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2013-06-20 小田急電鉄さんへの提案

私が通勤で使う小田急電鉄は、頻繁にダイヤが遅延します。

人身事故というのは仕方ないとして、雨天時や混雑時でも簡単にダイヤが狂うようです。

私は鉄道システムのプロではありませんが、2年くらい鉄道ネットワークの研究に係わってきたこともあり、そのダイヤが乱れていく仕組みが、なんとなく理解できてしまいます。

すると「小田急電鉄」よりも、人身事故を発生させた当事者の方に、怒りが発生しやすくなります。

しかし、人身事故も、殆ど当事者の意思ではなく、当事者の思考を破壊する病気(心の病)によって発生しています。

すると、怒りの行き先がどこに行くかというと、「ホームドア」を作らない、小田急電鉄に戻ってきてしまう、と。

-----

私は、「ホームドア」用に、例えば3年間を上限に運賃を値上げするのは、「あり」だと思っているですよ。

「心の病を撲滅する闘い」それ自体に意義はあっても、それは「インフルエンザの流行を完全に鎮圧する」というくらい、遠大な上に、迂遠で、投資対効果がなさそうに思えるからです。

しかし、「ホームドア」の課題が、単に「金」の問題ではないことも知っています。

例えば、「ホームドア」用に車両の方を入れ替えないといけない、という面倒な問題もありますしね。

-----

という訳で、ダイヤの乱れに関して、これといった決定策がないことを承知の上で、今、私が小田急電鉄にお願いしたいのは、

「遅延原因の詳細な説明」

です。

「藤沢到着は15分遅れを予定しています」は勿論、有用な情報です。

しかし、私個人としては、

■連動装置からのアラート信号の発報を検知した

■閉塞区間に車両が侵入して、ATCが自動作動した

■LCXのネットワークでのキープアライブ信号のロストを検知した

■CTCシステムの運行管理制御コンピュータのPRCプログラムが保安システムによって強制停止させられた

という情報も車内でアナウンスして貰えれば、

―― 少くとも、私の怒りは完全に解消し、それどころか、私は、他の人の怒りをなだめる側として、他の乗客の方の説得にあたれると思います。

-----

小田急電鉄さん。

私のこの提案、いかがでしょうか

まあ、無理でしょうけどね。


2014-06-20 でもね、「本日中の復旧断念」というアナウンスを、今(23時)に出して、どーする。

私はかねがねから、家族に対して、

I always tell my family that

「痛みが100%になってからでは遅い。70%の段階で『叫べ』」と言い含めています。

When you feel pain, cry to me at the 70% level. It is going to be late after at 100%.

100%では手遅れになるからです。

It must be too late at 100%.

-----

こんにちは。小田急電鉄さん。

Hello, Mr Odakyu-Dentetsu.

「脱線事故は23時に復旧予定」というアナウンスに、私は文句を言うつもりはないのですよ。

I don't have no intention to complain about your announce "the derailment accident will recovery by 23:00"

事故のない制御システムはないし、未来は常に分からないものです。

There is no control system without any accident, and nobody knows the future.

でもね、「本日中の復旧断念」というアナウンスを、今(23時)に出して、どーする。

Mind you. What are you expect me with releasing your announcement of "abandoned the recovery in today" at 23:00?

例えば、「本日中の復旧は無理かもしれません」と、2時間前の21時に言ってくれたら、私には、打てる手があったかもしれません。

For example, if you had told me "the recovery in today might be impossible" at 21:00, I could have to do something to go home.

-----

しかし、遅着遅延がデフォルトの小田急電鉄が、この程度のことに気がつかない訳がない。

I thought that Mr.Odakyu-dentetsu, whose delay and late arrival was usual, had no reason to notice such tips.

当然、このような戦略には、当然、「裏」があると考えてしかるべきであろう。

I think that Mr.Odakyu-dentetsu did this strategy because of another reason.

しかし、それは何だろう?

I don't know the tip.

それを考えながら、今日は寂しく一人オフィスの椅子の上で仮眠でも取ることにしましょう。

Thinking this tip, I am going to take a nap on my chair this night.

-----

にしても、その理由が、

If the reason was based on

『脱線事故が、半日やそこらで復旧すると信じている、間抜けな人間なんぞは、救出しなくて良い』

"We don't have to save foolish people who believe in the recovery against derailment accident.

