中学1年と小学3年の二人の娘達の自由研究に、今年初めて、私は、
「一切、手を出さない」
という方針を、貫き通しました。
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理由は2つあります。
(1)研究のプロ(私のこと)の手を借りることなく、自力でどれくらいの研究を成し遂げうるかを、客観的に確認する為。
私は、これまでの夏の全てで、ずっと手を貸してきたので、彼女らの実力(研究力)を知らないのです。
(2)このまま手を貸し続けたら、恐しい未来が待っているから。
最近、大学生の親が、教授に対してクレームをしているそうです。
なんでも、「課題の内容が難しいので、もっと簡単にしてくれ」というクレームだそうです。
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何のことか分からないでしょう?
私も分からなかったんです。
娘や息子の大学のレポートを親が代筆していて、その親が、課題の内容が難しくて、レポートが作成できない、と文句を言っているのだそうです。
大学に合格する程度の学力はあっても、自分でレポートを構成する力がない。
で、親に泣きつく、という訳です。
これが冗談ではなく、そして、レアケースでもないらしい、ということに、私は、心底恐怖を覚えました。
このまま、私が自由研究に手を差し延べれば、間違いなく、「レポートすら構成できない人間を、二人作ってしまう」
と。
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レポートとは、
「起承転結の創作小説」であり、
「客観性を条件とした自己主張」であり、
「他人を説得する武器」です。
レポートも書けないような人間が、どの世界であれ、必要とされる訳がない。
少くとも私は、そんな奴、部下にはいらない。
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そのような訳で、今回は、私は全てオブザーバとなっていました。
求められれば、アドバイスはしましたが、レポートの構成を教えたり、実験の結論を誘導することは、止めました。
事実、次女の実験結果は、「エネルギー保存法則」に反しており、誤認に基づく結論となってしまったのですが、私は、敢えてそれを「看過」することにしました。
研究の結果よりは、今は、レポートを最後まで書き切る力を伸ばすことの方が、はるかに重要だ、と考えたからです。
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でも、嫁さんの顔色が悪い。
凄い憂鬱そうです。
研究の考察が、
「いろいろなことが分った」
「これからも、もっと色々な研究をやっていきたい」
では、無理もありません。
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嫁さん;『これって、考察と呼ぶものなの』
私:『うん、感想にすらなっていない』
嫁さんは、『書き直しさせる』と言っていました。
皆さんが「安全」と考えているものと、制御システムで定義されている「安全」は、随分違います(が、今日はこの話はしません)。
今、「原子力安全工学」という資料を読んでいるのですが、なかなか怖い記載があったので、一部ご紹介など。
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■スリーマイルアイランド原発事故においては、
設計時には想定されていなかった運転員のエラーにより事故が発生し、中央制御室は、100を越える警報が一斉に点灯して、何が起きたのか判断できなくなる状態になったそうです。
これを、「クリスマスツリー(警報雪崩)」と呼ぶのだそうです。
映画では良く登場するシーンですが、できれば、こういう「微笑ましい」とは対局にある光景を見ることなく、一生終えたいものです。
ともあれ、多重安全設計で「がんじがらめ」にされている巨大システムが、ささいな運転員の操作ミスで、驚くほど呆気なく崩壊していくという、最良の実施例を提供することになりました。
比して、
■福島原発事故においては、
全電源喪失となり、いわゆる
「逆クリスマスツリー(警報無言)」(命名 江端)
となった訳です。
今まで、ピカピカ点滅していた装置、監視用モニタ、そして原発の健全性を証明する計器が、一瞬で全部沈黙。
叩こうが蹴ろうがピクとも動かない。
こっちも、映画では良く登場するシーンです。
映画の場合は、スリル感を盛り上げるために、徐々にシステムが壊れていくシナリオになりますが、こちらは、映画よりももっと壊滅的。
これでもか、これでもか、というくらいに、うんざりする程、多重に準備されたバックアップ電源が、津波による水没で一気に(多分1分内くらいで)全滅。
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制御システムに関わる者として、また、既婚者として、「クリスマスツリー」も「逆クリスマスツリー」もいりません。
何も起こらない、普通の日常が一番いいです。
TOEICを受験してきた、その翌日に、TOEICのコラムが掲載されていることに気がつきました。
因果を感じますが、気のせいでしょう。
もう、世の中、もう、「TOEIC花ざかり」ですから。
今回のコラムでは、私は私なりのTOEICの意義とその行動方針(「だらだらと受験を続ける」)を明示してしまいました。
