東京都議会選挙の結果は、どうでも良いのですが、その投票率を見て愕然としました。
"30%"に達していない。
このことをもって、「未来を放棄している」と非難するのは簡単ですが、有権者にも言い分はあります。
「お前たち(立候補者、各政党)の言っていることは、分からん」
起きている時間の大半を、政治的な活動をしている政治家たちと違って、有権者である私達は、日々仕事や育児、子どもの教育などで、毎日忙しいのです。
候補者が投票して欲しいのであれば、政治について考える時間が「一日5分以下」の我々に向けた「プレゼンテーション」を考えろ、ということです。
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この「プレゼンテーション」で一番効率的なやり方は、「経済効果」です。
「経済効果」は、「一日5分以下」どころか、「一日の時間のほぼ全部の時間」に対するアピールになるからです。
「経済効果」とは、詰るところ「金」です。
原発問題でも、高齢者福祉問題でも、少子化問題でも、若者の就労問題でも、全部「金額」に換算して計算すれば助かるのですけどね。
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そうなると、有権者側にも、金額に対するスケール感が必要になります。
これは「教育」が担当する範囲になります。
例えば、・・・
と書き出してから、ちょっと国家予算について、調べてみたのですが、これが良く分からんのです。
一般会計とか特別会計とか、ぐちゃぐちゃで、一度、自分で理解してみないと、とても、書けそうにありません(ので、また別の機会に)。
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前にも書きましたが、娘たちには、「国家に関する金であれば、とにかく、1億(人分)で割ってみろ」とは言っています。
■日本のGDPが、だいたい500兆円だから、国民一人あたりが稼いでいるとみなせるお金は、年間500万円
■日本の国債発行残高が、だいたい1000兆円だから、国民一人あたりの借金は1000万円
■「宇宙兄弟」で有名になった、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の3,390億円は、国民一人あたりの負担でいうと、年間3390円くらい、―― 映画館に年2回いく位の感じ。
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街頭演説は、「あなたの財布から○○円貰います」「でも△△の為に有効に使います」と、数値で語れ。
政治に関しても、いつまでも、「1円、2円、3円、・・・たくさん」では、立候補者も有権者も、恥かしい。
出張から戻ったあなた(女性)は、タンスの中に見たことがない女性下着を発見する。
You (female) discover the woman underwear that is not yours in your closet when you return from a business trip.
パートナー(男性)は浮気をしているのだろうか。
You wonder if your partner (male) has an affair.
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条件:あなたが下着を発見したこと
仮説:パートナー(男性)が浮気をしている
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==========================================
Condition: You discover the underwear.
Hypothesis: Your partner has an affair.
==========================================
これをベイズで推論する為には、以下の3つの数値が必要になります。
In order to estimate the hypothesis by basian, you need at least three parameters.
(1)まず、仮説が正しいという条件(パートナー(男性)が浮気をしている)下において、下着が存在する確率を見積る。
(1)First of all, you have to estimate the probability of the underwear existence under the condition of "your partner has an affair".
■この場合、下着とは「パンティ」である。
- In this case, the underwear is a panty.
■パンティが、そこにある理由は、特に説明を要しない(だろう)。
- There seems to be no explanation of the reason that the panty exist here.
■しかし、パートナーが浮気をしていれば、慎重に振る舞うのではないか。
- However, your partner should act carefully if he has an affair.
→ あなたは、パートナーが浮気としているとした場合、パンティが存在する確率を50%と見積る。
You estimate that the probability of the panty existence is 50%, if your partner has an affair.
(2)次に、仮説が正しくないという条件(パートナー(男性)が浮気をしていない)場合、下着が存在する確率を見積る。
Next, you have to estimate the probability of the underwear existence under the condition of "your partner doesn't have an affair".
■パートナーがハンカチと間違えて買ってしまった。
- Your partner bought the panty instead of a handkerchief by mistake.
■前回宿泊したあなた(女性)の友人のパンティが残っている。
- It is a panty of your friend. She just left it.
■あなた(女性)にパートナー(男性)がパンティをあなたにプレゼントしようとしている。
- Your partner tries to give you the panty as a present.