という考えに基づくものであるなら、私は激怒できないし、してはならない。

I cannot rage. I should not rage.

激怒というよりは、「なるほど、私は間抜けだ」と納得しなければならないでしょう。

Rather than raging, I have to accept my foolishness.

私は、ただの利用者ではなく、制御システムの研究員です。

Because I am a control system engineer rather than an ordinal users

制御システムに通じている人間なのですから、「その事故のインパクトを見抜けなかったのか」、と指摘されたら、グウの音も出ません。

I am familiar with control systems, so when you pointed out "could you see through the impact of the accident", I lost for words.

-----

『ふーん、5時間で脱線事故を復旧させるのか。最近の鉄道の復旧力って、凄いのだなー』

"Hmm. The railway company can recover from derailment accident just for five hours. It is absolutely great."

と、素直に感心していた「馬鹿」が、ここにいます。

Who was impressed with the "idiot" is here.


2015-06-20 「どうせ迷惑をかけるなら、『精一杯の悪意』で迷惑をかけたいじゃないか」

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

朝、駅まで送って貰った時の、車の中での夫婦の会話です。

In the car of the morning of a day, the following is a conversation with my wife.

江端:「人に迷惑をかけることは、全く本意ではないよ」

Ebata:"I don't want to bother others. This is not my intention".

と言ったら、嫁さんは、信じられないことを聞いたいう風に応えました。

My wife looked to be surprised to hear me, and said,

嫁さん:「パパの人生って『人に迷惑をかける行為』だけで成立しているんじゃないの?」

Wife:" I think that your life is composed of your actions you annoy everyone in"

江端:「失敬なことを言うな! 確かに、私は『人に迷惑をかける』ことに躊躇はない。しかし、それは、意図的に人に迷惑をかける場合に限られるんだ」

Ebata:"Don't make insulting remarks! Indeed I don't hesitate to annoy someone. But it is the restricted case when I have a person who I want to annoy.

嫁さん:「そうなの?」

Wife: "Is that it?"

江端:「悪意ゼロで、私の匂いが人に迷惑をかけているという状態は、どうにも嫌な気持だ」

Ebata:"I don't feel good in the condition that I am annoying others without malice.

嫁さん:「ふーん」

Wife:"Well."

江端:「どうせ迷惑をかけるなら、『精一杯の悪意』で迷惑をかけたいじゃないか」

Ebata:"Even I have a chance to annoy someone, I want to do my best with my perfect malice.

嫁さん:「それは、違うと思うぞ」

Wife:"I am afraid not."

------

冒頭の娘との会話に戻ります。

Back to the board,

江端:「そうか、『おなら臭い』か・・・。もう駄目だな。どう対応したら良いのか分からん。うん、分かった。もうこれから、パパの事を『パパ』と呼ばなくていいぞ」

Ebata:"It's smell of fart.. No way, I don't know what to do. Yes, I can understand it. You don't need to call me "Papa" after this.

長女:「なんと呼べばいいの」

Daughter:"What do I call you ?"

江端:「『生ゴミ』と呼んでくれ。うん、『歩く生ゴミ』で十分だ。はっはっはっ(乾いた笑い声)」

Ebata:"Let me see, "raw garbage" is good. Yes. You can call me "walking raw garbage" hahahaha"

長女:「いや、そこまで自嘲的にならなくても・・・」

Daughter: You don't have to speak metaphorically to that extent.

(続く)

(To be continued)


2016-06-20 「あの「無礼な後輩」って実在するの?」

体調が悪かったので、早めに帰宅していたところ、電話がかかってきました。

Today, I came back home early being in bad condition. When I am in my room, my phone rang.

私のコラムの、付録のコメントをしてくれる、あの「無礼な後輩」からでした。

It was the "rude junior fellow" who gave me the comment of my column's appendix every month.

『私がゴーマンな意見をかます』→『「無礼な後輩」がそれを、ケチョンケチョンに貶す(けなす)』

Now my column is constructed by the following two parts.

As the former, I make a column including a lot of boastful messages.

As the latter, the "rude junior fellow" make fun of the messages thoroughly.

という構成になっているのですが、当初の意図を超えて、今や、定番化しています。

This pattern becomes a sort of standard, beyond the reach of my intention,

あの「水戸黄門」のような位置付けになっています。

like the television drama "Mito-Koumon".