ですから、自分で、それに逆らうことができないのです。
―― つまらないことを書いてしまった
後の祭でした。
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最近、いわゆる「TOEIC攻略法」と言われる本を、かなり読み込んだのですが(もちろん、立ち読みで)
―― 所詮は、英語に愛されている者たちの「戯言(ざれごと)」だ
と、切って捨てています。
彼らは、まだまだ甘い。
TOEICを、本質的に破壊させ、事実上の解体に導くには、この程度の攻略法では、全然足りない。
しかし、私がこのようなTOEIC(の殲滅戦)の研究を始めたとしても、すでに「後発参入」ですので、何か「売り」を出さなければなりません。
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今、私は、TOEICの勉強を1秒もすることなく、TOEICのスコアを上げる方法を、「本気」で考えています。
何かあるのではないか、と、思うのです。
例えば、
『「レストラン」という単語が聞こえたら「店の改装」という解答を選べ』
『「ホテル」という単語が見えたら「空調装置の故障」という解答を選べ』
というような、英語と全く無関係な、そういう法則性だけで勝負できないか、と。
あるいは、ETS(Educational Testing Service)組織の徹底調査、スーパーコンピュータを用いた出題予測推論、あるいは、解答(A,B,C,D)のマークシートパターン推測、等々。
不正行為(問題作成者の拉致・監禁・拷問、問題配布ルートの襲撃、あるいは試験会場の爆破テロ)以外であれば、どのような手段も「正義」であると位置づけた、徹底的なTOEIC壊滅作戦の立案。
これは、研究員たる私が、その人生を賭けるに足る一大研究、ライフワークである、と思えるのです。
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ところで、
一昨日、TOEICを受験してきた後輩が、
「勉強はしませんでしたが、直前に江端さんの全てのコラムを読み直しました」
と言っているのが聞こえました。
―― 何、考えているんだろう?
「彼は、私のコラムの趣旨を理解していないのか?」と、私は、首をかしげていました。
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私のコラムで、TOEICのスコアが上がるのであれば、
著者である私のスコアが、あのように「悲劇的」で「壊滅的」である訳がありません。
我が家では、アニメを選定するのは私の仕事です。
In my house, selecting animation program is my task.
本日、「ばらかもん」が、「24時間テレビ」で一週お休みになることを、娘に告げました。
Today, I told my daughter that the "Barakamon", an animation program takes a rest for one week against "the 24 hours television".
―― 24時間テレビ、死ねばいいのに
""The 24 hours television" should die"
と呪詛を吐きながら、昼飯を食べていました。
She had a lunch with vomiting a curse.
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食器の洗い片付けをしている時、娘が突然、
When I wash dishes, my daughter suddenly said an admirable thing
『パパの娘でよかったよ』
"I am happy that I am your daughter"
と殊勝なことを言いました。
その理由を尋ねたら
I asked her the reason, she answered,
『「ばらかもん」と「月間少女 野崎くん」を、選んでくれたからね』
"You select and reserve "Barakamon" and "Nozaki-kun" on HDD recorder.
―― それだけかい!
"That is all!?"
営業の人たちが、接待で「演歌」を歌って、顧客の歓心を買う、という話はよく聞きます。
I often hear the story that sales representatives sing a schmaltzy Japanese ballad(Enka-song) in order to try to win their favor.
「大きな金を動かせる権力を持つ」世代が、「演歌」を好む世代であるという、仮説に基づくものだからです。
I think that it is based on a hypothesise that power generation that can control money is likely to like Enka-songs.
しかし、もう「演歌 イコール おっさん」の、乱暴な構図は崩れつつあるのではないかと思うのです。
But I also think that this picture of "Enka-songs is equal to old men" is corrupting now.