■(考えたくないだろうが)それは、彼のパンティである。
- (You would not want to think, but) it is his panty.
→ あなたは、パートナーが浮気をしていないとした場合に、パンティが存在する確率を5%と見積る。
You estimate that the probability of the panty existence is 5%, if your partner doesn't has an affair.
(3)最後に、あなたがパンティの存在を知る前において、パートナーが浮気をする確率(事前確率)を見積る。
Finally, you have to estimate the (prior) probability of "your partner has an affair".
→既婚者の4%が配偶者を裏切って浮気するというデータがあるので、これを採用する。
There is data that 4% of married partner betray spouse, so you adopt this.
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さて、ここで問題です。
Question.
「あなた(女性)が、タンスの中に自分のものでないパンティを見付けた時、パートナー(男性)が浮気をしている確率を算出せよ」
Calculate the probability of your partner's affair when you find a panty that is not yours.
(出展:「シグナル&ノイズ」P.266-268 ネイト・シルバー著 )
("The signal and the noise" P.266-268 Nate Silver)
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こういう問題が、大学入試で出題されたら、面白いと思うんですよ(高校数学でちゃんと解けます)。
I think it is very interesting if the problem will be the college examination.
数学とか統計とかが、ずっと身近になること間違いなしです。
I am sure that statistics and mathematics become familiar with high school students absolutely.
私、投薬と疾患発生率の例題で、このベイズ推定値を手計算したことがあるのですが、計算用紙10枚、所要時間3時間が必要でした。
Previously, I tried to calculate the same pattern's problem (Disease incidence and medication) by Basian , and finally I needed more than three hours and ten calculation sheets.
で、もう、こんな計算はゴメンでしたので、NTTデータ数理システムさんの「BAYONET」を使わせて貰っています。
I had enough of such calculation, now I use a tool "BAYONET" that is presented by NTT DATA Mathematical Systems Co.Ltd.
その結果、本に記載されていたのと同じ計算結果「29%」が算出されました。
As the result, I could get the answer of "29%" as the same of the book that told me.
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タンスの中に、パンティが入っていたとしても、パートナーの浮気の可能性は、まだ29%程度です。
Even if a panty is in your chest, the possibility of your partner's affair is still around 29 percent.
パートナーを問い詰めるには、まだ十分ではありません。
It is not enough to cross-examine your partner.
更なる証拠を探して、再計算で確信を高めるべきです。
You should look for further evidence, and increase the confidence by the recalculation.
(テンプレート("panty.xml")をアップしておきましたので、BAYONETを試してみたい人はどうぞ)
月に1度しかない、職場の強制定時退場日のことです。
At regular compulsive workout day of my office a month,
帰宅して、一人で夕食を食べている私に、中学1年生の娘が一枚の紙を押しつけて言いました。
my junior daughter of the seventh grade handed me down a paper when I had a dinner alone.
『パパ。この問題解ける?』と。
And she said to me, "Papa, can you solve this problem?"
「4x10=17, 4x11=18, 4x12=19 ・・・ ああ、駄目だわ、 どうしても20以上にならない!」 "4x10=17, 4x11=18,4x12=19,... Oh No! I can't do it. I cannot find the more than 20 number" アリスは「かけ算」をしているようですが、 一体何をしているのでしょうか? Alice seems to try to a multiplication, but what is she on earth doing? (ちなみに、「不思議の国のアリス」の著者、 ルイスキャロルは、有名な数学者でした) (The author of "Alice in Wonderland" Lewis Carol was a famous mathematician)
―― 等加/等比級数は成立しそうにない。
"Linear acceleration and geometrical progression seems not to be matched in this problem."
―― "x"や"="に別の意味を持たせるにしても「かけ算」という縛りがある。
"Even if I try to make another meaning for symbol "x" or "=", I cannot escape from restricting the word "multiplication"."
―― 「20以上にならない」ということは、多峰性の極値解を求める問題かとも思ったけど、整数問題みたいだし。
"This problem might be on the integration field, and if so, multi-peaks problems of continuous function should be nonsense."
