私は、いわゆるスポーツ新聞というのが好きではありません。
その理由に関しては、「日本における野球文化に関する一考察」を御一読頂ければ、ご理解頂けるものと思います。
一部抜粋します。
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複数のニュースメディアを利用する場合、私たちは、それぞれのメディアの主張を多面的に分析して、事実はどこにあるのか調べようとすることがあるかもしれません。
例えば、日テレでは「巨人勝利」と報じていたが、フジでは「中日がサヨナラ満塁」だとか、サンケイスポーツとニッカンスポーツでは結果が異なる、というのであれば、どれを信じていいか判らずにあれこれ見たり読んだりする、というのは納得できます。
しかし、どうせ同じ結果しか報じていないメディアを、どうして何種類も見るのか、全く不可解です。
なにより私は、あのスポーツ新聞メディアの、首尾一貫しない軽薄な論調が嫌いです。
シーズン開始時に「今年も最下位決定! 監督更迭!?」と書き、シーズン終りに「信じていたぞ!我等の巨人!!」とよく書けるもんだと思う。
もし人間だったら、私は、こんな奴とは絶対付き合えない。
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先日、会社の幹部と一緒に飲む機会を得た時に、その方が、私の上記の主張とは逆の論旨を展開されていて、驚きました。
幹部:「例えば、プロ野球の試合一つ取っても、その流れが『がらっと変わる』というポイントがあるんだ」
江端:「ほう」
幹部:「で、私は私なりの主張を持っているんだ。例えば、あの『ファール』によって流れが変った、とか、あの『凡フライ』にこそ重要な意味があった、とか」
江端:「はあ」
幹部:「しかし、スポーツ新聞では、それと別の論旨が展開されている訳だ。しかもだ、主要スポーツ新聞4紙で、主張が全部違うのだ」
江端:「4紙全部を購読しているんですか!」
と、ちょっと場違いの方向に驚きました。
幹部:「俺はな、こうしてプロ野球とスポーツ新聞で、物事の多角的な視点と、いわゆるダイバーシティという奴を、獲得するに至った訳だ」
江端:「なるほど」
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複数のスポーツ紙を利用して、それぞれのメディアの主張を多面的に分析して、プロ野球の試合の流れを決したポイントがどこにあるのか調べようとする ―― という目的には、叶っているという訳です。
「そんなもの(プロ野球の流れ)を分析してどうするんだ?」と言うことは、さすがに暴言と思います。
1000年後の人口を予測したり、20年後の結婚の可能性を計算することと、同様に、「どーでも良いこと」である点では、同義なのですから。
そこに、本人の楽しさがあれば、立派な正義です。
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『ふーん、あんな下品な見出しを出すスポーツ新聞ごときでも、何かの役には立つのですね』 ―― と、口には出しませんでしたけどね。
なにしろ、私は、サラリーマンですから。
TOEICやらの英語の試験に追い込まれるこの身であっては、英語圏で生まれてこなかった我が身の不幸を嘆くこともあります。
We often lament that we were born in Japan, because I have to come under pressure to take some English examination, TOEIC, for example.
しかし、
However, on the other hand, about
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」
"AnoHana: The Flower We Saw That Day"
の最終回の日本語のセリフを、日本語のままで理解できる国に生まれたことは、
I believe that
―― かなり、幸せなことだろうな
we were very happy to be born in Japan because we could understand the lines of characters of "AnoHana" in the final round perfectly.
と思うのです。
weren't we?
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ググッてみました。
Let me try to use the search engine.
■"I wish" "born in japan"で検索したら、約32万件がヒット。
Searching the phrase "I wish I have been born in Japan", about 320 thousands are hit.
■"animation"を加えたら約20万件がヒット。
Adding to "animation", about 200 thousands are hit.
ほらね。
You see.
60%もの人が『羨ましがっている』でしょう?
About 60% persons envy Japanese.
見方によっては、日本人に生まれついたことは、相当なラッキーなんですよ。
From the difference viewpoint, what we were born in Japan is considerably lucky.
(Continuation from yesterday)
しかし、世の中を見ると、「彼」みたいなモノは実際に存在します。
There are something like him, when we try to watch the world.
Linuxを筆頭とするOSS(Open Source Software)なんて、本当にその創成期においては、「バカ、アホ、間抜け」呼ばわりでした。会社で、OSSの話なんぞしようものなら、良くて嘲笑、悪ければ罵倒されていたものです。
According to OSS(Open Source Software) for example,Linux Operating System that is head the list, when it started, the activity was called "stupid, stupid and was stupid". It was true that my company coworkers called me ridicule at best, and abused at worst.