というか、最初から、その仮説は幻想ではなかったのかと。
If anything, the hypothesise has been just an illusion for the first time.
Because I am an old man, and I believe that I cannot move anything whenever I hear an Enka-song.
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もちろん、演歌が好きな人もいるでしょうし、当時のアニメーションを懐しむ人もいるでしょう。また、その世代のアイドル(グループ)の歌を好む人もいるでしょう。
Of course, some people like Enka-songs, others like animation songs in their childhood. And the other like idol singers or groups of their days.
しかし、もし私が、接待で 演歌やアイドルの歌なんぞを強要されたら、心象は最悪になることでしょう。
However, if I were enforced to sing Enka or idol songs at the business entertainment, it is going to corrupt.
これからの営業は、プライベートデータに基づく、個別の緻密なデータ解析が必要になってくるのだと思います。
These business operations need individual strict data analysis, based on a private information.
マクロなマーケティングでは、ビッグデータ解析は有効な武器になるかもしれませんが、接待などの、マイクロなマーケットでは、何の役にも立ちません。
For the case of a macro marketing, the big data analysis is going to be effective weapons, but for the case of a micro marketing, it is going to be in vain.
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まあ、いずれにしても、金や権力からは、随分遠いところにいる私には関係のない話ではありますが。
Anyway, I have no relationship between the above story and me, because I am far from money and power.
最近、タイムトラベラーもののアニメやドラマが増えてきている気がします。
I think that more and more animations and dramas which use "time travel" are increasing, in these day.
このようなコンテンツで、単なる因果律に留まらず、相対性理論や、ブラックホールの現象などへの興味が高まり、論理物理学などの理系への進路を選ぶ若者が増大する ――
Thanks to these contents, young people become interested in not only physical necessity but also theory of relativity or black hole, and come decide their course for science fields.
―― てなことは、絶対ないだろうなー、と、自分でも思っています。
I am afraid that the trend doesn't work like the above.
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先日、次女と「時をかける少女(アニメ版)」「シュタインズゲート」「まどか マギカ」について、真摯かつ真剣な議論を行っていたのですが(一部誇張あり)
The other day, I talked to my junior daughter about "The Girl Who Leapt Through Time", "Steins;Gate" and "Puella Magi Madoka Magica" Sincerely and seriously ( exaggerated in some parts).
江端:「これらのアニメの内容について、パパは、少くとも1つ以上の矛盾点を指摘できるけど、語っていい?」
Ebata:"I can tell you more than one contradiction about these animations. Can I do it ?"
次女:「一言たりとも、語るな」
Daughter:"Don't tell me anything"
と、言われてしまいました。
She said that.
一応、次女は、今なお「数学」という教科で番をはっている、『数学ガール』なのですが(多分)。
Just in case, I believe that she still has a "Math Girls". who is good at "Mathematics".
(To be continued)
■子どもをもつ保護者の皆様
To: Parents with children
Tomorrow (or tonight), over 100 children in Japan will commit suicide "surely".
今夜は、お子さんの様子を見守って、できれば、ゆっくりと話を聞いて上げて下さい。
Please watch over your child tonight, if possible, talk with him/her relaxingly.
必要でしたら、『明日(9/1)は、学校に行かなくてもいい』と言ってあげても良いかもしれません。
If it is necessary, it may be good to say "I do not have to go to school tomorrow. Take it easy".
■子どもの皆様
To:Dear Children
逃げていいからね(本当)
You can escape from school(really).
親や教師には、『江端という奴に、そそのかされた』と言い張って、私の連絡先を言っていいからね(本当)。
To your parents and teachers, you can insist that "I was sentenced to the man called Ebata," and can tell them my contact address (really).
近くの大人が使えない奴らばっかなら、「私」がちゃんとフロントで闘うから(本当)。
If the adults around you are useless, 'I' will fight with them at the front (really).
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(※)今日の日付を見て、急ぎ、内容を差し換えました。
シュタインズゲート・ゼロの18話で、ついに、「アレクシス・レスキネン教授」が黒幕であることが判明しました。
In SteinsGate Zero episode 18, it was opened that Dr.Alexis Leskien is a mastermind.
