毎年、梅雨の時期になると、玄関の門を中心に大量発生していた、不快害虫「ヤスデ」が、今年は発生しませんでした。
昨年なんか、毎朝、殺虫剤を使って、毎日数十匹単位で大量駆除していたことを考えると、嘘のようです。
嫁さんや娘などは、「ヤスデ」を見るのも耐えられなくて、目を逸らしながら殺虫剤を散布するので、効率悪いこと、この上もありませんでした。
しかも、死ぬ前に、思いっきり不快な臭いを発するという、根性のある奴でもありました。
-----
今年発生しなかった理由を考えてみたのですが、行き着く結論は一つ。
我が家の庭の「徹底的な土壌汚染」です。
「ヤスデ」対策の駆除用の薬(農薬のような粉)、これまで何度、庭に散布してきたことか分かりません。
そのような散布薬には、当然に「毒性の高い物質」が含まれている訳ですから、これまでキログラム単位の「毒」を、自分の家の庭にばら撒いたことになります。
「不快害虫を駆除する為なら、自宅の土壌汚染も省みない」
それが、江端家夫婦の基本スタンスです。
もし、この庭で家庭菜園をしたとしても、私はその作物を絶対に口にしないでしょう。
-----
・・・と、ここで、放射能による土壌汚染の話に繋げようか、とも思いましたが、流石に不謹慎にも程があると思い、止めることにしました。
焼こうが、埋めようが、どこに移動させようが、結局のところ、一定の時間を経過しない限り、絶対に失われることはなく、
その土壌に触れなくても、土壌自身から全方位に発射しし続け、それが、何十年も続くという「毒性」。
-----
我が家の土壌汚染のレベルとは、到底、比較になりません。
以前にも書いたと思うのですが、私がコラムを掲載している一番の理由は、
Previously I wrote that the reason why I continue to write columns
『娘たち、嫁さんの疑問に応える』為です。
is to answer the question of my family.
-----
最近のコラムで言えば、
As for some recent columns,
「パパ。『性同一性障害』って、どういうこと」
"Dad. What is "gender identity disorder"? "
―― 答えられない。
I could not answer it.
「パパ。『電気が足りない』って、どういうこと。具体的にどれくらい足りない訳?」
"Dad. What does "shortage of electricity" mean? How does it come short? "
―― 答えられない。
I could not answer it.
「パパ。『財政破綻』って、どういうこと。破綻すると何が起こるの?」
"Dad. What does "financial collapse" mean? What is going to happen after it? "
―― 全く、答えられない(これから調べます)。
I cannot answer it at all (I am going to try).
古いコラムでは、
According to an old column,
「原発事故は、どうして発生したの?」
"Why did the nuclear accident happen?"
などの質問もありました。
Etc.
-----
もちろん、なんか適当なことを言って、ごまかすことはできます。
Of course, I can make an irresponsible statement, and play them a trick.
私、大人ですから。
I am a person of ripe years.
ただ、私は自分が、ガッツ(胆)の底から「分かった」という感じの説明ができない時は、
However, when I could not explain the answer that I feel to understand from the bottom of my heart, I say to them that
『ちょっと待って。調べてくるから』
"Give me a time. Let me check"
と言って、その後、かなり一生懸命調べることにしていますのです。
And, I am supposed to read many information for life.
-----
ただ、私は、常に、何かの数字や喩えを使って、できるだけ楽しく、面白く話をしたいのです。
Still, I want to talk the information with using numeric and funny metaphor in order to have them enjoy.
彼女達に笑って貰えると、私が嬉しいし、幸せなのです。
"Laughing their tits off" makes me happier.
このコラムで使った「メイド」も、その一つです(長女に大ウケしました)。
The maid in this column is for the reason. (My senior daughter caught on greatly.)
このコラムで、「性同一性障害」を理解する方法として「痛み」で感じてみようとしたのも、その為です(嫁さんに、深くうなずいて貰えました)。
I tried to include the concept "pain" in order to understand "gender identity disorder" if for the reason. (My wife nodded deeply).