しかし、今や、OSSを前提としないITシステムは、もはや存在しないといっても過言ではありません。
But now, it is no exaggeration to say that no IT system based on the OSS exists.
あるいは、コミケ(コミックマーケット)などに見られる、いわゆる「サブカルチャー(あるいは「オタク文化」)」は、この最たるものしょう。
So called "subculture", in the "comic market(comike)" movement is a kind of typical example.
毎日、膨大な創作物が創成され、間違いなく経済活動に影響まで与えている。
Everyday, enormous creations are released and they can affect economy absolutely.
OSSやコミケが潰れずに存続している理由は明快です。
The reason why OSS and comike continues until now, is clear.
それは、彼らの一人一人が「狂っている」からです。
Each member of them becomes crazy.
彼らは、コミュニティに帰属したくて行動しているのではないのです。
They don't want to belong to the community because of their activities.
逆です。
It is opposite.
彼らの『楽しい』が、たまたま、偶然に、コミュニティを形成しているだけのことです。
Their "enjoy" happens to make the community unexpectly.
彼らは、いつでも、『楽しい』を燃料として、『狂気』というエンジンで、たった一人で動いているのです。
They always let them move alone, by a "crazy" engine with fuel of "enjoy".
彼らは、―― 社会主義とか資本主義とか宗教か常識とか、そんなものがなくったって ――、『債券(金銭)対価がなくとも、世界は動く』という事実を示し ―― ここまで世界を追い詰めたのです。
They have driven the world into the corner, with showing the fact that the world can move without credit, for example, socialism, capitalism, religion, and common sense.
「狂気」と「楽しい」が、世界を動かすことは、すでに実証済みなのです。
Both "crazy" and "enjoy" can move the world, is tried-and-true.
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「江端さんは、毎月、膨大なデータを解析して、高度な計算結果算して、コラムに組み上げていますね。金にもならないことなのに」
"Ebata-san is doing analysis of many data and difficult calculation and making a column every month without you profit."
と良く言われます。
Some people often tell me the above.
もうご理解頂けると思いますが、その理由は、
You know , the reason why I am doing them is
―― 私が、たった一人で、狂って、そして、楽しんでいるから
"I am alone, crazy for it, and enjoy it"
です。
だから、私は自分のことを「ぼっち」だと主張しているのです。
So I always call me "loneliness".
ただ、『私が「世界を動かしていない」』という一点では、皆さんと認識を共有できると思っているのですが。
But I think that I can share a recognition that "Ebata has not moved the world".
(To be continued)
(Continuation from yesterday)
しかし、この「逃亡」というスキルも、これはこれで、なかなか難しいものなのです。
However this skill of "runaway" is modestly difficult.
(と、この後、必要条件2つ、実施事項3つ、注意事項2つ、をすでに30行くらい記載した後)
I had already written more than 30 lines about two requirements, three instructions and two attentions however I finally noticed,
―― 駄目だ
"No way"
―― この「逃亡スキル」を実施する知性と能力のある人は、「逃亡スキル」を実施する前に、仕事を完了して、どこかに遊びに出掛けている
"The person who can execute this "runaway" skill" has already done the work and gone to somewhere to visit for pleasure."
と気がついてしまいました。
色々検討をしたのですが、
After that, I went through other activities to solve this problem, however,
「自分でやる」も、「人に押しつける」も、「逃げる」も、それぞれ、面倒くさいことには違いないです。
"Do it by myself", "Ask it to others" and "Runaway", these activities are absolutely annoying.
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という訳で、ショボイ結論で恐縮ですが、
I am sorry that I have to tell you a poor conclusion,
「自分で『できない』と確信したら、誰が何と言おうとも『自分ではできない』ということに自信を持つべきだ」
"If you feel certain that "I cannot do it", you should keep believing the "I cannot do it" absolutely, even if whoever says whatever"
ということでしょうか。
―― それすらも、面倒くさいかもしれませんが。
I am afraid that even it might annoy you.
私は、
I define
"あるAI技術について知っている人"
"a person who knows the AI technology"
とは
as
"そのAI技術について、最低1回、自分でプログラミングを組んだことのある人"
"a person who have tried to make program codes about the AI by themselves at least once"
と定義しています。
もちろん、これは、私の一方的な定義なので、全ての人が、これを受け入れる必要はありません。
Of course, this is just my private definition, so you don't have to accept it.