レスキネン教授は、第三次世界大戦が勃発する未来を承知の上で、
Knowing erupting the Third World War, Dr.Leskien bounced out with
『未来の私が提示した理論を、今の私が実証するため。それだけさ』
"The reason is that I proof a theory that is shown by myself in the future. That is all"
と、言い放ちました
多くの人は、レスキネン教授の言葉に、ドン引きされたかもしれません。
Many viewers might feel bad with his words, however,
しかし、私は、ほとんど違和感なく受け入れることができました。
I can accept his thought with uncomfortable feeling.
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私という人間は ――
I think that
■過去に生まれて「原爆」開発を命じられれば、かならず「原爆」を作ったと思うし、
If I had been requested to develop "atomic bomb", I could have accepted the order absolutely,
■今でも、業務命令で「原発」開発を命じられれば、かならず「原発」を作ると思う。
If I am requested to develop "atomic power plant", I will be able to accept the order absolutely.
そして、
And
「事故が起こらない原発を作れ」と命じられれば
If I am requested to develop it "with ensuring complete security"
―― そんなことは、できっこないと分っていても、
"Even I know well nobody can do it"
その命令に応じる思います。
I will accept the order.
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私は、課題が与えられれば動き出す、ただのエンジニアです。
I am just an engineer, who can be activated, when real problems are shown.
そして、信じて頂けないかもしれませんが、私にとって「名誉」や「金」は、私にとっては絶対的なモチベーションにはなりません。
And believe or not, "honor" and "money" are not big motivations for me.
もちろん、生活をしていく為、生きていく為のモチベーションにはなっていると思いますが、『自分のポテンシャル以上の能力をキックさせる』道具としては、「名誉」や「金」では弱いのです。
Of course, they are motivations for my living life, however, they are a little weak to activate my above-normal performance.
私の場合は、学術論文書くより、コラムを書く方が好きですし、
For me, I would rather write my columns than write the papers,
学会発表しに行くより、『好きなことをしゃべっていい』と言われた講演会などはホイホイと引き受けます。
and I also can rather accept "lecture presentation at my choice", than go to an international conference.
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レスキネン教授が言っている、
The Dr.Leskien's phrase
『未来の私が提示した理論を、今の私が実証するため。それだけさ』
"The reason is that I proof a theory that is shown by myself in the future. That is all"
というセリフは、嘘偽りなく、本当にその通りなのです。
is absolutely true, at least for me.
(To be continued)
自殺を考えているあなたへ
To you, thinking about suicide
今、死んでしまいたいと思っているあなたの思いは、誰にも分かりません。
No one knows what you want to die now.
巷では、色々な人たちが勝手なことを言っているようですが、あなたは、そんな言葉に耳を貸す必要はありません。
In the world, it seems that various people are saying what they want to say. However, you don't have to listen to them.
あなたの命は、あなただけのものです。
Your life is yours only.
安心して下さい ―― あなたが「死にたい」なら、あなたはそうして良いのです。
Please do not worry. If you want to die, you can do so.
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ただ、私のお願いを一つだけ聞いて下さい。
Can you do me a favor?
あなたの自殺を、「2回」に分けて欲しいのです。
I want you to divide your suicide into “twice".
まず、第1回目として、今日または明日は「あなたの心」だけを殺して下さい。
First, for the first time, kill only your heart today or tomorrow.
そして、第2回目として、「あなたの体」は、5日後に殺して頂きたいのです。
And for the second time, I would like you to kill your body after 5 days.
面倒とは思いますが、「あなたの体」の運搬 ―― 学校に運んで、自宅に戻す ―― 作業を、5回(5日間)だけ、繰り返して欲しいのです。
I think it would be troublesome, but I would like you to carry your body "you bring it to school and return it to your home" repeat it only five times (five days).
大変面倒くさいでしょうが、本当に"5回だけ"です。
It's very annoying, but it's really only "five times".
それだけでいいです。
That's all I hope to you .
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もう一度申し上げます。
I will tell you again.
私のお願いを一つだけ聞いて下さい。
Can you do me a favor?