つまり、私の執筆するコラムは、100%「私の家族」に向いているのです。
In conclusion, all of my columns are made for my family's joy and interest.
-----
そして、
In addition,
■イラスト案を、長女が担当し、
- Senior daughter handles a concept of illustration.
■記載されている表やグラフの計算を、次女が担当し、
- Second daughter checks the calculation result of tables and graphs,
■誤字脱字、表現の妥当性を、嫁さんが担当し、
- My wife have charge of typos and expressions,
家族に「分かった」と言って貰えるまで、繰り返し修正を続けて、完成したコラムは、江端智一の著書ではありません。
- I have continued to modify the paper until they tell me "I can understand"
In conclusion, the columns is not mine but the Ebata's literary work.
江端家全員の共同著作です。
-----
ですので、原稿に対する報酬は、全て、
So the reward of the columns is going to change
■「○○塾の夏季講習の費用」
- Expense of the summer class of the private supplementary school
■「ファミレスのハンバーグ」
- Hamburger steak of the family restaurant
■「ディズニーランド」
- Disneyland
で、搾取されることになっており、その中で、私が自由にして良い(と私が決めている)ものは、
The reward was at my disposal seems to be
■「スーパー銭湯」
- Super public bath
■「中本の『北極ラーメン』」
- Hokkyoku ramen in Nakamoto
くらいです。
昨年の11月の人間ドックで「生活習慣病予備軍」を宣言された直後に開始した、江端家ダイエットプロジェクトは、第1フェーズを完了し、現在第2フェーズを継続中です。
Last November, at the medical check-up, the doctor told me that I am a potential members of lifestyle disease. After that I had started the Ebata's diet project and the project was completed as the 1st phrase. We are in the 2nd phrase now.
長女を除く家族3人が参加中なのですが、第二フェーズからは各自ターゲットが変わっています。
My family except for the senior daughter, take part in the project, but the target of each member is going to be changed.
私はBMI=22の達成、次女は第一フェーズの目標未達のリカバリー、嫁さんはリバウンド防止、というような感じです。
For example, completion of BMI=22 for me, recovery trial of the first phase for the junior daughter and prohibition of rebound for my wife.
-----
最近、私は、週末研究員として、数値データ「だけ」を使ったダイエット方法を模索しています。
Recently, as a weekend researcher, I am going to find a new diet method only using numbers.
今は、「ダイエットした状態の体躯には美的価値があるか?」というテーゼに、「数値」と「法律(意匠法)」からアプローチしています。
Now I am trying the theme of "whether beauty values exist in the body on diet" from the viewpoint of number and law(design law).
多分、世界初の挑戦であろうと自負しております。
I believe that this is the first trial in the world.
—— うん、こんなアホな分析は、他の人はバカバカしくてやらないだろう
"Yes. Nobody tries such a stupid analysis because of the nonsense"
と、思う。
I think that.
まあ、それはさておき。
Apart from that;
(To be continued)
Well, the vote of the House of Councilors election has been closed, let me introduce how to choose a candidate at this time.
I didn't choose the following persons who
(1)今時、自分のホームページを持っていない候補者
(1) do not have their own home page these days
(2)ホームページのトップーページに、自分のサーファー姿を晒している軽薄な候補者
(2)shows their frivolous surfers figure to the top of his home page
(3)教義の内容が、江端の理解の範囲を超える宗教団体の政党の政治家
(3) belongs to a religious organization, whose doctrines are beyond the reach of my imagination.
(4)「ある特定技術が世界一であること」の意義を理解できない政治家
(4)can not understand the significance of the "a technology should be only one in the world"
(5)かつて自分がイジメをやっていたことを、自慢気に語っていた政治家
(5)once did the bullying in his school with telling boast care
これで、候補者の2/3を削れました。
I could delete two of third of the candidates in my list.
あとは、憲法改正、TPP、育児、出生率、介護、消費税などに関する私の見解と、もっとも一致度の高い人を、最終的に選びました。
After that, I finally chose one person from the viewpoints of constitutional reform, TPP, child care, birth rate, long-term care.