-----

電話を終えて、リビングに降りていくと、次女が聞いてきました。

After talking to him, when I went down to the living room, my junior daughter asked me,

「仕事の電話?」

"About your work?"

「いや、あの「無礼な後輩」から、レビューを貰っていた」

"No. I was given some comment from the "rude coworker"

といったら、次女は驚いたような顔をして言いました。

she showed her surprised face, and said

「あの「無礼な後輩」って実在するの?」

"Has the rude coworker existed? "

-----

うん。分かる。

Yes. I understand what she feels.

確かにあの「無礼な後輩」が実在することをイメージするのは難しいかもしれませんが ―― 彼は確かに実在します。

It might be hard to make a image of "the rude coworker" for anyone, however, he has existed absolutely.


2017-06-20 ―― まだ、動く

今私が使っているノートパソコンは、Windows2000(WindowsXPですらない)の時代のものに、Windows7を搭載するという無茶をやって、動かしているものです。

My note PC was sold in the day of Windows2000 (even not WindowsXP), and I had enforced to install Windows7 in this note PC.

メモリも1.5Mしかなく(追加搭載できない)、CPUは、Pentium 1.2Gです。

The memory is only 1.5 Mbyte (unable to add it more) and , CPU is Pentium 1.2G.

USBメモリの認識には、2分間程度が必要で、その間がボーッとしていなければなりません。

To activate a USB memory, I need two miniutes wait, and I cannot do anything for the time.

テキストエディタで日記を書くだけのマシンとしては、文句はありません。

However, I don't complain about the performance, just to write my diary everyday.

町内会の会合で、パワーポイントを立ち上げようとしたら、まともに動かすことできませんでした。

However at the regular town meeting, the presentation sheets didn't work well on my note PC.

-----

基本的にパソコンというものは、生物(なまもの)あって、その賞味機関は、いいとこ3年といったところでしょう。

Basically any PC is perishable, and the expiration date will be less that three years at best.

何しろ7年で性能が123倍になるくらいですから。

At any rate, PC's performamce is going 123 times up, every seven years.

買い替えが正解なのは分っていますが、ノートパソコンを購入する資金のメドが立ちません。

I know that a replacement is a correct answer, but I am nowhere in sight to get money for new a Note PC.

なにより、

Moreover,

―― まだ、動く

it still work.

(続く)

(To be continued)


2018-06-20 『メールが使えなければ、電話を使えばいいじゃない?』

(昨日の続きです)

(Continuation from yesterday)

「キラーアプリ」を文字通りの解釈すれば、「殺人アプリ」です。

"Killer application" is "application to kill someone" in the literature.

「殺人アプリ」であれば、すでに存在しています。

The application has already existed in the world. They are

■メールシステム

"E-mail system", and

■Webシステム

"Web system"

です。

この2つのシステムを潰せば、社員は簡単に殺せます。

I can kill workers easily, just if I destroy these two systems.

近年は、情報漏洩の問題があって、メールシステムのサーバやインタフェース(メーラ等)は、社内システムを経由しないと、一切使用できないよう、徹底的な制限がかけられています。

Recently, the operation of both e-mail system and Web system are thorough restricted by authorities (companies) by the intra-system.

ということは、社内システムを「潰せ」ば、社内での連絡は勿論、顧客との連絡も取れなくなり、事実上、通信手段が断たれ、業務ができない状態に追い込まれます。

That means that if someone "crush" the intra-system, we will not be able to contact any customer and colleagues. As a result, communication are broken, and we cannot continue the work.

この結果どうなるか?

What will be the result of this?

連絡が取れないので、相手側から見れば、「約束を破った」「納期を破った」―― と、信用を失うことなります。

We can not contact anyone, and we will lose my credit because the customers come to think "he/she broke promise" or "he/she broke delivery time".

-----

最近、システム移行に伴う障害で、何日間もメールが使えないという状態になりました。

Recently, due to the failure caused by system migration, I felt into a condition that I could not use mail for days.

あの恐怖を、文章は勿論、口頭すら説明するのは難しいです。

It was difficult to explain that fear, not only in sentences but also orally.

『メールが使えなければ、電話を使えばいいじゃない?』

The phrase of "If you do not have e-mails, you can use the phone? "

は、私に、世界でもっとも有名な、歴史的捏造フレーズの一言を思い浮かべさせます。

makes me think of one word of the most famous, historical fabricated phrase in the world.

『パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない?』

"If you do not have bread, you can eat cake? "

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この場合、私達は、どこに向かって、「襲撃のデモ行進」をしていけばいいんでしょうか。

In this case, where should we go "demonstrate march of attacks"?

少くとも、会社には『宮殿』はありません。

At least, there is no "palace" in the company.


2019-06-20 そして、このような専門技能を「見せる」ことによって、「家長の権威」なるものを示せる、という時代が確かにあったのです。

我が家の、無線LANの不具合やプリンタ故障対応の故障、画像サーバの運用、は、私の仕事です。

My home's troubles-shooting with wireless LAN and printer failure, and operations of the video server, are my job.

特段、不満はありませんが、他の家ではどうしているんだろう、と思うことはあります。

I don't complain of them, however, sometimes, I wonder who manages them at each houses.

------

ブレーカーという装置が各家庭に普及する前(40年ほど前)、「ヒューズ」というものがありました。

Before a device called "breaker" spreading to each house (about 40 years ago), there was a thing called "fuse".

これは、家で使っている電気が規定の量を越えると、その過電力によって発生する熱で「溶ける金属線」で、これは、分電盤という箱の中に入っていました。

This was a metal wire that melted with the heat generated by the excess power, when the amount of electricity exceeded the upper amount. This was in a box called "distribution board".

今でも、この箱は、多くの場合、玄関に設置されていますが、我が家では、私の部屋にあります

Even today, this box is often installed at the entrance, but in my home it is in my room.

当時は、このヒューズによって、漏電による火災などを防止しておりました。(今はブレーカーが、電気を遮断します)

At that time, this fuse was used to prevent a fire due to a short circuit. (Now the breaker shuts off the electricity)

で、このヒューズという金属を交換するのが、その家の「家長」、多くの場合、"お父さん"と言われる人の役割でありました。

In many cases, a person called "father" changed the metal fuse.

ドライバ一本で交換可能ではありますが、それなりに危険な作業でもありました(感電の可能性もある)。

It was easy to replace it with a single driver, but it was also a rather dangerous task (with the possibility of electric shock).

そして、このような専門技能を「見せる」ことによって、「家長の権威」なるものを示せる、という時代が確かにあったのです。

And, by "showing" such specialized skills, they could make an appeal of "faith of the patriarch".

-----

しかし、このようなヒューズと、無線LANの不具合やプリンタ故障の対応、映像サーバの運用は、基本的に異なります。

However, such fuses changes are fundamentally different from wireless LAN problems, printer failure responses, and video server operations.

これらは、ドライバ一本で、どうにかなるようなシロモノではないからです。

Because a single driver is useless for the operations.

では、一体、誰が修理しているのか?

Well, who is repairing them ?

案外、街の電気屋にお願いしているのかもしれません。

An electrician in the town might be asked to help.

しかし、Amazonなどの通販で安価に購入した物品に対して、街の電気屋さんがメンテナンスにやって来てくれるとは思えません。

However, I do not think that the electrician in the town will come to maintenance for the goods purchased cheaply by mail order such as Amazon.

街の電気屋さんは、自分の納品した商品に対するアフターサービスとして、メンテナンスを行っているだけだと思います

I think that the electrician in the town is only performing maintenance as an after-sales service for the products they have delivered

-----

では、家長(例:お父さん)は、IT機器についての勉強をし続けて、自力で直しているのだろうか?

"Does a patriarch (eg, father) continue to study IT equipment and correct it on their own?"

私は『ありえない』と思っています。

I think "they can not do it."

(続く)

(To be continued)


2020-06-20 「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application のソースコード(?)のざっくりレビュー」を書いてみました。

I wrote the review of the sorce codes(?) of "COCOA: COVID-19 Contact Confirming Application"

を書いてみました。

興味のある方は、御一読下さい。

If you are interested in that, please read on.

=====21日追記==============

Wikipediaによりますと、

まもりあいJapanとは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において陽性患者と濃厚接触した恐れのある人に通知を送るアプリとしてコード・フォー・ジャパンが開発し、Github上に公開したもの。2020年5月8日に厚生労働省が「新型コロナウイルス陽性判定者との濃厚接触ほか各種関連情報を迅速に通知するスマートフォンアプリ」を公式に導入することを決定し、これを受けて開発を取りやめた

となっなっており、以下の「まもりあいJAPAN」のコードと同じか、ベースとしている という、引用の記事の内容は間違っております。訂正してお詫び申し上げます。

======21日追記 ここまで=============


2021-06-20 ―― 軒下を作ることは目的ではない。手段だ

二階の子ども部屋に面した開き窓には、軒(のき)が付いていないので、雨が降り込みやすくなっています。

The open window facing the children's room on the second floor does not have eaves, which makes it easy for rain to fall in.