あなたは今晩または明日の夜に、とりあえず「心」だけ殺して下さい。
First, for the first time, kill only your heart today's night or tomorrow's night.
そして、あなたが「体」も殺すのは、今晩または明日の夜ではなく、9月6日(金)の夜です。
And the time you kill "body" too, at the night of "September 6th, NOT today's night or tomorrow's night.
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安心して下さい ―― 5日後に、あなたは「永遠の夏休み」に還るのです。
Please do not worry. After five days, you will return to "eternal summer vacation".
(To be continued)
本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。
Today, new my column is released, so I take a day off.
踊るバズワード ~Behind the Buzzword(5)量子コンピュータ(5):
量子もつれ ~アインシュタインも「不気味」と言い放った怪現象
Dancing Buzzword-Behind the Buzzword (5) Quantum Computer (5)
Quantum entanglement - the phenomenon that even Einstein called "uncanny"
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Compared to the creepiness of quantum behavior, there's nothing in the horror of ghosts and the stories (really).
については、今回全部書いてしまったので ―― もう、このネタついては、もうこれ以上記載することがありません。
ただ気になっているのは、今回の「量子もつれ」の調査で、私のように、「分からん!」「不可解!」とか叫んでいる文献とか論文とかを、まったく見つけられなかったことです。
There are just things I'm curious about. In this "Quantum Tangle" survey, I couldn't find any literature or papers that shouted "I don't know!" "Mysterious!" like my column.
さらっと、『このような現象を"量子もつれ"という』というフレーズがあっただけで、そこには、この現象に対する本質的なリアクション
After all, there was only the phrase "a phenomenon like this is called "entanglement"", and there is no essential reaction to this phenomenon. It is an
―― 驚愕
"Astonishment"
が、ないのです。
学術論文の記載であっても、
Even the description of an academic paper,
『現時点で、この「量子もつれ」という「量子の非局所性」は、観測をベースとする古典力学の観点からは『非常識』としか思えないような物理現象である』
"At present, this "non-locality of quantum" called "quantum entanglement" is a physical phenomenon that can only be considered as "insane" from the viewpoint of classical mechanics based on observations."
の一文があっても良いと思うのです。
I wanted to read the above phrase.
論文や著書の執筆者は、自分が驚いたり、狼狽(うろた)えたりしていることを、「かっこ悪い」とでも思っているかのようです。
It's as if the authors of papers and books think it's "uncool" to be surprised or dismayed.
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私は、
I believe that
■科学という学問の本質は、「感情(驚愕や畏怖)」にあり、
"The essence of the science is "feelings (startle or awe)""
■工学という学問の本質は、「失敗と繰返し」にある
"The essence of engineering is "failure and repetition"
と信じています。
故に、私は自分の素直な感情をコラムで吐露(とろ)し、失敗した事例(プログラム等)をブログにアップロードして、世界に晒しています。
Therefore, I show my honest feelings in the column, upload the failed cases (programs, etc.) to the blog, and expose them to the world.
それらは、科学や工学の進歩に絶対的に必要なことだ、と確信しているからです。
I am convinced that they are absolutely necessary for the advancement of science and engineering.
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"ちんけ"な成功例(実験条件を限定した、都合の良い設定でのコンピュータシミュレーションなど)で、論文を量産する研究員やエンジニアなんぞより、
In a "cheap" success example (computer simulation in a convenient setting with limited experimental conditions, etc.), the researchers and engineers who mass-produce papers,
誤解に基づくコラムや、膨大な失敗例を、臆面もなく量産し公開し続けている私の方が、よっぽど「役に立っている」と思っています。
I think I'm much more "helpful" than them even if I keep mass-producin and publishing columns based on misconceptions and a lot of failures.
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もちろん、偉大な発見や発明をした人/する人の「役の立ち方」には、遠く及びませんが ――
Of course, it's not far from the "helpfulness" of the person who made/will make the great discoveries and inventions.
それでも、"ちんけ"な研究員&エンジニアには、"ちんけ"なりの人類への貢献方法があるんですよ。
However, "cheap" researchers and engineers have "cheap" ways to contribute to humanity.