-----
まあ、死票になるかもしれないんですけどね。
Well, I think I might be a wasted vote.
まあ、私が投票に行くのは、政治に文句を言うことができる「免許」の更新をしにいく、という気持ちですから、死票でもいいんです。
However it is O.K. I go to vote in order to go to the update of the "license" that can complain about the present politics.
私は普段、政治(というのは治世行為に関する学術的なもの ―― でない方)については、努めて発言しないようにしています。
I usually try not to speak about politics (that isn't academic things concerning reigning acts).
というのは、政治に関するネタというのは、結構な頻度でブーメラン的に自分に戻ってくるからです。
That's because politics' story comes back to me quite like a boomerang frequently.
もっとも、私のような小物を批判するような人はいないでしょうが、私はTwitterのように、自分の発言が消えていくような媒体ではなく、日記というもので、自分の意見を記載しているので ――
Although no one would criticize trifle person like me, I am describing my opinion with a diary, not like Twitter, my remarks disappear soon.
―― 自分で、自分の意見の矛盾を見つけて、自分自身で嫌な気分になるのが、嫌だからです。
"I do not like to find conflicts of my opinion on my diary, to feel bad feeling.
------
だから、私は、
So especially I didn't criticize
- 行政府の役人が、行政府の長の「お気持ち」を反映して、特権的な取り扱いをしてきたことも、
- Administrative officials, reflecting "feelings" of the head of the executive branch, and having privileged handling,
- 秘書に対して常軌を逸した暴言を吐く国会議員も、
- a parliamentarian who violated extraordinary abuses against her secretaries,
別段、批判はしてきませんでした。
正直、程度の差こそあれ、それは、私の勤務している会社にだって見られました(だからといって、許される訳ではありませんが)。
To tell you the truth, to some extend, I have been watching the same situation in my company.(But that does not mean we can not forgive).
また、気がついていないだけで、私も、そのような「忖度」やら「パワハラ」をしている可能性だって否定できません(それも許される訳ではありません)。
Also, just I am not aware, however I can not deny the possibility of what I am doing such "strain" or "power harassment" (But that does not mean I can not forgive either).
-----
だが、現時点(2017年7月10日現在)において、自由民主党所属の衆議院議員(4期)の、第15代防衛大臣 ――
However, at the present moment (as of July 10, 2017), the 15th Defense Minister of the House of Representatives (4th term) belonging to LDP -
―― 私は、こいつだけは、絶対に、許さん
"Absolutely, I will never forgive her."
(To be continued)
先日、実家に帰省して、母を病院から施設に連れ戻している介護タクシーの中で、以下のようなメールを見ました。
The other day, when I returned home to my parents' house, and I was bringing my mother back from the hospital to the facility, I received the following e-mail in a care taxi.
======
(1)挨拶
(1)Greetings
初めてお便り申し上げます。
This is my first letter for you.
(2)簡単な自己紹介
(2) Simple self-introduction
現在、□□(会社名)から△△(公共の研究機関)へ出向中の◯◯と申します。
I am ◯◯, who is on loan from □□ (company name) to △△ (public research institution).
(3)このメールを出すに至った経緯
(3) Background to the issue of this mail
「英語に愛されない・・・」からずっと愛読させていただいております。
I have enjoyed your works from the series "I am not loved by English ...".
年齢、経歴、家族構成等が近いので、勝手に親近感を持って読んでいます。
I have a sense of closeness because of closer of my age, career, family composition, etc.
で とっくにご存じだろうとは思いますが、加齢による早期覚醒には
I think you might have already known, however, for early awakening due to age
ベルソムラ が割と良いですよ。
"Bersomura" is good for you.
もし未体験であれば、試してみてはいかがですか。
why do not you try it, if you don't know it.
自分も早期覚醒で体調を崩しがちですが、偶に飲んで楽になっています。
I also tend to break physical condition with early awakening, but it is easier to drink by chance.
(7)終りの挨拶
(7) The last greeting
これからも、ますますの御活躍を、心よりお祈り申し上げております。
I sincerely wish for your continued success in the future.