もし、こんな定義がまかり通れば、世の中のメディアから、AIの話が消えてなくなりますし、そうなると、予算も付かなくなって、私も困ります。
Even if this definition go unmentioned, all stories of AI will come to disappear in the world, and I will be also trouble in losing R&D budget about AI.
そもそも、この定義であれば、「プログラミングをしない人は、AI技術について語ってはならない」という、乱暴な話になります。
Above all, if this definition is accepted in the world, the terrible restriction of "the persons who don't make codes, they cannot talk AI technologies at all"
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最近、私は、週末研究員モードで、強化学習や深層学習について勉強中(コーディング中)です。
Recently, I am studying reinforcement learning and deep learning, as a weekend researcher.
確かにこれらの技術の発想は驚愕するものであり、またそれらの技術が、ある事例に「『はまれ』ば凄い」です。
Certainly, the ideas of these technologies are tremendous, and the technologies show us incredible effects, even if they are applicable for an application.
そして「『はまれ』ば凄い」の事例は、YoutubeとかWebに華々しく紹介されています。
The "incredible" and "applicable" cases are introduced at the Web site or Youtube.
しかし「『はまれ』ば凄い」の後ろには、『はまらなかった』ものの死体が累々としているという事実は、どこにも掲載されず、誰も知りません。
On the other hand, nobody knows that the face that a pile of "un-applicable" cases are left untouched anywhere.
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"そのAI技術について、最低1回、自分でプログラミングを組んだことのある人"とは、
"A person who have tried to make program codes about the AI by themselves at least once"
プログラムという名の死体の山を築き、その腐臭を嗅ぎながら、それでも、一つの"AI技術"を具体化しようとした(失敗/成功は、この際、どうでもいい)、ということです。
is a person who make mountains of corpses named "program" and sniff odor, but try to materialize one "AI technology". I don't care of failure or success of it.
私は、その事実一つだけで、その人を、
I can admit that the person
"あるAI技術について知っている人"
"knows the AI technology"
と認めることができるのです。
with this fact only.
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繰り返しますが、これは「乱暴な考え方」です。
Repeatly, I want to say "this is a dangerous policy"
この考えに因れば、
According to this policy,
「人が殺され続けるリアルな戦場を体験したこともない奴が、偉そうに戦争について語るな」
"People who never experienced real battlefields where people continue to be killed, do not talk about war greatly"
というような『野蛮な現場主義』のみが正義とされ、
such a "barbaric field regime" will become justice.
「政治について、政治家でもない素人が口を出すな」
"An amateur who is not a politician should not speak about politics"
というような『民主主義の否定』をも容認しかねません。
such a "denial of democracy" will be accepted.
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ただ、私自身は、
However, for myself, I have a certain kind of belief about
"あるAI技術について語ること"
"Talking about certain AI technologies"
については、ある種の信念を持っていることを、覚えておいて頂きたいと思います。
I hope you will remember it.
―― お互い、無用なトラブルを避ける為にも。
"to avoid useless troubles each other."
(Continuation from yesterday)
ところで、話は変わりますが、
Although story changes
最近、「シュレディンガーの猫」やら「ラプラスの悪魔」やら、量子物理学や、古典物理学の概念が、アニメや小説にやたらと登場しています。
Recently, the concept of "Schradinger's cat" and "Laplace's devil", quantum physics, and classical physics concepts are appearing briefly in animations and novels.
私は、これらの用語を、その原理を理解しないまま、安易に引用する、軽薄で、無知性で、中二病的な風潮を、
I think that using these terms easily, quietly without understanding the principle of the term, a fiery, ignorant, middle and morbid tide, is
―― 大歓迎
"Big welcome"
しています。
for me.
物理学も数学も「カッコつけ」から始めればいいんですよ
Both physics and mathematics should be started with "acting cool"
私がそうでした。
like, me.
この「カッコつけ」で、ティーンエイジャの100人に1人でも、これらの学問に興味を持って貰えるきっかけとなるのであれば、十分に意義があります。
By this "acting cool", even one in 100 teenagers will be meaningful enough if it will be an opportunity to get interested in these disciplines.
閑話休題
To return to our subject.