「御飯」のお代わりをする為に立ち上がったところで、次女からこの問題をつきつけられました私は、問題用紙を凝視しつつ、茶碗を握ったまま、10分間ほどキッチンで固まっていました。
Leaving the table for another bowl of rice, my daughter passed me the paper. So, I could not move my body with watching the problem and grasping the bowl.
(To be continued)
(Continuation from yesterday)
という訳で、私、「ちはやふる」スピンオフ作品として、
It means, I want to propose
"データアナリスト「机くん」"
"Data analyst "Tsukue-kun""
を提案したいと思います。
as a "Chihayafuru" spin-off work,
「机くん」は、現在、ノートを使った確率論のみでデータ解析をしています。
"Tsukue-kun" is, currently, has a data analysis in probability theory only using the notebook.
これはデータ解析の基本中の基本ですが、実に惜しい。
Probability theory is basic of data analysis, but it is regrettable indeed.
■「条件付き確率」を教えたい(高校生なら基本は知っているだろうが)
- I want to teach the "conditional probability" to him (however, he know it because he is a high school students)
■「ベイズ解析」の技法を伝えたい
- I want to tell the techniques of "Bayesian analysis"
■必要なら、ベイジアンネットワーク解析ツールやパソコンを買い与えてもいい
- If necessary, I can give him a personal computer and Bayesian network analysis tool.
■仮想クイーン戦を想定した「推論エンジン『しのぶちゃん』」の作り方を教授しても良い
- It may be taught how to make "reasoning engine "Shinobu-chan", assuming a virtual Queen game.
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という訳で、このスピンオフ作品を御予定の原作者、および編集部の各位の皆様。
Dear author, and the editorial department of this spin-off work, even when it is realized,
ご要望があれば、監修はこの私が担当致しますので、お声がけ下さい。
If you have any demand, I will be in charge of supervisor of math field.
当方からの希望としは、「データアナリスト『机くん』」を、イケメンに描いて頂ければ、それで十分です。
The hope from me, is that good-looking "Tsukue-kun" in the work is enough.
東京都議会選挙の告示を受けて、私先ほど、東京都議会の主な党のホームページのトップを巡回してきました。
I know the announcement of Tokyo Metropolitan Assembly election, I visited the top pages of HP of principal political parties.
Japan Communist Party
Citizen of Tokyo first,
Minshin Party
Tokyo Imperial restoration party
Liberal Democratic Party
Komeito party
このトップページを巡回するだけでも、政党の方向性が見えてきます。
Even I visited these pages, I could know the directions of each party.
■トップページに、候補者の顔写真、集合写真を並べている政党
- displaying just photos of candidates or their group
→私は、お前たちの顔なんぞに、1mmも興味はない
->"I don't care your faces at all"
■街頭演説の写真を掲載している政党、代表質問の様子をYouTubeで上げている政党
- displaying photos of street speech and movies of the party representatives' questions by Youtube
→ だから、お前たちの活動している様子も興味なんぞはない
->"I am not interested in your photos and movies of your activities at all"
■小さい字で、ダラダラと政策(マニフェスト)を記載している政党
- displaying long and bored planks or manifest of the party with little letters.
→ 本気で、読み手に読ませる気があるのか?
->"Do they really want to send their intentions to readers?"
■過去の政策実績(しかもマユつばもの)を羅列しているだけの政党
- displaying only the past policy implementation of the party (and the are fabled)
→ 過去の話なんぞ、どーだっていい
->" I don't want to know the past activates for THIS election"
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今回のトップーページの比較で
Compared with the tops of HP at this time, I know, the HP is not for
「政党の多くは、『有権者への政策のアピール』ではなく、『自分の政党の党員に向けて活動報告』を発信をしている」
the voters who want to know the plank, but for activity reports to their own party members
ということが分かりました。
少なくとも、上記の「ふざけたトップページを作っている政党」には、私の票は入りません。
At least, the party who has the awful top pages will not get my vote on next Sunday.
現時点では、
At the present, I prefer a party who writes
「もっとも単純明快に(ワンセンテンスで)『政策』を記載している党」
their policies simply in one sense or another
が、私の中では優勢です。
to other parties.