======
I thought that "Oh, he read this," I was able to laugh for the first time while I was returning home.
(御本人の許諾を得て、メールを開示しております)
(I have disclosed e-mail with the permission.)
「日米安全保障条約の破棄」("見直し"だったかな?)
"Disruption of the Japan-US Security Treaty" ("Review"?)
このパワーワードが、なんということか、米国の現職大統領の口から出ました。
This Power Word came out of the incumbent President of the United States.
—— これキターーーーー!!!
"It is commmmmmming"
と思いましたね。
I thought it.
さあ、始まるぞ。
Come on, let's get started.
60年代、70年代安保闘争、そして、『きちんと総括されていない』と批判されていないと批判され続けた学園闘争の『再燃』が。
Recrudescences of the conflict over the Japan-US Security Treaty in the 60's and 70's and campus disputes that continues being criticized for the reason of "not being summarized properly".
-----
今や、冷戦時代集結から、すでに20年が経過しました。
Now, 20 years have already passed since the Cold War.
ほぼ完全に資本主義経済に移行した中国に対する反共(*)の防波堤としての日本の存在意義は、以前よりは随分小さくなりつつあります。
(*)反共産主義
The significance of Japan's existence is getting much smaller than before, as a breakwater for anti-Communism against China that almost transitioned to a capitalist economy.
日米安保保障条約は、両国にとってどえらい面倒な問題と、我が国の国民にとって屈辱的な苦痛を発生させ続けた(or ている)条約です。
The Security Treaty of Japan and the United States is a treaty that has continued to cause (or has caused) the most annoying problems for both countries and the grievous pain for our people.
しかし、戦後の我が国の経済復興という点においては、非常に大きな貢献があったことは認めざるをえません。
However, from the view of post-war Japan's economic recovery, we must admit that it has made a huge contribution.
-----
そして、今、この軍事同盟を「発展的に消滅させる」という、千載一遇のチャンスがやってきたのかもしれません。
And now, it may be a perfect chance to "expiration of the treaty developmentally" of this military alliance.
日本にとっては、独自の国防体制に堂々と移行するチャンス到来、と言えるでしょう。
For Japan, it can be said that it is a chance to shift to a independence defense system.
あるいは、2つの大国から、国土の北と南の両方から一気に侵略される、最悪の時代の到来とも、言えます。
Or, it can be said that the worst era has come when two major powers invading from both the north and the south of the land at once.
または、『日本の核武装』が、国民の賛同を得られるという、想定もできない新しい時代の幕開けになるかもしれません。
It may be the beginning of a new era that can not be imagined, that the Japanese admits "Japanese nuclear armed"
------
ちなみに、この問題に対する、私のスタンスは、
By the way, my stance on this problem is
『安保は、できるなら、現状から変化して欲しくない』
"If possible, I do not want to change from the current situation"
『変化するなら、見えないくらいゆっくりとした速度でお願い』
"If changes need, please be slow so invisible"
という、スーパーコンサバの立場です。
based on super-conservative thought.
考えるのが「面倒くさい」からです。
It is because it is "troublesome" to think for me.
それはさておき。
That aside.
-----
では、始めようか。
Well then, let's get started.
70歳以上のシニアによる、デモから始まる市街戦を。
A town battle starting from peaceful demonstrations by seniors over 70 years old.
(To be continued)
「就活していると、ドラえもんを嫌いになる人がいる」
"Many people come to dislike Doraemon when they are job hunting."
と、娘(長女)から聞かされた時、
When I heard the story from my daughter (senior daughter), I think,
『何を言ってんだ?』
"What is she saying?
と思いました。
これは、マイナビ(人材広告企業)が、ドラえもん(日本の国民的な漫画の主人公)を起用して、就職活動の情報サービスを始めたことに起因するようです。
This seems to be due to the fact that Mynavi (a human resources advertising company) started a job-hunting information service with featuring Doraemon (the hero of the most popular Japanese manga).