なので、軒下を作れないかと、嫁さんから相談を受けていました。

So, my wife asked me if I could make an eave.

しかし ――

However,

■外壁に穴を開けたくない

- I don't want to make a hole in the exterior wall.

■鉄パイプ系加工にはノウハウがない

- I have no expertise in steel pipe processing.

■材木は耐久性に問題がある

- Lumber has durability issues.

■プラスチックトタンは、見栄えが安っぽい

- Plastic tin is cheap looking.

と、今週末ずっと考えていたのですが、ある瞬間に気がつきました。

I've been thinking about it all weekend, and then I had a moment of realization.

―― 軒下を作ることは目的ではない。手段だ

"Building an eave is not an end. It's a means to an end"

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という訳で、現在、Amazonから部品を取り寄せて、対応中です。

So I'm currently ordering parts from Amazon to handle this.

後日、結果をお知らせします。

I will inform you of the results later.


2022-06-20 私なら、『今でも報復を諦めていない』くらいのことは言うと思う。

最近、「いじめを受けてきた」と独白する芸能人の話を見たり、聞いたりします。

Recently, I have seen and heard stories of celebrities who monologued that they had been bullied.

まるで芸能人は、全員「いじめ」を受けてきたかのような錯覚を起こすほどです。

It is almost as if all celebrities has been bullied.

なんだか、「いじめを受けること」が、メディアに露出する芸能人になるための必要条件のようにすら思えてきます。

It seems that "being bullied" is even a prerequisites to become a media-exposed celebrity.

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私は、「いじめをしてきた」と独白する芸能人の話を聞きたいです。

I rather to want to see or hear the celebrities story of their bullying.

まあ、多分、そんな人は出てこないだろうな、と思っていますが。

Well I don't expect to meet a person like that.

Before "image damage", there is no sense of perpetration about "bullying".

人間は、『自分がいじめの加害者であった』という認定ができません。

We cannot accept that we have been bullying others.

たとえ、客観的な事実を突き付けられても、それを「いじめ」であったと認めることはできません。

Even if we are faced the fact, we cannot recognize that it was bullying.

「いじめ」を認定し、確定することができるのは「いじめ」を受けた人間だけです。

It is only a "bullied person" who can identify and determine the bullying.

ただ、「いじめ」を受けている人間にとって、その認定や確定は、とても難しく、そして、とても怖いことです。

However, for the "bullied person", the identification and determination are very hard and scared despairingly.

だから、「いじめ」を受けている人間に、安易に「戦え」などと言える訳がないです。

So I cannot easily tell the "bullied person" to fight your enemies.

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ただ、芸能人であるなら、「いじめを受けてきた」と独白するだけでなく ――

However, if you are celebrity, I think it is not enough to monologue "I was bullied".

そこに「私は、こう戦ってきた」というソリューションを語るくらいの、オリジナリティを見せて欲しいなぁ、と思うのですよ。

I hope to hear their originality story to tell their own solution of "how to fight the bullying".

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私なら、『今でも報復を諦めていない』くらいのことは言うと思う。

I would say something like, 'I still haven't given up on revenge'.

やられたら、やりかえす。当然です。

"When I get hit, I hit back", is natural.

実際に、私は、諦めていません。

In fact, I have not given up.


2023-06-20 では、このような場における、全体最適解は何か?―― 江端が沈黙を続けること

私、飲み会が苦手なのですが、先日、ようやくその理由が分かりました。

I wouldn't say I like drinking parties, and I finally found out why the other day.

―― 沈黙しなければならないから。

-- because I have to be silent.

ネタがない訳ではありません。それどころか、『私の人生にネタがない』という瞬間はなかったと思います。

It's not that I don't have a topic. On the contrary, I don't think there was ever a moment when I said, 'I don't have a topic.

ただ、『万人受けするネタとは限らない』という点がミソですが。

However, the key point is that 'not all topics are accepted by everyone.