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私は、パワハラというのは、「シュレディンガーの猫」という概念で捉えるしかない
I think that "power harassment" should be understood by the concept of "Schradinger's cat"
と思っています。
正直に言えば、「シュレディンガーの猫」でも足りない。
To tell you the truth, "Schradinger's cat" is not enough.
説明すると長くなるので割愛しますが、「シュレディンガーの猫」とは、簡単に言えば「箱の中の猫が死んでいるかどうかは、箱を開けるまでは分からない」というものです。
I omit it because it will be long to explain, "Schledinger's cat" is simply that "whether a cat in the box is dead is unknown until opening the box".
つまり、毒ガス(加害者)も、猫(被害者)も、外部から観測されない限り、認定されないということです。
In other words, neither poison gas (victimizers) nor cats (victims) are certified unless they are observed from the outside.
しかし、パワハラの本質は、「猫の生存」でもなく「猫の死亡」でもなく、「猫の半殺し」状態であることです。
However, the essence of power harassment is "cat's half-killed" neither "cat's survival" nor "cat's death".
つまり、「半分生きていて、半分死んでいる」というファジィ状態も認定対象として観測されなければ、パワハラは認定できない ――
That means, we can not be certified unless we have to observe a fuzzy state "half alive and half dead".
「箱を開けて、猫を見て、さらに、猫の生体反応を調べて、ようやく認定される」
"Open the box, look at the cat, and further investigate the biological response of the cat, it is finally certified"
ということです。
(To be continued)
先日、仕事で静岡県の浜松にいってきました。
The other day, I went to Hamamatsu in Shizuoka pref. on business trip.
Recently, I like to read comics whose title is "a local woman's howling"
「静岡県については、かなり詳しくなった」と錯覚する程度には、読み込んでいます。
Now I think that I confuse me with "a master of Shizuoka pref." by reading the comics.
「ローカル女子の遠吠え」の中では、浜松市民が「無類のお祭り好き」として登場します。
In the comics, Hamamatsu citizen are introduced as "unique festivalgoer".
かなりデフォルメされているのだろう、と思っています(私も地方出身者なので、よく分かります)。
Of course, I know well that it is a over-deformation because I also came from a local area.
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仕事の帰りのタクシーの中で、祭りの準備が進んでいて、山車(だし)も出ているのを見て、ちょっと驚きました。
While returning run in the taxi, I was surprised to find the preparation of a festival and parading a float.
あの時点で、未曾有の大型台風が、静岡を直撃することは、もう分かっていたからです。
At that time, everyone knew the greatest typhoon on record would hit Shizuoka Pref.
江端:「明日のお祭りは中止ですね。残念ですね」
Ebata:"I am sorry but the festival of tomorrow will call off"
と、タクシーの運転手さんに言ったら、
When I said that to the taxi driver, he replied to me.
「大丈夫。あの台風は、静岡市の方に向うから、明日のこっち(浜松)の祭りには影響出ないよ」
"No problem. The typhoon is going Shizuoka-city, so the festival of tomorrow will be held"
私は、『はあ、そうですか』と答えながら、どうやったら、そんな判断ができるんだろう、と、頭の中が「?」で溢れました。
While I said "it is good", I was by no means free from doubts in my mind.
『台風は「点」ではなく、暴風圏を伴う巨大な「円」ですよ』などという、無粋なことは言いませんでしたが。
Of course, I didn't say tactless word of "Typhoon is not "point " but big "circle" with storm zone"
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「ローカル女子の遠吠え」には、
In "a local woman's howling",
■浜松の人たちは、無類のお祭り好きである
"Hamamatsu citizens are "unique festivalgoer""
and in addition,
■浜松市と静岡市の間には「色々」ある
There are "something" between Hamamatsu-city and Shizuoka-city.
ことが、多数、記載されています。
are described a lot.
その事実を、『意図せず、確認してしまった』と思いました。
This time, I have confirmed the fact without my intention.
(Continuation from yesterday)
しかし、私の娘たちは、父親の「技術力」や「資質」を使い倒すことに対しては、一切の躊躇がありません。
However, my daughters have no hesitation about using their father's "technical skills" and "qualities" to defeat him.