On this page, it says, "Doraemon's secret tool, "Door to everywhere", is used to depict job hunters who are opening each door and moving forward into the future".
-----
長女を見ていると、就職活動とは、就活生の心を蝕む過酷な日々であることがよく分かります。
When I observe her carefully, I can see that job hunting is a tough day for the job-seekers.
私から見ても、その活動プロセスは、非合理で理不尽、非効率の極(きわみ)にあると思えます。
From my point of view, the process of activity seems to be at the edge of irrational, unreasonable and inefficient.
就活活動の為に、
For job hunting, they are
■「ありもしない別人格」を創作したり、
- creating an "unlikely personality",
■「存在もしていない過去の自分の歴史」を改竄したり、
- falsifying "history of the past that does not exist",
■「思ってもいないヨイショ」の御託をならべたり
- arranging the entrustment of "unexpected follow-up"
そのようなストレスは、筆舌に尽くし難い苦痛であるだろう、と、心から同情します。
I sincerely sympathize with them that such stress would be an unbearable pain.
-----
しかし、程度の差こそあれ、上記の「創作」「改竄」「御託」は、社会人の必須スキルであるとも言えます。
However, to some extent, it can be said that "creation", "tampering", and "consignment" are essential skills for working people.
これらのスキルなしに、これからの社会人を生きていくことがとても難しいことは、確かです。
It is certain that it will be very difficult to live in the future society without these skills.
-----
つまり、「ドラえもん」の「どこでもドア」とは、
In other words, "Door to everywhere" in "Doraemon" is pretending to be a
―― 夢を見るための、未来への希望の扉
"door of hope for the future to dream"
を装いつつ、実際は、
however, in fact it is suggesting to be a
―― 夢を見ることのできた、過去の子どもの時代との決別の扉
"door to dream-break to the past childhood"
を示唆している、と考えることができます。
-----
マイナビの見事なまでのコンセプト戦略に思い至り、思わず舌を巻いてしまった、私でした。
I was so impressed with the deep concept strategy of MyNavi.
首都圏のコロナ禍第による第4回目の緊急事態宣言に発令によって、飲食店の休業、酒類提供停止の要請がされるようです。
The fourth state of emergency has been declared by the Corona disaster in the Tokyo metropolitan area, and restaurants are being asked to close and stop serving alcoholic beverages.
そして、経済再生担当相が、「酒類の提供停止を拒んだり、休業要請に応じない飲食店に対して、金融機関からの働きかけを要請する」と発言して、騒ぎになっています。
And the minister in charge of economic revitalization caused a stir when he said that financial institutions will be asked to work with restaurants that refuse to stop serving alcoholic beverages or do not respond to requests to close.
これを聞いた瞬間に『さすがに、これは無理だろう』と直感しました。
As soon as I heard this, I knew in my gut that this would be impossible.
法的には勿論、行政(官公庁)の要請としても、無理筋に過ぎる、と思いました。
I thought it was too much to ask, not only legally, but also as a request from the government (public office).
-----
イメージとしては、
As an image,
「夏祭りで地域店舗に寄付金を出させるように圧力をかける、町内会のじいさんの役員たち」
"Old men on the board of the neighborhood association pressuring local stores to donate money for the summer festival"
あるいは、
or
「頼みもしないのに、盆踊りで演台で踊りたがり、勝手にスケジュールを仕切る、ばあさんのグループ」
"A group of old ladies who want to dance on the podium at Bon Odori without asking and set up the schedule without permission."
の行動の延長上にあるやり方だ、と思いました。
It's a way of extending that kind of behavior, I thought.
-----
しかし、この発想 ―― 嫌いじゃない。
But this idea -- I don't hate it.
私なら、もっとエゲツないことを画策する。
If I were him, I'd plan something even more outrageous.
―― 営業時間外酒類提供をしている店舗の密告制度の導入
"Introduce a tip-off system for stores that serve alcohol after hours"
そのような店舗を見つけて、報告をしてきた人に、電子マネー(ビットコイン等)で数百円程度をプレゼント。
People who find such stores and report them will receive a few hundred yen in electronic money (bitcoin, etc.).