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来週、私は、投票所に行く前に、上記のトップページを再度チェックします。
Coming week, I will check each top pages of the above again.
私は、各政党に、『もう少しマシなホームページ』にリメイクすることを、希望します。
I hope each party will try to repair the pages to be easily understandable for our votes.
可能であれば、他の党との政策比較テーブル(○内容、×良し悪し)を、トップページに持ってくるくらいの気概を見せて欲しいものです。
If possible, I hope that each party shows me their spirit and gut, for example, displaying a comparative table to include your part and other parties.
■銀座のクラブに通えるようになることが、その人のステータスになる
- Going to attend the club of Ginza will be the status of that person
■ベンツを所有することが、その人のステータスになる
- Owning Benz will be the status of that person
■結婚式に、与党総裁からの祝電を貰えることが、その人のステータスになる
- getting a greeting from the president of the ruling party will be the status of that person
―― 「という感じが、よく分からん」と嫁さんに話していたところ、
When I talked to my wife "I cannot understand their feeling", she said to me,
嫁さん:「『ステータスを示す』ことが『目的』ではないのかもしれないよ」
Wife:" "Showing their status" might not be their purposes"
と言われました。
江端:「というと?」
Ebata:"What is it?"
嫁さん:「それらの行為は、自分の仕事の枠を広げる『人脈』のプラットフォームという『道具』なのかもしれない」
Wife: "These behaviors may be just "tools" of as a platform of personal network to extend their work."
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なるほど。
I see.
個人でできることは、知れていますが、他の人との協力関係が築けるのであれば、それは、価値のある『道具』になるかもしれません。
Personal activities must be limited, however, even if they can establish a cooperative relationship with other people, they might have valuable "tools".
しかし、そのように考えてみると、今のところ私には関係なさそうです。
But thinking about it, I don't have to care of it at all.
私にとって、その人を評価する『通貨』は何かと問われれば、―― 少くとも「人柄」「人徳」「優しさ」ではない。
What is my "currency" to evaluate that person is not at least "personality" "humanity" "kindness".
「趣味」でもないし、私に興味のない「知識」をどんなにひけらかされようが、私は評価しない。
It is not a "hobby", and I will not evaluate anyone who shows off "knowledge" that I am not interested in.
「信念」「思想」などは、論外です。
"Belief" "Thought" etc. are out of the question.
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私にとっての通貨は、―― 「技術力」ですね。
My currency is "technology power".
私にない「圧倒的な技術力」に対して、圧倒的な魅力を感じます。
I feel overwhelming charm about "overwhelming technical power" that I do not have.
だから、私にとって「与党党首からの結婚式の式典の電報」なんぞ、計算用紙にもならない、ただの紙っきれです。
So, for me, "the telegram of the wedding ceremony from the ruling party leader" is just a piece of paper that does not become a calculation paper.
私だったら、「従来の1000倍の高速化を実現する、解探索プログラムコード」が記載されている祝電の方がいいです。
I would rather to give me "the telegram of the wedding ceremony written "solution search program code that realizes 1000 times faster speed than in the past".
(Continuation from yesterday)
最初は、
At first I was really confused,
―― 記事を読まずに、なぜ批評ができるんだ?
"Why they can criticize my work without reading the content"
と、相当混乱しました。
彼らは、コンテンツを読まず、他人のショートメッセージを読んで、それに「乗っかっている」だけだったのです。
Reading not a content, but another's short message, they ride on
私だって、人の意見やコメントに乗っかって、3秒程度考えて、気持ちよく「批判して、立ち去るだけのモラリスト」をやりたい。
I want to get in touch with people's opinions and comments, think for about three seconds, and do "moralists who just criticize and just leave" comfortably.
ネタ元を検証しないまま、「いいね」ボタンを押したいし、『これはヒドい』という6文字だけを付けて、上から目線のリツイートをしたい。
I want to press the "good" button without verifying the source, and to retweet bossy with only the three words of "This is terrible".
ラクそうだし、いい気分になれそうです。
It looks like easy, and I am going to make me feel good.
しかし、それを「やられている私」だけは、「それを、やったらアカンだろう」、とは思う程度には、自制心はあります。
However, I think that I have a self-control not to do that, because I have been a victim against those activities.