家電機器の設定、ネットワーク配線、パソコンの初期構築、ソフトウェアのインストールから、学術レポート書き方、英語翻訳、工作加工、就職や入学試験対応、プレゼンテーション資料の作り方や纏め方 ―― 果ては、
How to set up appliances, network wiring, initial computer setup, software installation, academic report writing, English translation, crafting, job and school entrance exams, how to make and organize presentation materials -- and more,
「自分」の志望動機や、「自分」の将来の夢、に至るまで、「この私」にネタ出し(ブレーンストーミング)をさせます。
They let "me" brainstorm about everything from their motivations for applying for jobs to their dreams for the future.
その為であれば、暗に父親の就寝時間まで指定してきます(例: 『パパさぁ、今日、午前4時より前に寝ちゃう?』)
They will even implicitly specify a bedtime for their father (e.g., "Dad, are you going to bed before 4:00 a.m. today?").
-----
江端:『あのなぁ、なんで、私がお前たちの"動機"や"夢"まで考えなければならないのだ?』
Ebata: "Listen, why do I have to think about your 'motives' and 'dreams' as well?
娘:『いや、私がパパに期待しているのは、"動機"や"夢"に繋げるまでの、論理的な筋道(説明)だよ』
Daughter: "No, what I expect you is a logical path (explanation) to connect to my 'motives' and 'dreams'"
そう。その通り。
Exactly.
"動機"や"夢"を語ることは、それほど難しくありません(もちろん「難しい」という人も沢山いますが)。
"It's not that difficult to talk about their "motivation" and "dreams" (although of course there are many people who say it's difficult).
本当に難しいのは、その"動機"や"夢"に至るまでの、具体的な事例と、客観的な実現性と、そこそこ迫力とドラマのあるストーリー作りです。
What is really difficult is to create a story with concrete examples, objective feasibility, and moderate power and drama, to lead up to the "motivation" and "dream".
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実は、これ、特許明細書の書き方と同じです。
In fact, this is the same as how to write a patent specification.
特許明細書は、国家に対して、発明の独占的使用権の付与を請求するための、行政書類です。
A patent specification is an administrative document for requesting the state to grant an exclusive right to use an invention.
しかし、その書類の中には、審査官を納得させ、そこそこ感動させる力強いストーリーも必要なのです。
However, some of the documents also need a powerful story that convinces and impresses the examiner.
それ故、発明を生業(なりわい)とするエンジニアには、「技術力」に加えて、「ストーリーテーラー」としての資質も要求されるです。
Therefore, an engineer whose business is invention is required not only to have "technical ability" but also to have qualities as a "storyteller".
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総じて、私は ―― 『娘にブランドバッグをねだられる方が、ラクだな』と思える程度には、娘たちに、コキ使われています。
In general, my daughters have used me as a convenience, like 'it is easier to beg my daughter for a branded bag'
アニメ「ゆるキャン」を見ていて、高校の頃、母親の原付を借りて、名古屋から京都まで一人旅をしたことを思い出していました。
I was watching the anime "Yuru Camp" and remembered how I borrowed my mother's moped to travel alone from Nagoya to Kyoto when I was in high school.
当時、高校では、高校生の原付免許の取得は禁じていましたが、もちろん、私は無視していました。
At the time, my high school forbade me from getting a moped license, but of course, I ignored them.
親の工場で、原付を使って仕事を手伝っていたので、当然「親は公認」していました。
I was helping my parents with work at their factory using a moped, so naturally "my parents approved".
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ティーンの皆さんに覚えておいて欲しいのですが、そもそも、校則というものは「努力義務」です。
I would like to remind teenagers that school rules are a "duty of effort" to begin with.
努力義務とは、法律上、義務ではないため違反しても罰則の対象にはならないが、当然そうすべきでありそのように努めなければならないものとして規定されている物事を言います。
"Duty of effort" refers to things that are not legally obligatory and are not subject to penalties for violation, but are stipulated as things that should be done and should be endeavored to be done.
日本国民は、法律に従う義務を負い、法律に反する行為をした場合には、それなりのペナルティを負います。
Japanese citizens are obligated to obey the law, and if they act in violation of the law, they will be penalized accordingly.
つまり、法律以外のものに従う義務はありません。
In other words, we are not obligated to follow anything other than the law.
故に、法律に準拠していない校則であれば、それに従う義務はありません。
Therefore, you are not obligated to follow any school rules that do not comply with the law.
ただ、学校などの団体の場合、その組織運営上、必要と判断とされるプライベートルール(=校則)については、その団体の運営者の裁量に依ります。
However, in the case of an organization such as a school, the private rules (=school rules) that are deemed necessary for the operation of the organization depend on the discretion of the organization's management.