"ちんけ"な奴が、もっとも偉大な発見や発明をする人の振舞いを「まね」したところで、何の役にも立ちはしません。
The "cheap" guy does nothing to imitate the behavior of the greatest discoverer or inventor.
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"ちんけ"な研究員&エンジニアは、『一生、見苦しく生きて行く』でいいんです ――
"Cheap" researchers and engineers are good at "living unsightly for the rest of their lives".
世界中の誰もが認めなくても、この私だけは、その生き方、認めます。
Even if no one in the world understand it, I can accept you.
背理法という考え方があります
There is a method of proof called "reductio ad absurdum."
ある命題 P を証明したいときに、P が偽であることを仮定して、そこから矛盾を導くことによって、P が偽であるという仮定が誤り、つまり P は真であると結論付けることです。
When you want to prove a proposition P, you assume that "P is false", and by deriving a contradiction from it, you conclude that the assumption that "P is false is false", i.e. "P is true".
さて、ここで、
Now, here we go,
(1)「新型コロナウイルスは存在し、COVID-19という病気がある」を偽であると仮定します。
(1) Assume that "new coronaviruses exist and there is a disease called COVID-19" is false.
と、ここまで書いて・・・もう、疲れたのでやめます。
And now, after writing all this... I'm tired, so I'll stop.
そもそも、背理法を知っている人なら、こんなアホな話をする必要もないからです。
The reason is that if you know the "reductio ad absurdum" in the first place, I don't need to talk about this stupid stuff.
話を替えます。
Let me change the subject.
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私、権力(警察)が陰謀で犯人をでっちあげた事件の関係者であったことがあります。
I was once involved in a case where the authorities (police) conspired to make up a criminal.
政府が ―― 恣意的か、あるいは無知(この場合「情報不足」も含む) ―― デタラメな情報を流して国民を危険にさらした事件も知っています。
I also know of incidents where the government has put people in danger by spreading bullshit information -- either arbitrary or ignorant (including "lack of information" in this case).
そもそも、私たちは、80年前の太平洋戦争の「大本営発表」という名の、国家の陰謀を知り尽して(教育されて)来ています。
In the first place, we are all familiar with (and have been educated about) the national conspiracy of the Pacific War of 80 years ago, called the "Great Headquarters Announcement.
それ故に『国家を信じるなら、半分くらい』という我が国の国民のスタンスは、上記の経緯を鑑みると「やむをえない」と思っています。
Therefore, I believe that the stance of the people of our country to 'half trust the state' is 'unavoidable' in light of the above history.
ただ、『残りの半分は、自力で調べる(勉強する)』という人が、もの凄く少ないことも知っています。
However, I also know that there are very few people who "do the other half of the research (study) on their own."
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私は、『陰謀』とか『謀略』とかのマネージメントが、かなり難しいことも知っています。
I also know that the management of 'conspiracies' and 'plots' is quite difficult.
関係者の数や層にも因りますが、少数で、狭い組織(会社とか政府とか)に属していないと、簡単に秘密が漏洩してしまうからです。
Depending on the number and demographics of the people involved, it is easy for secrets to be leaked if they are few and do not belong to a narrow organization (such as a company or government).
これは、簡単な計算で出せます。
This can be produced by a simple calculation.
例えば、10人、100人、1000人のグループにおいて、「陰謀の秘匿の困難性が、それぞれ10倍になる」と思っている人 ―― もう一度、中学の数学(確率、指数)をやり直して下さい。
For example, if you think that the difficulty of concealing a conspiracy is 10 times greater in a group of 10, 100, or 1,000 people, you need to go back and redo your math (probability, exponents).
ましてや、全国民(全世界)の全ての世代に対して、大規模な『陰謀』とか『謀略』は、絶望的に難しいです。
In addition, it is hopelessly difficult to have a large-scale "conspiracy" or "plot" against all generations of all people (all over the world).
感染症に関して言えば、「一つの村」を封鎖して、全員を殺害して焼却処分する、というような話なら、私は信じる余地があります ―― これなら、権力によって隠蔽できる範囲だと思えるからです。
As far as infectious diseases are concerned, I can believe in something like sealing off "one village" and killing and incinerating everyone. Because this seems to be a range that can be covered up by power.