しかし、同時に、私は『自制心が弱い』という自覚もあります。
But at the same time, I also have a sense of "weakness in control".
ですので、私は、『(原則として)SNSでは発信しない』のです。
So, I "do not send any message on SNS (in principle)".
日記に書く時も、必ず一定時間を経過して(少くとも3日)、ソースと事実関係が、ある程度明らかになってきてから、つまり ―― 橋頭堡(きょうとうほ)を確保してから ―― 記載するようにしています。
Even when writing in the diary, after a certain period of time (at least 3 days), the source and the facts have become clear to some extent, I will start writing something After securing the bridgehead.
私の「浅学」「狭量」「卑怯」の中でも、得に「卑怯」の面目躍如と言えましょう。
In my "unlearned" "pettiness" and "coward", this "coward" is a remarkable feature.
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今回のコラムの題目は「三角関数不要論と個性の壊し方」です。
The subject of this column is "The Trigonometric Function Necessity Theory and How to Break Personality".
これは、編集担当者のMさんが作った、全体感のある、バランスの取れた、
This title is good, that was made by editor Ms.M, is a general and well-balanced,
なにより、
moreover, in order to avoid the troublesome by
『コンテンツを読まず、他人のショートメッセージを読んで、それに「乗っかっている」だけの人』
"the person who only reads the short message of others without reading the content, and is just riding on it"
が引き起こす(かもしれない)不要なトラブルに巻き込まれ難い、
良い題目です。
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私は、
I proposed the following subjects,
「学校教育の第一の目的は『高効率の個性の破壊』にある」
"The primary purpose of schooling is" the destruction of high efficiency individuality "
とか、
and,
「『均一化された人間』の製造装置としての教育機関」
"Education institution as a manufacturing device of "uniformized human""
みたいな、題目を提案したのですが、
―― 静かに却下されました。
However they were rejected silently
最近、新型感染ウイルスに対する、具体的な対応を提唱し実施した人物を、結果から批判する記事やコメントが目立ちます。
Recently, there have been a number of articles and comments criticizing those who have advocated and implemented a specific response to the new virus.
これらの記事やコメントは ――
In response to these articles and comments,
『燃えさかる家屋の前から逃げ去った奴が、その後、現場検証の時、消火の手順に難癖を付けるような』 ―― すさまじい下品さを感じます。
A person who ran away from a burning house, says "difficulty with firefighting procedures" during a subsequent site inspection. I feel that it's tremendously vulgar.
―― 全てが終った後で、安全なところから、闘ってきた人の背中を撃つ
"Shooting someone who has fought back from a safe distance, after everything is done"
まさに、これです。
This is exactly it.
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まあ、私も、自分で言うのもなんですが、「燃えさかる家屋の前に、無理矢理押し出されたこと」があり、同じように「何とか鎮火した挙句に、難癖を付けられた」という経験があります。
Well, in my experiments, I was once forced out in front of a burning house. And I've had the same experience of "I've managed to put out the fire, and after that I've had a difficult time with it".
私は、こういう「後ろから背中を撃ってきた」人物を、生涯、絶対に許さないことに決めています。
I am determined to never forgive these "shoot me in the back" people for the rest of my life.
もちろん、私は、社会人ですから(そして、若いころは劇団員でしたから)、日常生活での「外面似菩薩、内心如夜叉(げめんじぼさつ、ないしんにょやしゃ)」は、徹底しています。
Of course, I'm a working man (and I was a theatergoer in my youth),so in daily life, "Fair face, foul heart" is a thoroughgoing practice.
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ただ、これらが、「背中を撃つ」行為であるとしても、全ての批判を全て止めてしまっては、物事を良くしてくことができないことは事実です。
However, it's also true that even if these are "shots in the back" acts, you can't make things better if you stop all the criticism.
私のコラムなんぞ、他者への批判が全体の半分を占めていると思います。
According to my columns, I think criticism of others makes up half of the content.
つまり「闘ってきた人の背中を撃つ」ことをしてきたのは、他の誰でもないこの私です。
In other words, it is me who "shoots people in the back who have been fighting".