しかし、そのルールが不合理なものである場合は、校則の方が「違法」とされます。
However, if the rules are unreasonable, then the school rules are considered more "illegal".
この場合は、裁判で争えば、勝てます。
In this case, if you fight it in court, you can win.
校則を変更、取り下げさせることも可能です
It is possible to have school rules changed or withdrawn.
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さて、ここで「原付免許の取得禁止」が、合理的であれるか、不合理的であるか ―― というのは、今回はスコープ外とします。
Now, whether "banning the acquisition of moped licenses" is reasonable or unreasonable is outside the scope of this article.
That means,
(1)学校としては、そのようなルール(=校則)を設定しており、生徒の安全を確保している、という姿勢を見せることが必要であり、
(1) It is necessary for the school to show that it has established such rules (i.e., school regulations) to ensure the safety of its students.
(2)一方、生徒は、そのような学校の立場を理解した上で、「自己責任で校則を破ることは構わない」
(2) Students, on the other hand, understand the school's position and it's okay to break school rules at your own risk.
ということです。
ただ、発覚した場合、例えば、学校が「ルール違反=退学」を規定していた場合には、(裁判で争わない限り)退学になります。
However, if you are found out, for example, if the school has a rule that "breaking the rules = expulsion", you will be expelled (unless you fight it in court).
一言で簡単に言いましょう。
Let's put it simply in a nutshell.
『「事故ったら、即退学」というリスクを負え』ということです。
If you have an accident, you have to take the risk of being expelled immediately.
私は、原付免許を取得していることを、ずっと秘密にしてきましたし、原付の運転に関しては、これ以上もないくらい安全運転を心掛けました。なにしろ、『事故ったら、即退学』ですから。
I kept the fact that I had a moped license a secret for a long time, and when it came to driving a moped, I tried to be as safe as possible. After all, if I had an accident, I would be expelled from school immediately.
学校は、生徒全員が免許を取得していないことを調査するなんてことしません。
Schools don't bother to investigate the fact that not all of their students are licensed.
とんでもないコストがかかるし、個人情報の問題で、即刻アウトです。
It costs a hell of a lot of money, and with the personal information issue, it's out of the question immediately.
学校が必要なのは「体裁と面子(メンツ)」です。
What the school needs is "appearances and mensuration."
それゆえ、校則は「誰にも言わずに、黙って破っていればいい」のです。
Hence, school rules should be "broken in silence, without telling anyone.
頭髪とか、服装とか、そんなものは、学校と関係のないところで、存分に個性(?)を発揮すればいいです。
You can show off your individuality in places that have nothing to do with school, such as your hair and clothes.
バイト禁止であれば、バレないように、細心の注意を払って、働いていれば良いだけのことです。
If you are not allowed to work part-time, you just have to be very careful and work without being detected.
まあ、『その程度の工作もできないなら(あるいは、その程度の知能もないなら)、やめとけ』と言っておきます。
Well, I say, 'If you can't do that level of planning (or if you don't have that level of intelligence), then don't do it.
それはさておき。
But that's beside the point.
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『原付で、鈴鹿峠を登坂した』という、自分の若気の至りが、信じられない気持ちです。
Now I can't believe my youthful indiscretion in climbing the Suzuka Pass on a moped.
雨も降っていたと思います。随分と寒かった記憶がありますから。
I think it was also raining. I remember it was very cold.
アニメ「ゆるキャン」も、見ているだけで凍えそうな気持ちになります。
The anime "Yuru Camp" also makes me feel like I'm freezing just watching it.
「よくあんなことができたものだ。今なら絶対にできない」と確信できます。
"I don't know how I could have done that. I can say with certainty that I would never be able to do that now.
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『若気の至り』というエンジンって、凄く大切だと思います。
I think the engine of "youthful indiscretion" is very important.
このエンジンの稼動期間は、あなたが思っているより短いです。
The operating period of this engine is shorter than you think.
『思い立った時に、深く考えずに行動する』ということは、とても重要なことのように思えます。
It seems to me that it is very important to "act when you feel like it, without thinking too much".
校則が理由で何もできなかった ―― などという言い訳は、他人には勿論、自分にすら通用しません。
Excuses such as "I couldn't do anything because of school rules" are not acceptable to others, or even to yourself.
I recently wrote a column about the Religious Corporation Law.
最近、旧称 統一教会への『質問権』について、話題になっておりますが、
There has been a lot of talk lately about the "right to question" the former Unification Church.