密告者の個人情報については、例えば、ビットコインのID番号だけなら、本人に遡るのは、不可能です(だから、ビットコインは、マネーロンダリングに好適な方法なのですが)。
As for the informant's personal information, for example, if it is just a bitcoin ID number, it is impossible to trace it back to the informant (which is why bitcoin is a good method for money laundering).
-----
このような、太平洋戦争中の「隣組」に似た制度の導入はいかがでしょうか。
How about the introduction of such a system similar to the "Tonari Gumi(mutual-aid system)" system during the Pacific War?
The song "Tonari Gumi" contains the lyrics "help you, help me", but in reality, it also had the function of making residents monitor each other (jump to Youtube).
日本の敗戦を口にするような人間が密告されて、警察に連れていかれていました。
People who would speak out about Japan's defeat in the war were tipped off and taken to the police.
このような密告は、『刺す』という言い方をされていたそうです。
This kind of snitching was called 'stabbing'.
このような行為は、古今東西、国家緊急事態においては、普通に見られる現象です。
This kind of behavior is a common phenomenon in national emergencies, both in ancient and modern times.
つまり「民衆が自分自身の私権を制限して、結局、自分たちの首を締める」のです。
In other words, "the people limit their own private rights, and in the end, they tighten their own necks.
-----
現在進行形の、コロナ禍における政府と私たちの、『必死』のタッグマッチの日々は、
The ongoing "desperate" tag-team match between the government and us in the corona disaster might be going,
未来においては
in the future,
『当時の人間は、感染症を口実として、政府(国家権力)に踊らされた愚民ばかりだったんだな』
"People at that time were all fools who used infectious diseases as an excuse to be manipulated by the government (state power)"
と軽蔑される可能性は ―― 残念ですけど ―― かなり高いです。
The possibility of us being disrespected like this are -- I'm sorry to say -- quite high.
"BS World Documentary "The Impossible Project: The Man Who Revived Instant Film"
を見ました。
I watched the program.
「楽しかった」―― というか「嬉しかった」。
I enjoyed it, rather I feel happy.
-----
私は、自分の半生を、デジタル技術の先端分野で過してきた、という自覚があります。
I am self-conscious that I have spent half my life on the cutting edge of digital tech.
(ちょっと言い過ぎかもしれませんが、世間一般的には、間違っていないと思う)
(It is a bit of exaggeration, but in general, I don't think it's wrong)
だからこそ、「全てにおいて、デジタルがアナログより良い」と言い切れないことも、良く知っています
Therefore, I know that we should not say that "digital is superiors to analog at any case"
それはさておき。
That's aside.
-----
Recently many companies are trying t make "co-creation space" to "enhance creativity".
このような空間で、「創造性が高まった」という、客観的な(数値等を使った)報告書は見つけられていませんが、このような『おしゃれ』な空間で仕事をする人が好きな人は、多いのかもしれません。
I could not find the reports that show the effectiveness of "creativity" from objective viewpoint using numbers, however, some people seem to like to work in these fashionable space.
一方、私といえば ―― 「ビビッドな色彩の壁」「奇妙な形の(不安定な)椅子」「多くの仲間」「コーヒーの香り」の中で、特許ネタを捻り出せたことがありません ―― というか、
On the other hand, speaking of me, I have never been able to think of a patent story among the "vividly colored walls," "oddly shaped (unstable) chairs," "many friends," and "the smell of coffee.
むしろ「創作の邪魔」と言い切れるレベルです。
Rather, they are always "obstacles" for my patent work.
In my case, my creativities go to the peak when I am alone in the "dark", "cold", "small" room, facing a whiteboard.
企業研究員で、特許出願100件(分割出願やパリ条約の優先権出願を含む)越えをしている人間(例えば、私(江端))が、それほど多いとは思えません。
I don't think that there are many people who have applied more than 100 patent applications( including "divided" or "priority by Paris treaty") to the patent office, like me.