しかし、私は「他者の批判を行っている者(私)は、他者からの批判を甘受しなければならない」 などとは、1mmも思っていないのですよ。
But I don't believe at all that "those who are criticizing others (me) must indulge in criticism from others".
(To be continued)
夫婦別姓についての最高裁判決については、私はあまり語ることができません。
I cannot say much about the Supreme Court's decision on marital separation.
なぜなら、私は、氏名を「オブジェクト識別子」として認識しているからです。
Because I recognize a name as an "object identifier".
私は、誰もが、法定の成人時(18歳)に、自分の自由意思で、自分の好きな「名字」も「氏名」も、自分の好きな識別子に変更できれば良い、と思っているからです。
This is because I believe that everyone should be able to change both their "last name" and their "first name" to any identifier they want, of their own free will, at the age of legal majority (18).
一番近い考え方は、商標の「自他商品等識別機能」だと思います。
I think the closest way to think about this is the "self-discriminating function" of trademarks.
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「戸籍」というのは、システムエンジニアから見ると、非常に良くできたシステムです。
From a system engineer's point of view, the "family register" is a very well-designed system.
管理側(国家権力)にすれば、個人を家庭という箱(構造体)の中の構成要素として管理できることは、非常に便利なのです。
From the point of view of the controller (state power), it is very convenient to be able to manage the individual as a component in the box (structure) of the family.
家庭という枠組みさえあれば、家長という責任者、保護者、被保護者という役割ができて、ほっといても、この枠組みで、個人が管理されることになります。
As long as there is a framework of the family, the roles of patriarch, protector, and protected are created, and even if left alone, the individual will be managed within this framework.
# 同時に、虐待や性暴力やDVを発生させるという弊害も作り出していますが。
# At the same time, we are creating harm by generating abuse, sexual violence and domestic violence.
最大のメリットは「納税」です。家庭という単位で納税の総額をざっくり算出できるので、非常に便利なシステムなのです。
The biggest advantage of this system is tax payment. It is a very convenient system because it allows you to roughly calculate the total amount of tax payments in units of households.
高校まで生徒が「クラス」という単位で纏められていることを考えれば、理解しやすいかと思います。
If you think about the fact that students are grouped into "classes" until high school, it is easy to understand.
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『じゃあ、どうやって個人を管理するか?』と問われれば、もう既に存在しているじゃないですか ―― 『マイナンバーカード』が。
If you're asking, "Well, how do we manage individuals? I can answer that "My Number Card" already exists.
若い方々は、知らないと思いますが、今となっては、当然に存在する「マイナンバーカード」ですが、これ西暦2000年くらいまでは、「国民総背番号制度」という名前で、政府が提案する度に、国民に叩き潰されてきた制度です。
Younger people may not know this, but the "My Number Card," which exists today as a matter of course, is a system that was called the "Total National ID Number System" until about 2000 A.D. Every time the government proposed this system, it was crushed by the people.
私も、当然「叩き潰す側」でしたよ ―― そんなもの、国家に持たせたら、簡単にジョージオーウェルの「1984」の世界がやってくる、と信じていましたから。
Of course, I was on the side of the "crushers" -- I believed that if the state had such system, the world of George Orwell's "1984" could appear easily.
でもね、結局、監視カメラによって犯罪の特定がされて、GPSスマホによって位置情報を特定することが、なし崩し的に行われてきて、今は、誰も何も言わなくなりました。
But, you know, in the end, the crimes have been identified by surveillance cameras and located by GPS phones. And nobody doesn't say anything about them.
それどころか、ニュースで普通に放送されていますよね。それらの映像が。
On the contrary, those images are usually broadcasted on the news, aren't they?
つまるところ、我々は、「個人のプライバシー侵害」よりも、「犯罪を相互監視する安全な社会」を選んだのです。
At the end of the day, we have chosen a "safe society with mutual monitoring of crime" over "invasion of personal privacy.
文句を言う時間は、十分に与えられていたはずです。
I'm sure we've been given plenty of time to complain.
もっと具体的に言いましょう。
Let's be more specific.