日本国民全員に係わる事項について ―― 例えば、感染者数とか、病床数数とか、感染死亡者数とかを、隠蔽したり改竄したりするのは「超絶に難しい」、というか、はっきり言って「無理」。
It is "extremely difficult" or, to put it bluntly, "impossible" to conceal or falsify the number of infected people, the number of hospital beds, or the number of infected deaths, for example, in matters that concern all Japanese citizens.
もし、できたとしても、もの凄い人間が係わって、膨大な金がかかるでしょう。
Even if it could be done, it would take a lot of people and a lot of money.
で、その人と金は、どこから出てくるのか、そして、何より「何の為に、そんなことをするのか」という合理的な仮説すら立てられません。
So where do the people and money come from, and most importantly, I can't even make a rational hypothesis as to why they would do such a thing.
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結論としては、
In conclusion, I think that
『陰謀』が"ない"とは言わないが(というか普通に"ある"と思うが)、このCOVID-19に関する事項に限っては、『陰謀』を企てる"理由がない"し、理由があったとしても"コストが見合わない"
I'm not saying there aren't conspiracies (I'm sure there are), but in the case of this infectious disease, there is no reason to conspire, and even if there were, the cost would not be worth it.
が、私の答えです。
まあ、「背理法」の解説するより、こっちの方がラクかな、と思いまして。
Well, I thought this would be easier than explaining the "reductio ad absurdum."
本日は、コラムがリリースされた日なので、日記はお休みです。
Today, new my column is released, so I take a day off.
"A New Theory of Action for Engineers Who Are Not Loved by Money(6)"
Is there "faith as a strategy" for surviving in old age?
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今回の最後のページのレビューアーは、代打をお願いしています。
In the last part of this column as a reader's review, I asked for a substitute.
私のホームページの立ち上げ時からのお付き合い頂いている方には、「懐しい人が出てきたな」と思われているかもしれません。
Some people who have been with me since the launch of my website, may think that "it is him".
あいかわらず、キレキレのレビューです。お楽しみ下さい。
As usual, he gave me a keen review. Enjoy it.
それはさておき。
That's aside.
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今回のコラムの中では、カルト宗教団体「江端教」が登場します。
In this column, a cult group "Ebata-ism" will be featured.
万一、あなたが、その内容に「既視感」を覚えたとしても、それはあなたの錯覚です。
Even if you feel a sense of "deja vu" with the content, it is your illusion.
「江端教」は、先週金曜日に、EE Times Japan編集部から前半全面削除の提案を受けたのち、週末に、江端が頭を抱えながら捻り出した、100%江端オリジナルの新しいカルト宗教です。
Ebata-ism" is a new cult religion that I had major renovated over the last weekend, after receiving a proposal from the EE Times Japan editorial board last Friday to delete the first half in its entirety.
―― 決して、深く勘繰ってはなりません
"Never, ever, be too deeply in the dark"
そういうことをすると、あなたも私も編集部も、みんなが不幸になります。
That makes everyone unhappy, including you, me, and the editorial staff.
新千歳空港に早めについたので、フライトを変更して貰おうと思ったのですが、
I arrived early at New Chitose Airport and wanted to have my flight changed.
『一度、今のフライトをキャンセルして頂いて、新しチケットの購入になりますが・・・』
"You'll have to cancel your current flight and purchase a new ticket..."
という説明を聞いて、断念しました。
After hearing the explanation, I gave up on the idea.
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会社のシステムに変更を反映させる手続は、私が、新千歳空港で待機する2時間よりも、多くの時間と心労がかかることが分かっているからです。
Getting the change reflected in the company's system takes more time and heartache than the two hours I spent waiting at New Chitose Airport.
『フライト変更による、手続のやりやおし』―― 考えるだけで悪夢です。
Just the thought of having to redo procedures due to a flight change is a nightmare.
『そういう手続やるなら、航空券を自腹で払ってもいいな』と思えるくらい、面倒くさいです。
It's such a hassle that I think, 'If I go through those procedures, I'm willing to pay for the airline ticket out of my pocket.