ぶっちゃけ、私は、このネタを"外し"ました。
To be honest, I "missed" this story.
残念です。
It's a shame.
私も、首相の最初の見解『宗教法人関係者が、刑事事件を起こしていないと、法人解散命令は無理』という判例の立場を取っていたからです。
I also took the position of the Prime Minister's first opinion, 'If a person involved in a religious corporation does not have a criminal case, it is impossible to order the dissolution of the corporation,' because I had taken the position of the precedents.
しかし、この最判(最高裁判所判決)を厳密に適用すれば、
However, if we strictly apply this decision (of the Supreme Court)
―― 教団(の幹部)が、テロ事件でもおこさない限り、法人格の取消ができない
"Unless a terrorist attack is committed by a senior member of the church, the corporate status of the church cannot be revoked"
ということになり、現在の社会通念や常識から鑑みても、不合理です。
This is unreasonable in light of current social conventions and common sense.
そんなこと(テロ)を本当にやったのは、オウム(真理教)のような「言語に尽し難いバカ」くらいです。
The only people who really did such a thing (terrorism) are "unspeakable idiots" like the Aum.
旧称 統一教会が、宗教の究極的な目的 ―― 『人々の心の安寧』と真逆なことをやってきて、何度、改善を主張しようとも、全く改善がなかったことは、明らかなのです。
It is clear that this religion group, formerly known as the Unification Church, has done the exact opposite of the ultimate purpose of religion -- "the peace of mind of the people" -- and no matter how many times it claims to have improved, it has not improved at all.
そもそも、私、この話を1980年前半に知っていました。
To begin with, I knew about this story in the early 1980's.
それが今になって、国会で問題になってきたことについて、信じられないほどの「悪質さ」を感じるのです。
I feel incredibly "vicious" about the fact that this has now become an issue in the Diet.
私も自己批判しなければなりません。どうも、私は、最判(最高裁判所判決)至上主義に陥っていたみたいです
I must also criticize myself. Apparently, I have fallen prey to the supremacy of the decision (Supreme Court decision).
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So, I am wondering about this Supreme Court ruling, maybe "this is it".
大量殺人を目的として計画的、組織的にサリンを生成した宗教法人について、宗教法人法八一条一項一号及び二号前段に規定する事由があるとしてされた解散命令は、専ら宗教法人の世俗的側面を対象とし、宗教団体や信者の精神的・宗教的側面に容かいする意図によるものではなく、右宗教法人の行為に対処するには、その法人格を失わせることが必要かつ適切であり、他方、解散命令によって宗教団体やその信者らが行う宗教上の行為に何らかの支障を生ずることが避けられないとしても、その支障は解散命令に伴う間接的で事実上のものにとどまるなど判示の事情の下においては、必要でやむを得ない法的規制であり、憲法二〇条一項に違反しない。
The dissolution order issued against the religious corporation that systematically and systematically produced sarin for the purpose of mass murder for the reasons stipulated in Article 81, paragraph (1), item (i) and the first sentence of item (ii) of the Religious Juridical Persons Act was issued with the intention of targeting only the secular aspects of religious corporations, and not with the intention of tolerating the spiritual and religious aspects of religious organizations and their followers. On the other hand, even if the dissolution order inevitably causes some hindrance to the religious activities of the religious organizations and their followers, such hindrance is only indirect and de facto, and under the circumstances described in the decision, it is necessary and unavoidable. Under the circumstances described above, the order is a necessary and unavoidable legal restriction, and does not violate Article 20, paragraph 1 of the Constitution.
以下、江端の自己解釈
Self-interpretation by Ebata as follows
(1)(表向きの内容)そもそも81条(解散命令)第1項1号の成立目的は、「大量殺人」という世俗的な問題を起すような宗教団体に対して適用されることを想定してできている。だから問題はない。
(1) (Ostensibly), the purpose of Article 81 (dissolution order), Paragraph 1, Item 1 is designed to be applied to religious organizations that cause secular problems such as "mass murder. Therefore, there is no problem.
(2)(黙示的な内容)大量殺人テロ団体が「宗教の自由(憲法第20条)」などと語るんじゃねえ
(2) (implied content) Don't let a mass-murdering terrorist group talk about "freedom of religion (Article 20 of the Constitution).
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さて、これを、旧称統一教会に当てはめてみると、
Now, let's apply this to the group known as the Unification Church.