「グーグルマップ ストリートビュー」に対して、差し止め裁判を起こした町内会、自治会は、全て裁判を取り下げました。
All of the neighborhood and community associations that filed lawsuits against Google Maps Street View have withdrawn their lawsuits.
この事実だけで、十分です。
This fact alone is sufficient.
ちょっと話が逸れました。
This is a bit off topic.
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私たちは、自らの意思で「国家に番号で管理されること」を受け入れたのです。
We have voluntarily accepted to be "controlled by the state with numbers".
ならば、国家の期待通りに、番号で管理されれば良いのです。
Then, we should be managed by numbers, as the state expects.
番号で管理されるのであれば、家という枠組みは勿論、名字も名前も不要となるはずです(形式的には残るでしょうが)。
If the system is managed by numbers, we don't need for households, or even for surnames and first names (although they will remain in a formal sense).
戸籍台帳を調べるのに、多くの役所の人を動員して数日かけていたとしても、今のコンピュータシステムであれば、数秒でその仕事を完了するでしょう。
If it used to take several days to mobilize a large number of government workers to look up a family register, today's computer system would complete the job in seconds.
コンピュータが個人を管理するのであれば、間違いなく、コストが安く、処理が早く、人件費のダイナミックな削減もできる。
If the computer manages the individual, it will undoubtedly be less expensive, faster to process, and reduce the dynamic of labor costs.
国家権力がコンピュータに介入しようとしたら、その証拠は残りますし、その証拠を消そうとすれば、その消す作業の証拠が残ります。
If the state tries to interfere with the computer, the evidence will remain, and if it tries to erase the evidence, the evidence of the erasing process will remain.
国家による恣意的な介入も、これまでになく難しく面倒なことになるのです(ただし、国家権力が本気を出せば、不可能ではありませんが)
Arbitrary intervention by the state would also be more difficult and troublesome than ever before (though not impossible, if the state power gets serious).
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で、話を元に戻しますが、
So, back to the subject at hand, I think that
―― 一体、裁判所も、立法(国会)も、『識別子の取扱い』ごときに、なんで、こんなにゴタゴタしていやがるんだ
"Why are the courts and the Diet in such a mess over the "handling of identifiers"?"
と思っています。
■夫婦別姓? ―― それどころか、"マイナンバー"で結婚届けを受理すればいいじゃん?
Separate surnames for married couples? -- On the contrary, why don't we just use "my number" to accept marriage registrations?
■氏名改名の権利? ―― 親権解除後に、自分の名前を自分が決定するのは当然の権利だろう?
The right to change one's name? -- After termination of parental rights, it is my right to decide my own name, isn't it?
■立法府(国会)や裁判所の判断の押しつけあい? ―― そりゃ、あんたたちが、氏名なる「記号」に、何かの幻想を持っているからだよ
Forcing the legislature (Diet) and the courts to make decisions for each other? -- That's just because you have some kind of illusion about the "symbol" that is your name.
って、普段から考えているんですよ、私は。
That's what I usually think about.
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その一方で、『ここまで徹底した"氏名 = 記号"の考え方に賛同してくれる人は、絶無だろうな』ということも分かっています。
On the other hand, I know that there are probably no people who would agree with such a thorough "name = symbol" approach.
実際に、今日のこの日記を読んで、ドン引きしている人は多いと思います。
In fact, I think there are many people who are reading this diary today and cannot understand my idea.
だから、私は黙っているのです(書いているけど)。
That's why I keep my mouth shut (just writing).
「(妊娠)中絶は女性の権利」というアメリカ合衆国最高裁の判断が、49年ぶりに覆った ―― というニュースに、かなりショックを受けています。
I am quite shocked to hear that the judge of the U.S. Supreme Court has overturned the decision of "(pregnancy) abortion is a women's right"
2年間だけですが、米国に赴任した経験から言うと、『あの国の国民、下手すると日本より保守的な国民性』ということを知っています。
Speaking from my experience of two years work in the U.S. I know well "the people of the U.S. nation are more conservative than that of Japan".