それ故に、『共創空間』の効果は、個人差が大きいのかもしれませんし、または、私が例外的に「変な奴」なのかもしれません。
Therefore, the effectiveness of the "Co-Creation Space" may vary greatly from person to person, or I may be an exceptionally "weird guy".
まあ、「暗く寒く狭いセピア色の実験室」を、『共創空間』と言い張ったら、企業イメージは悪くなるとも思いますので、そこは、大人の事情として汲み取る必要はあると思っています。
Well, if a company insist that "dark, cold, small, sepia-colored laboratory" is a "co-creation space", the company's image will be in ruin. So I think that I have to understand the background of the company.
-----
Recently, I have opened about a DIY whiteboard.
私の研究員人生における創作活動で、もっとも役に立ったものは、「ホワイトボード」です。
The most useful item in my research engineer's life, has been "whiteboard"
PCでもスマホでもプリンタでもスキャナでもなく、そして、多くの有能の同僚ですらも「ホワイトボード」には、敵いません。
It is not PC, smartphone, printer, and scanner. Moreover, even my competent colleagues cannot exceed "whiteboard"
「ホワイトボード」といえば、ブレストでの知識の共有ツールとしての利用が定番ですが、私の場合「自分との対峙」の為のツールです。
"Whiteboard" is a common tool to share knowledges in brain storming, however in my case, it is a tool to "fight me".
つまり、ある種類のアナログは、今もまだ、私にとっての最強ツールなのです。
In short, some of analog are the strongest tools for me still now.
私が学生をやっていたころ、学会と言えば、大学のゼミが学生たちが、学会会場に大挙して押しかけて学会の裏方をしていました。
When I was a student, academic conferences were often attended by students from university seminars, who would crowd into the conference venue to work behind the scenes.
受付、会場設営、誘導案内、アナウンス、各種レセプションは、(教授の奴隷たちである)学生たちが走り回っていたものです。
Reception, venue set-up, guided tours, announcements, and various receptions were all run by students (who were slaves of the professors).
しかし、時代は変わりました。
However, times have changed.
これも少子化の影響なのでしょうか?
Is this another effect of the declining birthrate?
-----
今や、各分野の高名な大学教授の先生の方々が、
Now, eminent university professors in various fields,
■自ら受付をやり、
- personally handles the reception desk,
■レセプション会場でせっせと食事を運び、
- carry the food to the reception hall,
■お皿の後片付けをしている
- clean up after the dishes.
様子を見て、地味にショックを受けています。
I am soberly shocked to see such a situation.
ウェルカムパーティで、『私、ここで普通に、立食ディナーなんぞを食べていていいんだろうか』と、かなり後ろめたい気持ちになっています。
At the welcome party, I felt guilty and wondered, 'Am I allowed to eat a normal, stand-up dinner here?'
-----
私は、自分が聴講する学会発表の会場では、(自分の研究で困ってことを解決したくて)1発表につき平均1回の質問をしています。
I am used to asking an average of one question per presentation at the conference presentations I attend (to solve a problem with my research).
ですので、とても目立っていると思います。
So I think I stand out from the crowd.
多分、ある先生からは、私の顔は覚えられてしまっていると思います。
I think that some professor has probably memorized my face.
しかし、私は、レセプション会場では、壁際の椅子に座って、ひたすら食事を食べ、食べつくしたら、とっとと会場を抜け出す、ということを繰り返しています。
However, at the reception venue, I am used to sitting in chairs by the wall and eating meals, and when I have eaten my fill, I leave the venue as quickly as possible.
本当に、後ろめたい。
I feel guilty.
-----
本来、シニア研究員である私は、大学の先生たちと同様に、若い研究員に良いアドバイスをして、彼らを鼓舞して、未来の研究への橋渡しをする義務があるはずです。
As a senior researcher, I should be obliged to give good advice to young researchers, inspire them and build a bridge to future research, just like the professors at the university.
しかし、そういうことを完全に無視して、ひたすら「自分の利益のため」だけに、私は学会を使い倒しています。
However, I completely ignore such things and use the conference solely "for my benefit."