(1)(表向きの内容)そもそも81条(解散命令)第1項1号の成立目的は、「信者をたぶらかせて全財産を差し出させて、家族を破産させるということを、"献金"と言い張る」という世俗的な問題を起すような宗教団体に対して適用されることを想定してできている。だから問題はない。
(1) (Ostensibly) The purpose of Article 81 (dissolution order), Paragraph 1, Item 1 was originally intended to be applied to religious organizations that cause secular problems, such as "insisting on 'donations' to induce believers to give up all their assets and bankrupt their families. So there is no problem.
(2)(黙示的な内容)人の心の弱さに付け込んで、信者の生命と生活を危機に陥れて、なお、それを"献金"だの"浄財"だのと言い張る宗教団体ふぜいが「宗教の自由(憲法第20条)」を語るんじゃねえ
(2) (Implicit content) Don't talk about "freedom of religion (Article 20 of the Constitution)" when religious organizations take advantage of people's weakness of mind, and make believers' lives and livelihoods in danger.
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『最判を援用する』という方向で、最高裁判決の解釈の一部変更が、期待されます。
I am expecting that some of the interpretations of the Supreme Court's decisions will be changed in the direction of "applying precedents".
最近、床につくと、頭の中で、未完了のタスク表とコーディングが、暴走するようになっています。
Lately, when I get into bed, the unfinished task list and coding run wild in my head.
安定剤や睡眠薬でも眠ることが難しくなってきまして、本当に「アルコール」に手を出しそうになっています。
It is getting harder and harder to sleep, even with stabilizers and sleeping pills, and I am starting to feel like I am about to turn to "alcohol."
すでに、数年を経過した私の禁酒が、ヤバい状況です。
After several years of sobriety, my sobriety is already in a bad situation.
嫁さんは、私の「アルコール依存」の復帰を阻止すべく説得しています。
My wife is trying to convince me to stop my "alcoholic" from returning.
私も、なんとか踏み止まっています。
I, too, have managed to stand my ground.
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不眠症の苦しみは、不眠症でない人には分からないと思います。
The suffering of insomnia is not understood by those who do not have insomnia.
寝られないだけでなく、翌日、鉛のような体と頭を引きずりながら仕事を再開する地獄は、理解できないでしょう。
You can't understand the hell of not only being unable to sleep but also having to drag your leaden body and head back to work the next day.
一方、病気の苦しみに耐えながら、職務を続けられた方に、故安倍首相がいらっしゃいます。
On the other hand, there is the late Prime Minister Abe, who continued to perform his duties while enduring the pain of his illness.
『難病と闘い、苦痛に耐えながら、日本で一番激務である一国の総理の任を全うされた』
He has endured the most challenging work in Japan, serving as the country's prime minister while battling an intractable disease and taking great pain.
ということに、「そんなことができるのか?」 と、私は信じられない気持ちです。
And so, "How is that possible?" I am incredulous.
強い信念に支えられた方だったのだと思いますが、このような人は、極めて少ないです。
I believe strong convictions supported him, but such people are scarce.
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身体的、または心理的な疾患だけでなく、その人の苦しみは、その人にしか分かりません。
Only that person can understand their suffering and their physical or psychological ailments.
As for how to share pain, I have researched here, but the fact is that it is "not possible" from a medical and engineering standpoint.
私たちにできることは、「痛い」「辛い」「苦しい」と言っている人の言を、疑うことなく、その言の通りに信じることが、私たちが人間としてできる最低限、かつ、あたりまえのことです。
The least we can do as human beings is to believe, without questioning, the words of those who say they are in "pain" or "suffering" and to accept them as they say.
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「痛い」「辛い」「苦しい」と言っている人のことを、「弱い奴」という奴は ―― 最低だ。
Anyone who says that someone who is "in pain" or "suffering" is "weak" -- that's the worst.
滋賀県東近江の市長の「(フリースクールへの公的支援が)国家の根幹を崩しかねない」「不登校は大半が親の責任」との発言が、もし、上記のロジックに基づくものであれば ――
If the mayor of Higashiomi, Shiga Prefecture's statement that "(public support for free schools) could undermine the very foundation of the nation" and that "most truancy is the responsibility of parents" is based on the above logic -- then
少なくとも、あなたは『私の敵』で、今後も『監視を続ける対象』だ。
At the very least, you are 'my enemy' and will continue to be 'the subject of continued surveillance.