(「イスラム」「タリバン」「パレスチナ」とか、その辺をイメージしてください)

("Islam," "Taliban," "Palestine," or something like that.)

ただ、ここで問題となるのは、『今や、上司も部下も、年下である』ということなのです。

However, the problem here is that both the boss and the subordinate are now younger than me.

『彼らが私に気を使う空気』が辛いんです。

I have a hard time with 'the air of care they have for me.

-----

今さら言うまでもないのですが、私、徹底したミーイズム主義者です。

I don't need to tell you now but I am a thorough me-ism.

この世界は、私が生きていくための手段であって、それ以上ではありません。

This world is a means for me to live, nothing more.

会社や組織は、「道具」と思っています。

I believe that companies and organizations are "tools."

『会社に対する貢献? なにそれ美味しいの?』を、そのまま貫き続けたと断言できます。

"Contribution to the company? What's that good for?" I can say with certainty that I have continued to follow the same line of thinking.

私が『自分でも凄いな』と思うのは、私は、ついにこの年に至るまで、私の「ミーイズム」が1mmも揺るがなかったことです。

What I think is 'amazing to me' is that my 'me-isms' did not waver one millimeter until I finally reached this age.

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しかし、ここに問題が発生します。

But here is where the problem arises.

例えば、私が、飲み会で『仕事なんぞ、生きていく手段の一つに過ぎず、そこに意義を求めるなんざ、アホくさい』などという発言をしたとしますよね。

For example, suppose I said something like, "Work is just a way of life, and it's stupid to seek meaning in it," at a drinking party.

さて、こうなると、年下の上司は、当然に困ります ―― 彼らは、上司として、(それを信じているかどうかはさておき)その真逆のことを、部下に言わなけらばならない立場にあります。

Now, when this happens, the younger bosses are naturally in trouble -- because they, as bosses, have to tell their subordinates (if they believe it or not) the exact opposite of that.

年下の部下は、もっと困ります ―― 彼らは、上司にも忖度しなければならず、同時に、江端を無視することもできないからです。

Younger subordinates are more troubled -- because they have to look out for their superiors and, simultaneously, cannot ignore Ebata.

では、このような場における、全体最適解は何か?

So, what is the overall optimal solution in such a situation?

―― 江端が沈黙を続けること

-- Ebata's continued silence

どう考えても、これ以外の解がありません。

In all likelihood, there is no other solution.

私の頭の中には、山のようなネタや小話、江端ポリシーも満載なのですが、これを黙り続けるのは ―― 冗談抜きで、本当に苦しいのです。

I have a mountain of stories and little tidbits in my head, as well as an Ebata policy, but to keep quiet about this -- no joke, it's excruciating for me.

ここに、『飲み会 = 苦行』のフレームワークが完成する訳です。

This is where the "drinking party = suffering" framework is completed.

-----

飲み会において、私は全ての人間に忖度され、全ての人間に忖度しなればならない。

At drinking parties, I have to be attentive to all people, and all people have to be careful of me.

しかも、今、私は断酒を継続中なので、『酒に飲まれて思わぬことを言い出す』という失態を犯すチャンスもありません。

Moreover, I am now in ongoing sobriety, so there is no chance for me to say something unexpected when I am sober.

加えて、覚めた頭で、酔っ払いの主張を聞かされることも、苦痛です。

In addition, being forced to listen to the claims of a drunken person with a waking head is also painful.

これまでの飲み会で私がやってきた『不幸自慢』を、別の他人がやっているのを見ていると、昔の自分の醜態を思い出して、転げ回りたくなるほど恥しいです。

When I see another stranger doing the 'misery boasting' I have done in previous drinking sessions, I am so embarrassed that I want to roll over, remembering the horror of my old life.

-----

以前、若いエンジニアに聞いてみたことがあります。

I once asked a young engineer.

江端:「君達、私が『これはこういうことだよね』と言われて、真っ向から、『江端さん、それは違います』って言える?」

Ebata: "Can you guys say, 'Ebata-san, that's not true,' when I say, 'This is what I'm talking about'?"

若手:「絶対に言えません。仮に同意できなくても『はあ、そうなんですね』という風に流すと思います」

Younger: "I can never say that. Even if I disagreed with you, I would just let it slide and say, 'Oh, I see.'

つまり ―― そういうことです。

In other words -- that's how it is.