛」と「結婚」は、「ディズニーランド」と「尖閣諸島」くらい違うものであると思えば、憂鬱にはならないだろう。面倒ではあるだろうけど」