その時に、「NHKラジオ英会話」に登場する、民主党で、リベラルで、インテリで、ロジカルな米国民というのが、『かなりの幻想である』、ということを思い知りました。
While the days, I had known that "the nation in the country is liberal, intelligent and logical like the Democratic party" is just our illusion.
ただ、これまで散々言ってきたように、『ニュースの見出しに騙される』ことがありますので、ちゃんと調べてから、再度、記載したいと思います。
However I often said that "Don't believe the news headline easily", so I will research the news and descript about them again.
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コラムニストの小田嶋隆さんが、ご逝去されました。享年65歳でした。
Yesterday, Mr. Odajima Takashi passed away. He was 65 years old.
江端の理系的思考のベースが、故小松左京先生の著作すれば、江端の批判的思考のベースが、故小田嶋隆さんの著作でした。
My base-knowledge of scientific thought was the books of Komatsu Sakyo-sensei. On the other hand my base-knowledge of criticism thought was those of Mr. Odajima Takashi.
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Now I booked the book, whose title is "Walking with looking up and drinking" at the city library.
『その意味で、いまも私は〝断酒中のアルコール依存者"です。この状態は、坂道でボールが止まっているみたいなもの、だと言われています』
From the viewpoint, I am also an "alcoholics" even just I stopped drinking". It is said that this situation is like stop a ball on the slope.
という言葉が、今、本当に怖いと感じます。
I really scare the above phrase that he had left.
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」は、ビスマルクの格言ですが、
"Fools learn from experience, and wises learn from history" was Bismarck's maxim; however,
―― もはや、賢者も歴史から学ぶことはできないんじゃないかなぁ
"I wonder if the wise can no longer learn from history."
という気がしています。
I come to think so.
すぐに思う浮ぶのは「コロナ」と「ウクライナ」です。
The two that immediately come to mind are "Corona" and "Ukraine."
全く、予想もできない事態が起きて、私のような素人はもちろん、いわゆる専門家と言われている人ですら、予測の範囲内にないことが発生し続いてきましたし、続けています。
Unpredictable events that are not within the scope of prediction of even so-called experts, let alone laypeople like myself, have occurred and continue to happen.
例えば ―― 『我が国は、とっとと白旗を上げて降参していれば良かった』という、太平洋戦争における米国との戦争についての私の歴史認識は、今、現在進行形で『本当にそうだったのかな?』と思わせるに至っています。
For example -- "My historical perception of the war with the United States in the Pacific War, that 'Our country should have just raised the white flag and surrendered,' is now ongoing, leading me to wonder, 'Was that the case?'"
歴史に学ぶのであれば、こんな疑問は発生してこないはずです。
If I were to learn from history, such questions would not arise.
(まあ、軍事大国が必ずしも勝利しないことは、ベトナムやアフガニスタンでの米国を見れは明かですが)
(The military superpower doesn't always win, as evidenced by the U.S. in Vietnam and Afghanistan.)
まあ、現在のウクライナと当時の日本では、状況は違い過ぎますが、その状況も含めて、『経験からも歴史からも、正解は導き出せない』と思うのです。
The situation in Ukraine today is too different from that in Japan. Still, including that situation, I think 'the right answer cannot be derived from experience or history.
というか、『そもそも正解はあるのか?』
Or rather, 'Is there a right answer to begin with?'
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来年あたり、この日記を読み直して、『なんで、私は、こんな抽象的かつ哲学的な語りをしてりるんだ?』 と、頭の中に疑問符が浮んぶあるだろうと思い、一応、キーワードを残しておきます。
I'll leave you with a few keywords in case you reread this diary next year and wonder, "Why am I talking in such an abstract and philosophical way?" so I will leave some keywords here case there will be a question mark in your mind.
"ワグネル反乱."
"The Wagner Rebellion."
"内乱に国際法は適用されるのか?"(*1)
" Does International Law Apply to Civil War?" (*1)
(*)https://www.cao.go.jp/pko/pko_j/organization/researcher/atpkonow/article063.html
どうやら、『現時点では、国家主権を超越する主体は存在しない(*2)』―― らしいです。
Apparently, "At present, no entity transcends national sovereignty" (*2).
(*2)https://www.icrc.org/en/doc/assets/files/other/irrc-873-vite.pdf